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第1章最弱魔王は魔界で頑張ると決めたそうです
第16話 結局この展開①
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ふ~今日一日すごい頑張ったな、俺・・・
その日の夕方、サタンとメルは町の中を歩いていた――。
「ね~ね~サンタ君はどこに住んでるの~?」
帰り際にモカが際どい質問をしてくる。
「え・・・? え~っと、そうだな・・・」
どうする・・・? 魔界とは答えられないし、かと言ってこの世界の事は全然知らないし・・・
「サンタは私の故郷でもあるリエノア村に住んでるんですよ!」
サタンが返答に悩んでいると横からメルが答えた。
「そ、そうそう! そうなんだ! リエノア村に住んでるんだ」
「へ~そうなんだ~じゃあまた明日ね~バイバイ~」
モカは手を振りながら帰って行った。
「さようなら~・・・・・・ふ~何とか誤魔化せましたね・・・」
「あいつ・・・天然そうでなかなか鋭い所をついてくるな・・・」
サタンは疲れた様子で腕を伸ばした。
「じゃあ私達も行きましょうか」
「行くって・・・どこに?」
「帰る前に町を回りしましょう! ・・・少し寄り道したい所もありますし・・・」
「ん? そうか・・・じゃあ行くか・・・」
「――で、ここが大型スーパーで、あちらが・・・」
「あ~もう町の案内はいいよ。それよりもあの一番でかい建物は何なんだ?」
サタンはこの町――というよりも人間界で最もでかそうな建物を指差した。
「あれは、王城ドアベルガル――人間界の王が住んでいる城です」
「と言うことは、あそこに住んでいる奴に事情を話して仲間になってもらうと人間界は完了か・・・」
「仲間・・・? 一体何の話ですか・・・?」
「そう言えばまだメルに俺の目的を話していなかったな・・・」
「目的・・・?」
「ああ・・・俺の目的・・・それは――アズラと一緒に魔界を元に戻す事だ!」
「魔界を!?」
「ああ」
サタンはアズラによってこの世界の魔王として魔界に召喚?された事をメルに説明した。
「じゃあ、サタンは元々この世界の人間じゃないんですか!?」
「ああ。俺は元いた世界で死んだ。俺が死んであの世とこの世の狭間はいる所にアズラが現れて俺を魔王として魔界に召喚?したんだ」
「そうだったんですか・・・」
「メルも知ってるんだろ? 魔界がああいう状況になった理由を」
「ええ、人間界と天界と魔界の戦争で魔界が敗れたからですよね」
「そうだ。それをアズラは一人で魔界を元に戻そうとしている・・・だから、俺もアズラと一緒に魔界を救うって決めたんだ!」
「で、でも、どうやって・・・?」
「元々、魔界を――いや、全てを狂わした謎の存在を俺が倒す。そのために先ずは人間界と天界から仲間になってくれるヤツを探す! それが今俺がするべき事だ!」
サタンはこの世界の秩序を壊した謎の存在を倒すために人間界、魔界、天界が協力しなくちゃいけないという事をメルに説明した。
「なるほど・・・理解しました。それじゃあ・・・今度一緒にドアベルガルへ行きましょう」
「一緒に行ってくれるのか?」
「ええ、勇者の私がいた方が何かと便利だと思いますしね・・・」
(それに・・・私もいづれは――)
「ありがとうな!」
サタンが礼を言うと少しメルは照れたように反応した。
「べ、別にそれぐらいどうって事ないです!」
「ところでさ、メルが寄りたい所ってどこなんだ?」
「ああ、それは、ちょっと遠いんですけどさっき言った通り私の故郷リエノア村です・・・そこに会いたい人がいて・・・」
「そうか、じゃあ行こう!」
「はい! ありがとうございます」
サタンとメルはリエノア村に向かって歩きだした。
「それにしても・・・今日の授業は面白かったですね~」
クスクスっと笑うメル。
「うるさいな~仕方ないだろ・・・たく――」
サタンは学校での出来事を思い出す。
「な、何ぃーーー!? サンタ、お前本気で1+1が分からないのか!?」
サタンが1+1も分からないと知りダエフが驚愕の声を上げる。
「分からないって言ってるだろ・・・」
「嘘ぉ~!? サンタ君本当に分からないの~?」
「あり得、ないっ・・・!」
モカとイサムも驚く。サタンは妙な屈辱に耐えるので精一杯だった。
「俺はこんなにも教えがいのある生徒は初めてだよ・・・! いいか、足し算ってのはな――」
泣きながらダエフは1+1の説明を始めた。サタンにはその涙が嬉しさからなのか哀れんでいる悲しさからなのか分からなかった。
「ウンタラカンタラ・・・っていう事だ!じゃあもう一度聞くぞ・・・1+1は?」
「答えは・・・2だ!」
「やったな、サンタ! 正解だ!」
「すご~いサンタ君~よく分かったね~」
「このくらい簡単だ!」
サタンとダエフ、モカはサタンが答えた事に盛り上がる。
「いやいや・・・このくらい解けて当たり前ですからねっ!?」
「あり得、ないっ・・・!」
レベルの低さにメルとイサムは呆れた。
「もう足し算とやらは完璧だぜ!」
ふふんと威張るサタン。
「威張れることじゃないんですけどね・・・」
「帰ったらアズラにも自慢してやろう!」
「って、聞いてないですし・・・」
(全く・・・この程度で喜んでいるのが魔界の王だなんて・・・本当に可笑しいですよ・・・ふふ・・・)
メルは笑った。
「さあ! もう少しでリエノア村に着きますよ!」
その日の夕方、サタンとメルは町の中を歩いていた――。
「ね~ね~サンタ君はどこに住んでるの~?」
帰り際にモカが際どい質問をしてくる。
「え・・・? え~っと、そうだな・・・」
どうする・・・? 魔界とは答えられないし、かと言ってこの世界の事は全然知らないし・・・
「サンタは私の故郷でもあるリエノア村に住んでるんですよ!」
サタンが返答に悩んでいると横からメルが答えた。
「そ、そうそう! そうなんだ! リエノア村に住んでるんだ」
「へ~そうなんだ~じゃあまた明日ね~バイバイ~」
モカは手を振りながら帰って行った。
「さようなら~・・・・・・ふ~何とか誤魔化せましたね・・・」
「あいつ・・・天然そうでなかなか鋭い所をついてくるな・・・」
サタンは疲れた様子で腕を伸ばした。
「じゃあ私達も行きましょうか」
「行くって・・・どこに?」
「帰る前に町を回りしましょう! ・・・少し寄り道したい所もありますし・・・」
「ん? そうか・・・じゃあ行くか・・・」
「――で、ここが大型スーパーで、あちらが・・・」
「あ~もう町の案内はいいよ。それよりもあの一番でかい建物は何なんだ?」
サタンはこの町――というよりも人間界で最もでかそうな建物を指差した。
「あれは、王城ドアベルガル――人間界の王が住んでいる城です」
「と言うことは、あそこに住んでいる奴に事情を話して仲間になってもらうと人間界は完了か・・・」
「仲間・・・? 一体何の話ですか・・・?」
「そう言えばまだメルに俺の目的を話していなかったな・・・」
「目的・・・?」
「ああ・・・俺の目的・・・それは――アズラと一緒に魔界を元に戻す事だ!」
「魔界を!?」
「ああ」
サタンはアズラによってこの世界の魔王として魔界に召喚?された事をメルに説明した。
「じゃあ、サタンは元々この世界の人間じゃないんですか!?」
「ああ。俺は元いた世界で死んだ。俺が死んであの世とこの世の狭間はいる所にアズラが現れて俺を魔王として魔界に召喚?したんだ」
「そうだったんですか・・・」
「メルも知ってるんだろ? 魔界がああいう状況になった理由を」
「ええ、人間界と天界と魔界の戦争で魔界が敗れたからですよね」
「そうだ。それをアズラは一人で魔界を元に戻そうとしている・・・だから、俺もアズラと一緒に魔界を救うって決めたんだ!」
「で、でも、どうやって・・・?」
「元々、魔界を――いや、全てを狂わした謎の存在を俺が倒す。そのために先ずは人間界と天界から仲間になってくれるヤツを探す! それが今俺がするべき事だ!」
サタンはこの世界の秩序を壊した謎の存在を倒すために人間界、魔界、天界が協力しなくちゃいけないという事をメルに説明した。
「なるほど・・・理解しました。それじゃあ・・・今度一緒にドアベルガルへ行きましょう」
「一緒に行ってくれるのか?」
「ええ、勇者の私がいた方が何かと便利だと思いますしね・・・」
(それに・・・私もいづれは――)
「ありがとうな!」
サタンが礼を言うと少しメルは照れたように反応した。
「べ、別にそれぐらいどうって事ないです!」
「ところでさ、メルが寄りたい所ってどこなんだ?」
「ああ、それは、ちょっと遠いんですけどさっき言った通り私の故郷リエノア村です・・・そこに会いたい人がいて・・・」
「そうか、じゃあ行こう!」
「はい! ありがとうございます」
サタンとメルはリエノア村に向かって歩きだした。
「それにしても・・・今日の授業は面白かったですね~」
クスクスっと笑うメル。
「うるさいな~仕方ないだろ・・・たく――」
サタンは学校での出来事を思い出す。
「な、何ぃーーー!? サンタ、お前本気で1+1が分からないのか!?」
サタンが1+1も分からないと知りダエフが驚愕の声を上げる。
「分からないって言ってるだろ・・・」
「嘘ぉ~!? サンタ君本当に分からないの~?」
「あり得、ないっ・・・!」
モカとイサムも驚く。サタンは妙な屈辱に耐えるので精一杯だった。
「俺はこんなにも教えがいのある生徒は初めてだよ・・・! いいか、足し算ってのはな――」
泣きながらダエフは1+1の説明を始めた。サタンにはその涙が嬉しさからなのか哀れんでいる悲しさからなのか分からなかった。
「ウンタラカンタラ・・・っていう事だ!じゃあもう一度聞くぞ・・・1+1は?」
「答えは・・・2だ!」
「やったな、サンタ! 正解だ!」
「すご~いサンタ君~よく分かったね~」
「このくらい簡単だ!」
サタンとダエフ、モカはサタンが答えた事に盛り上がる。
「いやいや・・・このくらい解けて当たり前ですからねっ!?」
「あり得、ないっ・・・!」
レベルの低さにメルとイサムは呆れた。
「もう足し算とやらは完璧だぜ!」
ふふんと威張るサタン。
「威張れることじゃないんですけどね・・・」
「帰ったらアズラにも自慢してやろう!」
「って、聞いてないですし・・・」
(全く・・・この程度で喜んでいるのが魔界の王だなんて・・・本当に可笑しいですよ・・・ふふ・・・)
メルは笑った。
「さあ! もう少しでリエノア村に着きますよ!」
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