【R18】公園不倫デビュー

もう書かないって言ったよね?

文字の大きさ
7 / 14

公園不倫デビュー

 私が取るべき行動は何か?探偵を雇い、真由子をはした金で辱めた若い3人の男達の正体を突き止め、刑務所に入れる事だろうか?それとも弁護士に頼んで、多額の慰謝料と養育費を支払わせる事だろうか?

 だが、考えられる全ての方法は真由子をまた深く傷つけるだけかもしれない。そして、彼らのような輩は、いずれは失敗して誰かに捕まり、裁かれる事になる。その時に過去の罪も白日の元に明らかになってしまうだろう。

(彼らを放って置いても、攻撃しても、結局は真由子の被害が世間に明らかになる日がやって来るのかもしれない。)

 私はその日の内に性犯罪を専門に扱う女性弁護士に電話で相談する事にした。もちろん、妻には絶対に秘密にしなければならなかった。

 たったの1週間で西岡にしおか弁護士は、彼らの名前から通う大学名、住所まで調べ上げてくれた。どのように調べたかは守秘義務があるらしいが、おそらくはラブホテルの従業員にでも、金を払って彼らの車のナンバーでも入手したのだろう。

 3人はいずれも医大生だった。将来は医者なって、沢山の人の傷を治す仕事をするのだろう。そんな彼らが、このような卑劣な行為をする事が、私はただただ信じられなかった。そして、無性に許せなかった。

 私は1人1人に真由子への慰謝料として、一千万円を支払わせたいと、西岡弁護士に相談した。彼女はと私に言ってくれたのだが、実際は1人三百万円という現実的な金額だった。西岡弁護士も頑張ってくれたが、それが妥当な慰謝料の限界だったのかもしれない。

 結局、私が出来た事は、弁護士費用を差し引いたを真由子にいつか渡す事が出来る事と、真由子が彼らから乱暴される映像を奪い取る事だけだった………。

 ❇︎

 月日は流れ、真由子のお腹もだいぶ大きくなった頃、例の3人組がついに逮捕される事になった。西岡弁護士からの電話で分かった事だが、彼女が独断で警察と協力して彼らの罪の証拠や被害者達を集めていたらしい。テレビのニュース番組でわずか2、3日報道されるだけで、この事件は世の中から忘れ去られていった。

 事件が大きく報道されなかったのは、警察から報道規制がかかった事も一つの要因だったが、報道関係者も被害者の心情を理解して、配慮した事も大きかったのだろう。

 私は私の家族を守る事が出来た事が素直に嬉しかった。2人目の私の娘には『心』という名前をつけようと決めていた。私は誰の子供だろうと、産まれて来る彼女を心から愛する事をその名前に誓いを立てる事にした。



 私はニュースで報道された男達の顔をハッキリと覚えている。あの日、私の事を乱暴した3人で間違いなかった。彼らの誰かがお腹の子供の父親で間違いないだろう。私から産まれて来る子供は、犯罪者の子供になってしまった。

 穢れた母親と、犯罪者の父親から産まれたこの子供が、今後どのように成長するのか考えるだけで私は怖くてどうしようもなかった。

(私のどんどん大きくなっていくお腹の中から、どんなおぞましいが産まれて来るのだろう?きっとロクでもない子供しか産まれて来ないのかもしれない。いっそ、産まなければ良かったのかもしれない。)

 私は私が嫌い。こんな醜い私が幸せになれる事はない。いつの日か天罰が落ちるのは分かっている。でも、怖くて怖くてどうしようもない日々でも幸せを感じる事は出来る。私は今日もベッドの上で目蓋を閉じると、その日一日、何事もなかった事を静かに感謝した。

 ❇︎

 2人目の子供も女の子でした。夫の拓也は子供の名前をどうしても自分で決めたがる性格で、今時のキラキラネームというものに最初は抵抗があったものの、1人目の優愛で随分と慣れていたようです。

心愛ここあ~。」

「あぁう。だぁ~。」

 私が名前を呼びかけるだけで何かしらの反応を返してくれる。あの男達の子供とは思えない愛らしさです。子供達の天使のような笑顔を見るだけで、私の穢れが浄化して行くようでした。

 このまま何事も起こらなければ、私達の幸せな家族ごっこは永遠に続くと私は思い始めていました。毎日、2人の子供達と楽しく遊んで、2週間に1回ほど拓也の寝室で一緒に過ごす日々が続きました。

 こんな幸せな生活を送りながらも、それでも時々は子供達の父親の事を考えずにはいられませんでした。

 佐伯部長は今も部長のままで、私の勤めていた会社で働いているようです。中学一年生だった娘さんはもうすぐ中学校を卒業して、難関と呼ばれる高校に合格して進学するそうです。

 部長の子供の優愛も同じように頭の良い子供に成長するかもしれません。そう考えると、医大生の3人の子供である心愛も、頭が良い子供になるかもしれません。

(こんな不謹慎な事を考えるなんて拓也に悪いわね。彼も一応は私と同じ大学を卒業したんですもの。)

 子供達の将来を想像しながら、私は優愛と心愛を連れて、近所の小さな公園に向かいました。










感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

清掃員と僕の密やかな情状

MisakiNonagase
恋愛
都心のオフィスビルで働く会社員の26歳・高城蓮(たかぎれん)。彼の無機質な日常に唯一の彩りを与えていたのは、夕方から現れる70歳の清掃員・山科和子だった。 青い作業服に身を包み、黙々と床を磨く彼女を、蓮は「気さくなおばあちゃん」だと思っていた。あの日、立ち飲み屋で私服姿の彼女と再会するまでは――。 肉じゃがの甘い湯気、溶けゆく氷の音、そして重ねた肌の温もり。 44歳の年齢差を超え、孤独を分かち合った二人が辿り着いた「愛の形」とは。これは、一人の青年が境界線の向こう側で教わった、残酷なまでに美しい人生の記録。

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...