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公園不倫デビュー
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小さな公園の小さなトイレでも、中はキチンと男女別々に分けられています。こんなトイレットぺーパーも置かれていない女性用トイレを利用しようと思う女性はいないだろう。私達以外は………。
出会ってから3回目、彼は火曜日と木曜日に必ずやって来た。会えば公園のベンチに座って、お互いの夫や妻の愚痴、もちろん相手の両親の愚痴も話していた。私にとっては、あっという間に過ぎてしまう楽しい時間だった。
「うぐっ…はぁはぁ……ふぅ…ふぅ…」
昼前の公園の女性用トイレから、誰かに聞かれたらいけない声を出している時点で、私は妻として母として終わっている。こんな声を子供達だけには聞かせられない。声を押し殺して私は全身を回る快楽と背徳感の毒牙に耐えていた。
夫以外に抱かれるのは、1年振りの事でした。圭吾くんも夫と同じAB型の男性でした。
「あっあっ…うっ…圭吾くん…もっと強く……」
私は女性用トイレに圭吾くんを連れて行くと、個室に無理矢理連れ込みました。スカートとピンクの下着を下ろすと、圭吾くんに少し大き目のお尻を向けました。
すぐに圭吾くんは私がやりたい事を理解してくれました。そして、理解して私の胸を鷲掴みにして荒々しく揉み始めました。
❇︎
行為が終わると圭吾くんは待たねと別れの言葉を告げると、美月ちゃんと共に帰って行きました。その言葉の通りに何度も私達は禁じられた関係が続きました。
(あぁ…またやってしまった。どうして……私はこうなってしまうんだろう。)
好きになった男性には積極的に女の武器を使い、肉体的に親しくなろうとする私の悪い癖である。過去の間違いから何も学ぶ事を知らない淫らな身体です。
フッと気がつくと、乳房から流れる母乳が腹部を伝って、下半身とタイルの床を汚してしまっていました。心愛用のトイレットペーパーを使い、急いで汚れた身体と床を綺麗にすると、私は優愛と心愛を連れて家に帰りました。
❇︎
優愛は夫には似ていない。男と女という性別を抜きに考えても似ていないのだ。そして、心愛も夫には似ていない。
夫も『俺の顔に似なくて良かったよ』と、笑いながら冗談を親戚達の集まりでよく言う事がある。私はその度に心臓が強く締め付けられる思いをしていた。そう、彼の顔に似る事など絶対にありえないのだ。
もともと、私も拓也も大学生時代からお互いを束縛するような関係ではなかった。自由な恋愛を楽しんで、気の合う異性と関係を持つ事が何度もありました。
拓也は社会人になると同時に、私以外の異性との肉体関係を持つ事を極端に避けるようになりました。誰もが誠実で潔癖である事を求めます。そして、その社会的要求に拓也は屈してしまったようです。
でも、私は社会人になっても自由な恋愛という危険なゲームを続けていました。最初の相手は会社の上司でした。入社したての私を優しく指導してくれた頼れる男性でした。
部長の奥さんや中学一年生の娘さんには悪いと思いつつ、休日になると2人きりで何度も関係を重ねて行きました。そんな私に天罰が落ちても仕方ない事でした。
「はっ…部長……もっと…もっと…」
「眞鍋君……うっ……くぅ…」
最近は彼のファミリーカーの中で愛し合う事が多くなりました。さすがに休日になるとお洒落して何処かに出掛ける部長を、家族が不審に思ったようです。
部長の家族の心配のお陰で、私と部長は後部座席を倒して広くなった車内で、残業代の出ない、サービス残業を平日にもするようになってしまいました。たまに避妊具も付けずに行う事も度々ありました。当然の結果だったと思います。
❇︎
「私、妊娠したの。」
「えっ?本当に俺の子を妊娠したのか?」
拓也は本当に驚いたようです。そう、拓也は本当に驚いていました。私もそろそろ25歳になる前でした。結婚という言葉を自然と意識していました。
私にとっては小さな嘘でした。部長の子供なのか、拓也の子供なのか、自分にも分かりませんでした。平日は部長に抱かれ、休日は拓也に抱かれていました。確率は半々ですが、拓也には避妊具を必ず付けるようにしていたので、このお腹の子供はほぼ間違いなく部長の子供のはずです。
「真由はどうしたいんだ?その……中絶したいなら俺も費用を出すし、産みたいなら俺も頑張って支えるつもりだ。正直な気持ちを言ってくれ。」
(私は産みたい。………でも、この子は拓也の子供じゃない。部長には家族もいるし、私1人で育てる自信なんてあるわけない。)
「私は産みたい。それに拓也も無理しなくていいのよ。最近だとシングルマザーでも行政の補助を受ければ何とかやっていけるようだし、子供の1人ぐらいは育てながら仕事だって出来るんだから……、だから私達、別れましょう。」
私は嘘をついてしまった罪悪感から、思ってもいなかった拓也との別れ話を切り出してしまいました。でも、これで良かったのかもしれません。けれども、私の思いとは裏腹に、拓也の口から予想外の言葉が出て来ました。
「……構わない。その子供は俺達の子供だ。真由が産みたいように、俺も俺の子供を育てたいんだ。さあ、今から市役所に結婚届けを出しに行くぞ!俺達は夫婦になるんだ!」
拓也は私の腕を強引に掴むと本気で市役所に向かうつもりのようです。今更、嘘だとは言えず……でも、子供の幸せを考えるなら、このまま嘘を突き通すべきなのかもしれません。
(ごめんなさい……ごめんなさい…拓也…ごめんなさい。)
私は拓也と結婚したその日から、拓也にも、産まれて来る子供にも、そして誰にも一生知られてはいけない大きな十字架を背負う事になりました。
出会ってから3回目、彼は火曜日と木曜日に必ずやって来た。会えば公園のベンチに座って、お互いの夫や妻の愚痴、もちろん相手の両親の愚痴も話していた。私にとっては、あっという間に過ぎてしまう楽しい時間だった。
「うぐっ…はぁはぁ……ふぅ…ふぅ…」
昼前の公園の女性用トイレから、誰かに聞かれたらいけない声を出している時点で、私は妻として母として終わっている。こんな声を子供達だけには聞かせられない。声を押し殺して私は全身を回る快楽と背徳感の毒牙に耐えていた。
夫以外に抱かれるのは、1年振りの事でした。圭吾くんも夫と同じAB型の男性でした。
「あっあっ…うっ…圭吾くん…もっと強く……」
私は女性用トイレに圭吾くんを連れて行くと、個室に無理矢理連れ込みました。スカートとピンクの下着を下ろすと、圭吾くんに少し大き目のお尻を向けました。
すぐに圭吾くんは私がやりたい事を理解してくれました。そして、理解して私の胸を鷲掴みにして荒々しく揉み始めました。
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行為が終わると圭吾くんは待たねと別れの言葉を告げると、美月ちゃんと共に帰って行きました。その言葉の通りに何度も私達は禁じられた関係が続きました。
(あぁ…またやってしまった。どうして……私はこうなってしまうんだろう。)
好きになった男性には積極的に女の武器を使い、肉体的に親しくなろうとする私の悪い癖である。過去の間違いから何も学ぶ事を知らない淫らな身体です。
フッと気がつくと、乳房から流れる母乳が腹部を伝って、下半身とタイルの床を汚してしまっていました。心愛用のトイレットペーパーを使い、急いで汚れた身体と床を綺麗にすると、私は優愛と心愛を連れて家に帰りました。
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優愛は夫には似ていない。男と女という性別を抜きに考えても似ていないのだ。そして、心愛も夫には似ていない。
夫も『俺の顔に似なくて良かったよ』と、笑いながら冗談を親戚達の集まりでよく言う事がある。私はその度に心臓が強く締め付けられる思いをしていた。そう、彼の顔に似る事など絶対にありえないのだ。
もともと、私も拓也も大学生時代からお互いを束縛するような関係ではなかった。自由な恋愛を楽しんで、気の合う異性と関係を持つ事が何度もありました。
拓也は社会人になると同時に、私以外の異性との肉体関係を持つ事を極端に避けるようになりました。誰もが誠実で潔癖である事を求めます。そして、その社会的要求に拓也は屈してしまったようです。
でも、私は社会人になっても自由な恋愛という危険なゲームを続けていました。最初の相手は会社の上司でした。入社したての私を優しく指導してくれた頼れる男性でした。
部長の奥さんや中学一年生の娘さんには悪いと思いつつ、休日になると2人きりで何度も関係を重ねて行きました。そんな私に天罰が落ちても仕方ない事でした。
「はっ…部長……もっと…もっと…」
「眞鍋君……うっ……くぅ…」
最近は彼のファミリーカーの中で愛し合う事が多くなりました。さすがに休日になるとお洒落して何処かに出掛ける部長を、家族が不審に思ったようです。
部長の家族の心配のお陰で、私と部長は後部座席を倒して広くなった車内で、残業代の出ない、サービス残業を平日にもするようになってしまいました。たまに避妊具も付けずに行う事も度々ありました。当然の結果だったと思います。
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「私、妊娠したの。」
「えっ?本当に俺の子を妊娠したのか?」
拓也は本当に驚いたようです。そう、拓也は本当に驚いていました。私もそろそろ25歳になる前でした。結婚という言葉を自然と意識していました。
私にとっては小さな嘘でした。部長の子供なのか、拓也の子供なのか、自分にも分かりませんでした。平日は部長に抱かれ、休日は拓也に抱かれていました。確率は半々ですが、拓也には避妊具を必ず付けるようにしていたので、このお腹の子供はほぼ間違いなく部長の子供のはずです。
「真由はどうしたいんだ?その……中絶したいなら俺も費用を出すし、産みたいなら俺も頑張って支えるつもりだ。正直な気持ちを言ってくれ。」
(私は産みたい。………でも、この子は拓也の子供じゃない。部長には家族もいるし、私1人で育てる自信なんてあるわけない。)
「私は産みたい。それに拓也も無理しなくていいのよ。最近だとシングルマザーでも行政の補助を受ければ何とかやっていけるようだし、子供の1人ぐらいは育てながら仕事だって出来るんだから……、だから私達、別れましょう。」
私は嘘をついてしまった罪悪感から、思ってもいなかった拓也との別れ話を切り出してしまいました。でも、これで良かったのかもしれません。けれども、私の思いとは裏腹に、拓也の口から予想外の言葉が出て来ました。
「……構わない。その子供は俺達の子供だ。真由が産みたいように、俺も俺の子供を育てたいんだ。さあ、今から市役所に結婚届けを出しに行くぞ!俺達は夫婦になるんだ!」
拓也は私の腕を強引に掴むと本気で市役所に向かうつもりのようです。今更、嘘だとは言えず……でも、子供の幸せを考えるなら、このまま嘘を突き通すべきなのかもしれません。
(ごめんなさい……ごめんなさい…拓也…ごめんなさい。)
私は拓也と結婚したその日から、拓也にも、産まれて来る子供にも、そして誰にも一生知られてはいけない大きな十字架を背負う事になりました。
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