114 / 122
第8.5章・ざまぁ編(エミィの場合)。
第114話・メス馬。
しおりを挟む
『ドォンドォン!ドォンドォン!サァーーー。』
エミィが手塩に掛けて育て上げた兵士140人が全員死んでしまいました。生き残ったのはレベル100を超えていた5人だけになりました。
「うっ…うっ~…」
まだHPの半分以上が残っていますが、一度にダメージ3000以上を喰らうのはなかなかありません。ちょっとだけ意識が朦朧としているようです。
「ゴホ…ゴホ…!一体何が起こったんだ?突然何かが近くで爆発したような気がするんだが…あっ!フローラは何処だ!何処にいる!フローラ!フローラ!」
いち早く回復したのは、ザァクでした。大声で娘の名前を呼びますが返事がありません。死ぬような事はないと思いますが、どうしたのでしょうか?
「シィーーだべぇよ。」
コクコクとフローラは頭を振って答えました。
(ハァハァ、いい匂いだべぇ。でも、さすがのオラも未成年に手を出す程、屑じゃないべぇ。うんだぁ。あと4年はしっかりと成長させるんだな。)
結局は手を出すつもりのようです。やっぱり最低です。フローラはエッサに背後から抱き締められようにして捕まっていました。
「安心するべぇ。フローラちゃんとザックさんは殺さないべぇよ。地下迷宮の中に隠れているべぇ。出て来たら、悪戯しちゃうべぇよ。でも、どうしても悪戯されたいなら」
フローラはタッタッタッと、エッサの話を聞かずに地下迷宮に走って行きました。絶対に悪戯されたくないようです。ちょっとだけエッサは傷つきました。
(まあ、子供にはオラのような大人の魅力は分かんないべぇな。うんだぁ。)
『ヒューン……』
『パシィ、バキィ!』
突然、銀の矢がエッサの左のコメカミに向かって飛んで来ました。エッサは襲撃者とキャッチボールをしているように、自然に銀の矢を片手で掴むと簡単にへし折りました。
「チッチッチッチッ……その程度の攻撃がオラに当たると思ったべぇか?隠れてないで出て来るべぇ。それともオラと命がけの隠れんぼか、鬼ごっこで遊んでみるべぇか?」
ルナの完全な不意打ち攻撃でも、エッサには通用しないようです。逃げようにも敏捷1037のルナが、敏捷1150のエッサからは逃げられません。いずれは追いつかれて、何やかんやで全裸になるでしょう。
(囮役か、足止め役が逃げる時間を稼げば、王都までは逃げ切れそうね。でも、今は王都よりも船で他国に逃げた方が安全そうかもね。)
でも、エッサを長時間、足止め出来る実力者はいるでしょうか?ザックは死んだフリをしていますが、この世界では死んだら灰になるので、気絶したフリでしょうか。バロンは瀕死のアランにHP回復薬を飲ませて治療しています。戦えるのは1人だけでした。
「いま出て行くから、絶対攻撃しないでね。………あら!しばらく見ないうちに痩せたのね。とってもカッコ良くて素敵だわ~~!」
「お世辞はいいべぇ。死にたくなかったら武器と防具を捨てて、服も全部脱いで、オラに精一杯のご奉仕をするんだべぇな。ほらほら、前に教えてやった通りにやるんべぇよ。」
どっちも最低な人間ですが、最低な人間にもプライドぐらいはあります。エッサにご奉仕しても助かる保証はありません。でも、少しでも時間を稼げば、回復したアランとバロンが戦闘に参加するはずです。その時に2人に任せて逃げた方が助かる可能性は高いはずです。
「ちょっと待っててね。いま全部脱ぐから……あっ!それとも、お城の大浴場まで我慢して、エミィと一緒に入った方がいいかしら?エッサはどっちがいいと思う?」
ルナは防具を脱ぎながら、可愛い猫撫で声で聞いて来ます。でも、エッサにはどうでもいい質問でした。
