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第49話 召喚士レベル6★★★★★★☆

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【スライム召喚士レベル6★★★★★★☆】

【レベル6スライム:『ライトスライム(光)』『ダークスライム(闇)』『プラチナスライム』『ダイヤモンドスライム』『ボックススライム(合成)』『エンジェルスライム(天使)』『デビルスライム(悪魔)』を召喚できます】

「もぐもぐ……なるほど」

 薬草食べる前に竜肉だ。食べながら、呼び出せるレベル6スライムを調べてみた。
 キングスライムはいないけど、ダイヤモンドとエンジェルがいる。
 どちらも幸運の予感がするぞ。

「ごくん……ウサギ肉が一番美味しいかな?」

 ちょっと硬すぎる。僕は柔らかいお肉の方が好きだ。
 あぁー、唐揚げ食べたいなぁー。

 ……
 …

「よし! まずはレベル上げだ!」

 薬草回復と休憩終わりだ。
 プラチナスライムとダイヤモンドスライムは、鉱石系のスライムだから楽勝だぞ。
 ダイヤモンドはこんなに小さくても、凄く高く売れる希少価値のある石なんだぞ。
 いっぱい倒して集めれば、大金持ちになれるんだぞ。

「召喚!」と唱えると、魔法陣から銀色の、僕よりも大きな丸いプラチナスライムが出て来た。
 ゴールドスライムと同じなら、転がって跳ねるだけだから楽勝だ。

「きゃあ⁉︎ あんた誰よ⁉︎」
「あっ、チロル・レインバースです」

 おばさんみたいにプラチナスライムが叫んだ。
 攻撃せずに名前を名乗ったけど、ちょっと倒しにくい相手だなぁ。

「スライムキラーじゃない⁉︎ あなた、私の身体が目当てね! この変態ッ!」
「えぇー!」

 間違えた。超倒しにくい相手だ。
 でも、倒さないといけない。剣を振り上げて、斬りかかった。

「《メタル斬り!》」

 ガキィン!

「きゃああ! 何すんのよ! 痛いじゃない!」
「あっ、ごめんなさい」

 このおばさん、凄く硬い。切れずに剣が弾かれた。
 反射的に謝っちゃったけど、倒すまで切らないと駄目だ。

 左手の盾をアイテムポーチに入れて、剣を両手に装備した。
 素早く倒して、何もなかったことにするぞ。

 ……
 …

 ガキィン!

「このケダモノォー!」
「ハァハァ! ハァハァ!」

 このおばさん、硬すぎるし、うるさすぎる!
 もう2時間以上も切っているのに、全然倒れてくれない。
 こうなったら、カエル油ぶつけて、燃やしてやる。
 
「えいッ! 《ファイアボール(炎の球)!》」
「きゃああああ! 熱いぃ! 熱いわぁッッ!」

 僕って、究極の悪だ。無抵抗のプラチナおばさんを火だるまにしちゃった。
 プラチナスライムがもの凄い声で叫んでいる。これなら倒れるのもすぐだぞ。

 ……
 …

「嫌ぁー! 溶けちゃう溶けちゃう!」
「……」

 このおばさん、倒せないスライムかも。
 もう火だるまになって、30分も経過している。
 さすがに一日中火だるまにすれば、倒せるよね?
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