【R18】暴力戦士妹LV68がダンジョンボスの死に際の攻撃で永遠に目覚めない呪いをかけられた。僧侶兄LV23はこのチャンスに♡♡♡する

もう書かないって言ったよね?

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第1章

第18話⑦ピンチポイント②

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「”アンチポイズン〟」
「やれば出来るじゃないですか」

 紫色の光線を鞭で弾き飛ばしながら言われても嬉しくない。
 ヨハネの身体を紫色の光が包んでいる。俺にとってはまったく無駄な行為だ。
 でも、少しだけ信用が回復した気がする。

 これなら俺を信用して弾き返さない可能性もある。
 だけど、そんなの信用できない。杖のダイヤが水色に光った瞬間が勝負だ。
 睡眠光線がリラじゃなくて、ヨハネに飛んで来たら妨害しよう。

「よし!」

 ダイヤが水色に光った。手に持った杖の投擲準備用意だ。
 全力で手が滑った事にする。水色の光線が向かった先は……

『”####〟」
「アンチスリープ‼︎」

 ヨハネだ。魔力を込めずに呪文だけ唱えて、杖を全力でヨハネに投げつけた。
 杖がクルクル回転しながら、ヨハネに向かって飛んでいく。

「あうっ……!」

 死ぬ気の一撃が見事にヨハネの背中に直撃した。
 その怯んだ隙に水色の光線が直撃した。

「くぅ……何のつもり……ですか……」

 よし、倒した。いや、倒れただ。
 地面にヨハネが倒れたので、素早く駆け寄り杖だけ回収した。

「テメェー、ゴミ! 何してんだよ!」
「すみません! 手が滑りました!」
「巫山戯んな! さっさと回復しろ!」

 ブチ切れ脳筋が速攻で脅してきたけど、それは出来ない。
 起こしたら次のチャンスはない。ヨハネを死守するように杖を構えて言った。

「こっちは任せてください! 目の前の敵に集中してください!」
「言われなくてもやってるよ!」

 これで脳筋は前だけ見てくれる。後ろは振り返らない。
 あとはダイヤがひび割れるのを待つだけだ。それも脳筋の奮闘のお陰で、すぐにやって来る。
 それまでは躱されないように、しっかりジャスト回復だ。

「来た! よいしょ!」

 ピキキィ。ロードが持つダイヤがひび割れた。待ちに待った瞬間だ。
 妹と違って軽い。ヨハネを抱き抱えると走った。

「うおおおおお!」
「はぁ? おい、何やってんだよ! ゴミ!」

 目指す場所はリラの後ろだ。狙いを一点、一方向に絞らせる。
 ダイヤが濃い水色の光に輝き出した。これで麻痺や毒の光だったら終わっていた。
 それはそれで二人を倒せるけど、時間をかけて楽しめない。
 最低でも麻痺ぐらいにはなってもらわないと困る。

『”#######〟』
「ぐぅ……!」

 ありがとう、オールドロード。俺の考えた通りに動いてくれたボスに感謝した。
 リラの頭を水色の光線が突き抜け、こっちに向かって飛んできた。

「そりゃー!」

 光線の予定通路にヨハネを放り投げて、全力で横に跳んだ。
 光線がヨハネの身体を通過して、俺の足裏のすぐ側を通り過ぎていった。

「た、助かったぁ~!」

 危機一髪だった。三人仲良く永眠させられるところだった。

『グゥハハハハ!』

 ロードの笑い声に振り向いた。以前と同じように塵になって消えていく。
 ひび割れたダイヤも消えていった。残されたのは一冊の古ぼけた本だ。

「あれは……【レシピ本】?」

 レシピ本は開けば、アイテムの作り方が理解できる【レアアイテム】だ。
 アイテムはモンスターから集めた素材を、特定の組み合わせでのみ作る事が出来る。
 それをレシピ無しで作る機関が【研究所】だ。
 冒険者はこの研究所に素材を売って、主に収入を得ている。

 冒険者の中にはレシピ本を秘匿して、自分でアイテムを作って売って儲ける奴や、特殊なアイテムを独り占めして名声を得ている者がいる。
 どちらにしても、レシピ本は貴重なレアアイテムだ。

 だけど、レシピ本で分かるのは、そのレシピ本を落としたモンスターの素材から作れるアイテムだけだ。
 相手がレアボスならば、作れるアイテムの数は一つや二つがいいところだ。
 つまり、このレシピ本はあまり価値がないハズレレシピ本だ。
 アイテムが作れないなら売れないし使えない。ついでに生きて帰れないから売れない。

 死ぬ前に運を使い果たした気分だけど、死ぬ前にやる事がある。
 復讐だ。二人に復讐する。レシピ本は無視して地面に寝ている二人を見た。

「すぅ……すぅ……」
「スー……スー……」

 どちらも完全に寝ている。【状態異常試験紙】を使わなくても分かる。
 今なら何をやっても起きない。

「ご、ごくり……!」

 幼馴染のデカパイ女と美少女冷血貴族令嬢だ。
 どっちも俺がどんなに頑張っても、手に入れる事が出来ない高嶺の花だ。
 それをこれから好き放題できる。死ぬ前のご褒美だとしても、ご褒美過ぎる。
【復讐の神様】がいるのなら、俺は死ぬほど感謝する。
 こんな日が来るなんて生きてて良かった。
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