「何言ってるべぇか?エッサじゃないべぇ、エッサ様だべぇ!お前は今日からオラのペットだべぇ。ペットに武器も服もいらないんだべぇ!さっさと四つん這いになって、オラを王都まで乗せて走るんだべぇよ!」
今にもエッサは魔法でルナを攻撃しそうです。今日からルナはただのメス馬です。時折、尻に鞭してあげれば喜んで何処までも走ってくれるでしょう。
「はぁ!巫山戯んじゃねぇよ、豚農民野郎!さっさと殺せよ!殺したいんだろう!それとも犯したいのか?この変態ミルクボーイが!腐った牛乳の体臭がして臭いん」
「それ以上は言わせねぇよ!斬空波!斬空波!斬空波!ハァハァ、紅蓮の焔よ!敵を焼き尽くせ!ファイヤーボール!もういっちょ、天空より訪れし神の雷!ライトニング!ハァハァ、ハァハァ、オラの悪口は言ってもいいべぇ。でも、牛乳の悪口だけは許さないべぇ!」
牛乳とは男性が飲めば身長が高くなり、女性が飲めば胸が大きくなる魔法のモテ薬です。それの悪口は絶対に許せません。
『ザァン…ザァン…ザァン…ドォン…ピィシャン!』
ルナは攻撃を避ける事もせずに、全ての攻撃を喰らいました。どうせ殺されるなら早くて楽な方がいいです。次に生まれて来るなら、金持ちの家がいいと思いました。
「うっ…あっゔ~…ぐっ」
残念ながら残りHPが95残ってしまいました。ルナが死ぬのはもう少し先になるでしょう。
「チッチッチッチッ……そんなに楽には殺さないべぇ。今のはお仕置きだべぇよ。早く脱ぐんだべぇ。」
❇︎
『ヨタヨタ、ヨタヨタ。』と最近手に入れたメス馬は乗り心地はイマイチですが、触り心地はまあまあです。
『パシィン!』
「あっあー!」
「早く走るんだべぇ。夜までに王都に着かないと、オラと一晩中お馬さんごっこする事になるべぇよ。」
そんなのは嫌です。ルナはちょっとだけ早くハイハイを頑張ると、夕方までに王都に到着しました。
エミィが手塩に掛けて育て上げた兵士140人が全員死んでしまいました。生き残ったのはレベル100を超えていた5人だけになりました。
「うっ…うっ~…」
まだHPの半分以上が残っていますが、一度にダメージ3000以上を喰らうのはなかなかありません。ちょっとだけ意識が朦朧としているようです。
「ゴホ…ゴホ…!一体何が起こったんだ?突然何かが近くで爆発したような気がするんだが…あっ!フローラは何処だ!何処にいる!フローラ!フローラ!」
いち早く回復したのは、ザァクでした。大声で娘の名前を呼びますが返事がありません。死ぬような事はないと思いますが、どうしたのでしょうか?
「シィーーだべぇよ。」
コクコクとフローラは頭を振って答えました。
(ハァハァ、いい匂いだべぇ。でも、さすがのオラも未成年に手を出す程、屑じゃないべぇ。うんだぁ。あと4年はしっかりと成長させるんだな。)
結局は手を出すつもりのようです。やっぱり最低です。フローラはエッサに背後から抱き締められようにして捕まっていました。
「安心するべぇ。フローラちゃんとザックさんは殺さないべぇよ。地下迷宮の中に隠れているべぇ。出て来たら、悪戯しちゃうべぇよ。でも、どうしても悪戯されたいなら」
フローラはタッタッタッと、エッサの話を聞かずに地下迷宮に走って行きました。絶対に悪戯されたくないようです。ちょっとだけエッサは傷つきました。
(まあ、子供にはオラのような大人の魅力は分かんないべぇな。うんだぁ。)
『ヒューン……』
『パシィ、バキィ!』
突然、銀の矢がエッサの左のコメカミに向かって飛んで来ました。エッサは襲撃者とキャッチボールをしているように、自然に銀の矢を片手で掴むと簡単にへし折りました。
「チッチッチッチッ……その程度の攻撃がオラに当たると思ったべぇか?隠れてないで出て来るべぇ。それともオラと命がけの隠れんぼか、鬼ごっこで遊んでみるべぇか?」
ルナの完全な不意打ち攻撃でも、エッサには通用しないようです。逃げようにも敏捷1037のルナが、敏捷1150のエッサからは逃げられません。いずれは追いつかれて、何やかんやで全裸になるでしょう。
(囮役か、足止め役が逃げる時間を稼げば、王都までは逃げ切れそうね。でも、今は王都よりも船で他国に逃げた方が安全そうかもね。)
でも、エッサを長時間、足止め出来る実力者はいるでしょうか?ザックは死んだフリをしていますが、この世界では死んだら灰になるので、気絶したフリでしょうか。バロンは瀕死のアランにHP回復薬を飲ませて治療しています。戦えるのは1人だけでした。
「いま出て行くから、絶対攻撃しないでね。………あら!しばらく見ないうちに痩せたのね。とってもカッコ良くて素敵だわ~~!」
「お世辞はいいべぇ。死にたくなかったら武器と防具を捨てて、服も全部脱いで、オラに精一杯のご奉仕をするんだべぇな。ほらほら、前に教えてやった通りにやるんべぇよ。」
どっちも最低な人間ですが、最低な人間にもプライドぐらいはあります。エッサにご奉仕しても助かる保証はありません。でも、少しでも時間を稼げば、回復したアランとバロンが戦闘に参加するはずです。その時に2人に任せて逃げた方が助かる可能性は高いはずです。
「ちょっと待っててね。いま全部脱ぐから……あっ!それとも、お城の大浴場まで我慢して、エミィと一緒に入った方がいいかしら?エッサはどっちがいいと思う?」
ルナは防具を脱ぎながら、可愛い猫撫で声で聞いて来ます。でも、エッサにはどうでもいい質問でした。
「何言ってるべぇか?エッサじゃないべぇ、エッサ様だべぇ!お前は今日からオラのペットだべぇ。ペットに武器も服もいらないんだべぇ!さっさと四つん這いになって、オラを王都まで乗せて走るんだべぇよ!」
今にもエッサは魔法でルナを攻撃しそうです。今日からルナはただのメス馬です。時折、尻に鞭してあげれば喜んで何処までも走ってくれるでしょう。
「はぁ!巫山戯んじゃねぇよ、豚農民野郎!さっさと殺せよ!殺したいんだろう!それとも犯したいのか?この変態ミルクボーイが!腐った牛乳の体臭がして臭いん」
「それ以上は言わせねぇよ!斬空波!斬空波!斬空波!ハァハァ、紅蓮の焔よ!敵を焼き尽くせ!ファイヤーボール!もういっちょ、天空より訪れし神の雷!ライトニング!ハァハァ、ハァハァ、オラの悪口は言ってもいいべぇ。でも、牛乳の悪口だけは許さないべぇ!」
牛乳とは男性が飲めば身長が高くなり、女性が飲めば胸が大きくなる魔法のモテ薬です。それの悪口は絶対に許せません。
『ザァン…ザァン…ザァン…ドォン…ピィシャン!』
ルナは攻撃を避ける事もせずに、全ての攻撃を喰らいました。どうせ殺されるなら早くて楽な方がいいです。次に生まれて来るなら、金持ちの家がいいと思いました。
「うっ…あっゔ~…ぐっ」
残念ながら残りHPが95残ってしまいました。ルナが死ぬのはもう少し先になるでしょう。
「チッチッチッチッ……そんなに楽には殺さないべぇ。今のはお仕置きだべぇよ。早く脱ぐんだべぇ。」
❇︎
『ヨタヨタ、ヨタヨタ。』と最近手に入れたメス馬は乗り心地はイマイチですが、触り心地はまあまあです。
『パシィン!』
「あっあー!」
「早く走るんだべぇ。夜までに王都に着かないと、オラと一晩中お馬さんごっこする事になるべぇよ。」
そんなのは嫌です。ルナはちょっとだけ早くハイハイを頑張ると、夕方までに王都に到着しました。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
157
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる