15 / 72
第15話 レベル3スライム攻略
しおりを挟む
「ブロッ⁉︎」
振り下ろされた剣によって、ブロンズスライムがグシャと潰れた。
硬かった身体が柔らかかった。きっと炎で焼くと柔らかくなるんだ!
「えっー! こんなに頑張ったのに、これだけなの?」
強敵、ブロンズスライムを倒したのに、地面に落ちていたのは、銅色の小石だけだった。
冒険者カードで調べてみると、【銅鉱石】と出た。
「う~ん、これが欲しかったけど、これっぽっちじゃ鍋作れないよぉー」
でも、その前にもう鍋は必要ない。便利なくぼみ鍋がある。
「えーっと……次はどっちにしようかな?」
まだ倒してないのは、ウルフスライムとシェルスライムだけだ。
ウルフは怖いから、ここは動きの遅そうなシェルスライムだ。
右手にカエル油を持って、左手で「召喚!」と唱えた。
「シェル!」と灰色の巻き貝を背負った、小さなハサミを持った赤いヤドカニが出て来た。
巻き貝は頑丈そうだけど、僕にはとっておきがある。
カエル油を投げつけて、「《ファイアボール(炎の球)!》」と唱えた。
「シェル!」とシェルスライムが巻き貝の中に引っ込んだけど、貝は燃え続けている。
こうなったら、追加のカエル油だ。
「えいッ!」と燃える巻き貝を蹴っ飛ばして倒すと、貝の穴にカエル油を投入した。
「シェル⁉︎ シェル⁉︎」
シェルスライムが巻き貝に引っ込んだ状態で、ジタバタ暴れ始めた。
唯一の出入り口に炎のフタをしたから、もう逃げられないぞ。
「シェ……ル……」
静かになるまで待つと、地面に現れた【灰色巻き貝】【ヤドカニ肉】を回収した。
これで倒してないのは残り1匹だ。腰のアイテムポーチから剣を取り出した。
「よぉーし! 最後はウルフスライムだ!」
ここからは真剣勝負だ。レベル33の実力を見せてやる!
左手を地面に置いて、「召喚!」と唱えた。
黒いウルフスライムが「ガルッ!」と吠えて、僕目掛けて飛びかかって来た。
召喚直後にすぐに襲って来るのは分かっている。
「えいッ!」と剣を素早く振り下ろして、ズバッと頭に直撃させた。
「ウルッ!」
ウルフスライムが地面に崩れ落ちたけど、すぐに牙を剥き出して、飛びかかって来た。
しぶといけど、ブロンズスライムと違って、剣は効いている。
「にゃ!」と避けると、「えいッ!」と剣を振り下ろして、胴体に直撃させた。
「キュン⁉︎」
今度は飛びかかって来ない。足を震わせて、フラフラしている。チャンス到来だ。
剣を振り上げると、「えいッ!」と思いっきり頭に振り下ろした。
「ガァッ⁉︎」
ズバッ! とウルフスライムを地面に叩き伏せた。
立たないで! 立たないで! とお願いしながら消えるのを待った。
振り下ろされた剣によって、ブロンズスライムがグシャと潰れた。
硬かった身体が柔らかかった。きっと炎で焼くと柔らかくなるんだ!
「えっー! こんなに頑張ったのに、これだけなの?」
強敵、ブロンズスライムを倒したのに、地面に落ちていたのは、銅色の小石だけだった。
冒険者カードで調べてみると、【銅鉱石】と出た。
「う~ん、これが欲しかったけど、これっぽっちじゃ鍋作れないよぉー」
でも、その前にもう鍋は必要ない。便利なくぼみ鍋がある。
「えーっと……次はどっちにしようかな?」
まだ倒してないのは、ウルフスライムとシェルスライムだけだ。
ウルフは怖いから、ここは動きの遅そうなシェルスライムだ。
右手にカエル油を持って、左手で「召喚!」と唱えた。
「シェル!」と灰色の巻き貝を背負った、小さなハサミを持った赤いヤドカニが出て来た。
巻き貝は頑丈そうだけど、僕にはとっておきがある。
カエル油を投げつけて、「《ファイアボール(炎の球)!》」と唱えた。
「シェル!」とシェルスライムが巻き貝の中に引っ込んだけど、貝は燃え続けている。
こうなったら、追加のカエル油だ。
「えいッ!」と燃える巻き貝を蹴っ飛ばして倒すと、貝の穴にカエル油を投入した。
「シェル⁉︎ シェル⁉︎」
シェルスライムが巻き貝に引っ込んだ状態で、ジタバタ暴れ始めた。
唯一の出入り口に炎のフタをしたから、もう逃げられないぞ。
「シェ……ル……」
静かになるまで待つと、地面に現れた【灰色巻き貝】【ヤドカニ肉】を回収した。
これで倒してないのは残り1匹だ。腰のアイテムポーチから剣を取り出した。
「よぉーし! 最後はウルフスライムだ!」
ここからは真剣勝負だ。レベル33の実力を見せてやる!
左手を地面に置いて、「召喚!」と唱えた。
黒いウルフスライムが「ガルッ!」と吠えて、僕目掛けて飛びかかって来た。
召喚直後にすぐに襲って来るのは分かっている。
「えいッ!」と剣を素早く振り下ろして、ズバッと頭に直撃させた。
「ウルッ!」
ウルフスライムが地面に崩れ落ちたけど、すぐに牙を剥き出して、飛びかかって来た。
しぶといけど、ブロンズスライムと違って、剣は効いている。
「にゃ!」と避けると、「えいッ!」と剣を振り下ろして、胴体に直撃させた。
「キュン⁉︎」
今度は飛びかかって来ない。足を震わせて、フラフラしている。チャンス到来だ。
剣を振り上げると、「えいッ!」と思いっきり頭に振り下ろした。
「ガァッ⁉︎」
ズバッ! とウルフスライムを地面に叩き伏せた。
立たないで! 立たないで! とお願いしながら消えるのを待った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
303
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる