88 / 108
第7章 移り行く、こころのパッチワーク
88 実家でナイト 2 〔期待の……〕
しおりを挟む
「ソージ、もう行くの? まだ、お正月じゃないよ……」
「今日は、大晦日って言って、今年の最後の日になるんだ。夜が明けて明日になれば、新年でお正月って言うんだよ」
「へー、じゃ今晩は、ソージの家に泊まってお正月を迎えるんだね!」
んーまあ、僕の家なのかなあ~。まあ、行けばわかるかな?
「今日は、汽車の乗り換えもして、5時間ぐらいかかるから頑張ってくれよ」
「いいけど……オジロン号で行けばもっと早く着くのに……」
「ダメだよ、オジロン号は目立ち過ぎるの! 僕の実家は、大きな街の中にあって、ここより人も多いんだ。あんなので乗りつけたら、みんな驚いてパニックになってしまうよ」
ベルは、『うん』と、言っていたが、あまり都会のイメージはつかめていないと思う。ベルの世界もそうだが、ここ古里山の町では、想像もつかないだろう。
僕達は、朝早く家を出て古里山町の駅に向かった。ここから汽車で2時間行ってから違う汽車に乗り換えるんだ。
僕らの住んでいる地域は、冬に雪も多く降る場所があるので、電車ではなく『汽車』が普通だ。
僕らが『汽車』って呼んでいるのは、正式には『ディーゼルエンジン列車』で、軽油を燃やすエンジンで動いている。
途中列車を乗り換えて、急行になる。それまで普通列車だったので、速さはそれほどでもなかったが、さすがに急行列車になると、車窓の景色も飛ぶようになる。
「わー速いねソージ、なんか空を飛んでるみたい!」
「うん、今は陸橋っていって、道路の上に橋を架けたみたいなもんだ。普通の道路より高いよなー」
「ほんと、汽車の旅って楽しいよ。それに、さっき買った駅弁も美味しいね! これ、カニの味がするよ」
「なんだ、ベルはカニの味もわかるんだ。これは、毛ガニ弁当だ、美味しいって評判なんだ」
「甘くて、ふかふかしたカニの身が、たくさんご飯にかかっているよ。それに、黄色い甘じょっぱいお月様みたいのや、酸っぱくて太陽のように赤くて丸いのが、とっても美味しいよ。カニのご飯と一緒に食べると、口の中がいろんな味になって、すっごく楽しい」
「やるなベル! その黄色いのは沢庵だし、赤いのは紅生姜って言うんだよ。それが美味しとは、きっとうちの父ちゃんも大喜びだぞ」
ベルは、うなずきながらも夢中でカニ飯を食べていたが、さっきの駅で買った駅弁は、あと5つも残っている。
まあ、他にもたくさんのオヤツも買ったので、あと3時間の列車の旅もベルにとっては、退屈しないで済むんじゃないかと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さあ、旭ヶ山市の駅に着いたぞ。ここからは、タクシーですぐだ」
駅の階段を下りて外に出ると、そこは今まで見たことのないくらいの大きな建物やたくさんの人で溢れていた。
そろそろ夕方になろうという時間帯でも、街はにぎわっているように感じた。ベルにとっては、どれも新鮮で驚きの連続だった。
古里山の町だと日が沈んだら、町もひっそりと眠る準備をはじめるものだが、ここはネオンや光り輝く看板が、夜でも昼間以上の明るさを放っている。
だから多くの人達は、夜だというのに活発に動き回り、見たこともないような笑みを振りまいていた。
「大きな街だね。駅に並んで、高い建物がいっぱいあるよ。古里山のデパートの10倍ぐらいの高さだね……。人もたくさん歩いてるよ。なんか人間の川みたいだ」
「あそこは、歩行者天国って言って、自動車が通れない道なんだ。道の両側が大きなデパートになっていて買い物できるんだぞ」
ベルは、光り輝くネオンより、道路脇のものに驚いていた。
「ソージ、ソージ……あの白い山はなあに?」
「山?…………あ、あれは、道路の雪を除けたものだよ。ここはね雪がたくさん降るんだ。その降った雪を道路の脇に寄せるんだけど、高さが3メートル以上になることもあるんだ」
「へーー、すごいね! まるで、敵の攻撃を防ぐ防御壁みたいだね」
「防御壁か。……物騒なことを言うね。大丈夫だよ、ここはそんな魔獣みたいな敵は出ないから」
「へー……」
「さあ、タクシーに乗って、もうすぐだよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕の実家は、駅からタクシーで10分ぐらいのところにある。街の中心よりは、幾分静かな場所だが、人通りが多い賑やかな場所であることは間違いない。
だって、そういう場所でなければ、うちの商売はやっていけないんだ。
「ベル、ここだよ!」
「へー、ソージの家も大きいんだね!」
ベルが見上げた建物の玄関先に、ズラーっと着物を着た女の人達が並んで、一斉にお辞儀をしながら大きな声で歓迎の挨拶をした。
『『『『『『『『『お帰りなさいませ! お坊ちゃん!』』』』』』』』』
「みんな、そのお坊ちゃんって言うのは、止めてくれないかな~」
「え? ソージって、お坊ちゃんっていう名前なの?」
「まさか? これはね、ここの中居さん達が、僕をからかっているのさ」
うちの中居さん達は、冗談が大好きなんだ。時々しか帰らない僕なんかは、いつもおもちゃにされている。
今日は、他のお客さん達と同じように、みんなが勢揃いして出迎えてくれたんだ。
僕は、恥ずかしいから『ヤメテ』ってお願いしてあったのに、『悪ふざけ』だもんな~。20人以上も両側に並ばれたら、誰だって恥ずかしいんだってば~。
「いいじゃないですか、お坊ちゃん! 今日は、一人じゃないんだし!! それでなくてもお坊ちゃんは、恥ずかしがりやで、なかなか彼女もできなかったのに。良かったですね~」
「もー、いい加減にしてくれよ……」
「お! お帰り総司~」
あれ? 父ちゃんもやってきた。
「ただいま帰りました」
「よく来たわね~総ちゃん疲れたでしょう? あ! やっと総ちゃんもお嫁さんを連れてきたのね!」
母ちゃんもとぼけたことを言ってるし……。
白い調理服を着た父ちゃんと、和服を着た母ちゃんは、いつものように笑顔で出迎えてくれた。ただ、きっとおかしなことを考えていることは、よくわかる。
「ち、違うよ! 彼女は、ベルフィールっていって、学校の同僚なの。お正月にこっちの動物園を見せてあげようと思って一緒に来ただけだから」
「へー、美人さんだね。ゆっくりしていってくださいよ!」
「ありがとうございます。ソージのお父さん? お母さん? あたしは、ベルフィール、ベルって呼んでください。あたし、いっつもソージのご飯を食べてるの。とっても美味しいのよ。……でもね、ソージは、お父さんの方がもっと美味しいっていうから、楽しみにして来ました。よろしくお願いしま~す」
「おや、ベルちゃんかい。いいこと言うね~。今晩は、たっくさん美味しいもの出すから、期待してなよ!」
「それじゃ総ちゃん、この部屋をお使いなさい。……うふっ! 楽しんでね」
「だ、から……違うって! 父ちゃんも母ちゃんも、調子がいいんだから、なーもー」
そう、僕の実家は、大きなホテルの経営をしている。父ちゃんはオーナー兼総料理長で、母ちゃんは女将をしている。
ホテルと言いながら、和洋室両方を備え、結婚式ができる大広間もあったりする。
もちろん、最上階の20階には大浴場を完備しているんだ。
父ちゃんと母ちゃんは、帰るたびに家を継げって言うんだけど、今は好きな仕事を許してくれている。
まあ、学校を定年でもしたら、継いでもいいかなとは思っているんだけど……。
「ああ総ちゃん、夕食は7時になったら、最上階の『孔雀の間』に用意しておくから食べに行ってね。私達は、忙しいから2人でゆっくりおやりなさい」
何だか母ちゃんが、薄笑みを浮かべているような気がするが……。
(つづく)
「今日は、大晦日って言って、今年の最後の日になるんだ。夜が明けて明日になれば、新年でお正月って言うんだよ」
「へー、じゃ今晩は、ソージの家に泊まってお正月を迎えるんだね!」
んーまあ、僕の家なのかなあ~。まあ、行けばわかるかな?
「今日は、汽車の乗り換えもして、5時間ぐらいかかるから頑張ってくれよ」
「いいけど……オジロン号で行けばもっと早く着くのに……」
「ダメだよ、オジロン号は目立ち過ぎるの! 僕の実家は、大きな街の中にあって、ここより人も多いんだ。あんなので乗りつけたら、みんな驚いてパニックになってしまうよ」
ベルは、『うん』と、言っていたが、あまり都会のイメージはつかめていないと思う。ベルの世界もそうだが、ここ古里山の町では、想像もつかないだろう。
僕達は、朝早く家を出て古里山町の駅に向かった。ここから汽車で2時間行ってから違う汽車に乗り換えるんだ。
僕らの住んでいる地域は、冬に雪も多く降る場所があるので、電車ではなく『汽車』が普通だ。
僕らが『汽車』って呼んでいるのは、正式には『ディーゼルエンジン列車』で、軽油を燃やすエンジンで動いている。
途中列車を乗り換えて、急行になる。それまで普通列車だったので、速さはそれほどでもなかったが、さすがに急行列車になると、車窓の景色も飛ぶようになる。
「わー速いねソージ、なんか空を飛んでるみたい!」
「うん、今は陸橋っていって、道路の上に橋を架けたみたいなもんだ。普通の道路より高いよなー」
「ほんと、汽車の旅って楽しいよ。それに、さっき買った駅弁も美味しいね! これ、カニの味がするよ」
「なんだ、ベルはカニの味もわかるんだ。これは、毛ガニ弁当だ、美味しいって評判なんだ」
「甘くて、ふかふかしたカニの身が、たくさんご飯にかかっているよ。それに、黄色い甘じょっぱいお月様みたいのや、酸っぱくて太陽のように赤くて丸いのが、とっても美味しいよ。カニのご飯と一緒に食べると、口の中がいろんな味になって、すっごく楽しい」
「やるなベル! その黄色いのは沢庵だし、赤いのは紅生姜って言うんだよ。それが美味しとは、きっとうちの父ちゃんも大喜びだぞ」
ベルは、うなずきながらも夢中でカニ飯を食べていたが、さっきの駅で買った駅弁は、あと5つも残っている。
まあ、他にもたくさんのオヤツも買ったので、あと3時間の列車の旅もベルにとっては、退屈しないで済むんじゃないかと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さあ、旭ヶ山市の駅に着いたぞ。ここからは、タクシーですぐだ」
駅の階段を下りて外に出ると、そこは今まで見たことのないくらいの大きな建物やたくさんの人で溢れていた。
そろそろ夕方になろうという時間帯でも、街はにぎわっているように感じた。ベルにとっては、どれも新鮮で驚きの連続だった。
古里山の町だと日が沈んだら、町もひっそりと眠る準備をはじめるものだが、ここはネオンや光り輝く看板が、夜でも昼間以上の明るさを放っている。
だから多くの人達は、夜だというのに活発に動き回り、見たこともないような笑みを振りまいていた。
「大きな街だね。駅に並んで、高い建物がいっぱいあるよ。古里山のデパートの10倍ぐらいの高さだね……。人もたくさん歩いてるよ。なんか人間の川みたいだ」
「あそこは、歩行者天国って言って、自動車が通れない道なんだ。道の両側が大きなデパートになっていて買い物できるんだぞ」
ベルは、光り輝くネオンより、道路脇のものに驚いていた。
「ソージ、ソージ……あの白い山はなあに?」
「山?…………あ、あれは、道路の雪を除けたものだよ。ここはね雪がたくさん降るんだ。その降った雪を道路の脇に寄せるんだけど、高さが3メートル以上になることもあるんだ」
「へーー、すごいね! まるで、敵の攻撃を防ぐ防御壁みたいだね」
「防御壁か。……物騒なことを言うね。大丈夫だよ、ここはそんな魔獣みたいな敵は出ないから」
「へー……」
「さあ、タクシーに乗って、もうすぐだよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕の実家は、駅からタクシーで10分ぐらいのところにある。街の中心よりは、幾分静かな場所だが、人通りが多い賑やかな場所であることは間違いない。
だって、そういう場所でなければ、うちの商売はやっていけないんだ。
「ベル、ここだよ!」
「へー、ソージの家も大きいんだね!」
ベルが見上げた建物の玄関先に、ズラーっと着物を着た女の人達が並んで、一斉にお辞儀をしながら大きな声で歓迎の挨拶をした。
『『『『『『『『『お帰りなさいませ! お坊ちゃん!』』』』』』』』』
「みんな、そのお坊ちゃんって言うのは、止めてくれないかな~」
「え? ソージって、お坊ちゃんっていう名前なの?」
「まさか? これはね、ここの中居さん達が、僕をからかっているのさ」
うちの中居さん達は、冗談が大好きなんだ。時々しか帰らない僕なんかは、いつもおもちゃにされている。
今日は、他のお客さん達と同じように、みんなが勢揃いして出迎えてくれたんだ。
僕は、恥ずかしいから『ヤメテ』ってお願いしてあったのに、『悪ふざけ』だもんな~。20人以上も両側に並ばれたら、誰だって恥ずかしいんだってば~。
「いいじゃないですか、お坊ちゃん! 今日は、一人じゃないんだし!! それでなくてもお坊ちゃんは、恥ずかしがりやで、なかなか彼女もできなかったのに。良かったですね~」
「もー、いい加減にしてくれよ……」
「お! お帰り総司~」
あれ? 父ちゃんもやってきた。
「ただいま帰りました」
「よく来たわね~総ちゃん疲れたでしょう? あ! やっと総ちゃんもお嫁さんを連れてきたのね!」
母ちゃんもとぼけたことを言ってるし……。
白い調理服を着た父ちゃんと、和服を着た母ちゃんは、いつものように笑顔で出迎えてくれた。ただ、きっとおかしなことを考えていることは、よくわかる。
「ち、違うよ! 彼女は、ベルフィールっていって、学校の同僚なの。お正月にこっちの動物園を見せてあげようと思って一緒に来ただけだから」
「へー、美人さんだね。ゆっくりしていってくださいよ!」
「ありがとうございます。ソージのお父さん? お母さん? あたしは、ベルフィール、ベルって呼んでください。あたし、いっつもソージのご飯を食べてるの。とっても美味しいのよ。……でもね、ソージは、お父さんの方がもっと美味しいっていうから、楽しみにして来ました。よろしくお願いしま~す」
「おや、ベルちゃんかい。いいこと言うね~。今晩は、たっくさん美味しいもの出すから、期待してなよ!」
「それじゃ総ちゃん、この部屋をお使いなさい。……うふっ! 楽しんでね」
「だ、から……違うって! 父ちゃんも母ちゃんも、調子がいいんだから、なーもー」
そう、僕の実家は、大きなホテルの経営をしている。父ちゃんはオーナー兼総料理長で、母ちゃんは女将をしている。
ホテルと言いながら、和洋室両方を備え、結婚式ができる大広間もあったりする。
もちろん、最上階の20階には大浴場を完備しているんだ。
父ちゃんと母ちゃんは、帰るたびに家を継げって言うんだけど、今は好きな仕事を許してくれている。
まあ、学校を定年でもしたら、継いでもいいかなとは思っているんだけど……。
「ああ総ちゃん、夕食は7時になったら、最上階の『孔雀の間』に用意しておくから食べに行ってね。私達は、忙しいから2人でゆっくりおやりなさい」
何だか母ちゃんが、薄笑みを浮かべているような気がするが……。
(つづく)
0
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』
チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。
その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。
「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」
そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!?
のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。
趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた
歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。
剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。
それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。
そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー
「ご命令と解釈しました、シン様」
「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」
次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
転生したら遊び人だったが遊ばず修行をしていたら何故か最強の遊び人になっていた
ぐうのすけ
ファンタジー
カクヨムで先行投稿中。
遊戯遊太(25)は会社帰りにふらっとゲームセンターに入った。昔遊んだユーフォーキャッチャーを見つめながらつぶやく。
「遊んで暮らしたい」その瞬間に頭に声が響き時間が止まる。
「異世界転生に興味はありますか?」
こうして遊太は異世界転生を選択する。
異世界に転生すると最弱と言われるジョブ、遊び人に転生していた。
「最弱なんだから努力は必要だよな!」
こうして雄太は修行を開始するのだが……
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる