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第5章 ありふれた日常の変化
51 第5章第14話 真夏美の夜の夢
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「ダメだわ! これじゃあ打てない……この距離で、しかもピンの直前にあんな木があったら………」
「じゃあ、手分けしてピンの横に回り込めないか?」
「ダメなのイエロー! ……あのピンは小島にあるの。周りは湖で、誰も回り込めないわ!」
「これは、完敗の事ですね~残念ですが、今回はわたし達の負けね!」
「あたしがやるわ!」
「マナ!いや、ピンク? ……お前にあのピンが狙えるのか?」
「大丈夫よミー先輩、いいえオンダンブルー! ……レッド、ボールを頂戴! 今回は、一発で決めるわよ」
ピンクは、ティーにボールを乗せ、遥か遠くの小島で揺れる小さなフラッグを見つめた。距離にして約700ヤード。肉眼でピンを確認するのも難しい。
風は、東から西への微風。ちょっとフラッグが揺れる程度。
七色のオンダンドライバーを握りしめ、迷わず余力なしに振りかぶって全力でスウィングした。
「いっけーーーー、直撃のローザ・クーゲルーーーーー!」
オンダン色に輝くボールは、ピンクの雄叫びとともに目指すピンに向かって一直線に突き進んだ!
風を切る音が聞こるほどに凄まじい唸りを響かせて……。
「あ! あれでは、だめよ! 木にぶつかるわ!」
「シーセンセ! 心配はいらないよ。マナのローザ・クーゲルなら、へっちゃらだ!」
「「「「……うわああああああああ! ……やったーーー!」」」」
マナ(オンダン・ピンク)の打ったボールは、木の一番太い幹に直撃したが、一瞬にしてめり込み、そのボールの回転で、直径60センチはあろうかという木を真っぷたつに切り裂き、そのままピンのフラッグにぶちあたった。
ボールは、そのまま威力を落とし、垂直に落下してホールに落ちた!
「やったー、ホールインワンだーーーー!」
「これで、あのキャディーも助かるな」
1人で小島に乗り込み、ピンを持ち上げようとしていたキャディーは、その場所で倒れ、黒い霞が抜けるとともに、8つ目の『氷の結晶』を表出させた。
「やったねピンク!」
「すごいぞピンク!」
「今日は、ピンク1人で勝ったニャ!」
「さあ、今日は早く帰った方がいい……今日は、お前にとって……」
「うん! みんなありがとう! ……ミー先輩、本当にありがとう!」
ピンクは、脇目も振らず真っすぐに、弟の待つ自宅へ帰って行った。
********************
「あ! 姉ちゃん、お帰り!」
「ただいまー、マーちゃん」
「準備はできてるぜ! ……でも、父ちゃんは、さっき急患で呼ばれて行った。これから手術だから、今晩は帰れないってさ」
「ま、仕方ないよ、父ちゃんは正義の味方なんだから……」
「そうだね、姉ちゃんと同じだ、あはははは……」
日も暮れかけて、あたりが薄っすらと夕焼け色に染まる頃、2人の兄弟は仲良く仏壇の前に座っているのだった。
(つづく)
「じゃあ、手分けしてピンの横に回り込めないか?」
「ダメなのイエロー! ……あのピンは小島にあるの。周りは湖で、誰も回り込めないわ!」
「これは、完敗の事ですね~残念ですが、今回はわたし達の負けね!」
「あたしがやるわ!」
「マナ!いや、ピンク? ……お前にあのピンが狙えるのか?」
「大丈夫よミー先輩、いいえオンダンブルー! ……レッド、ボールを頂戴! 今回は、一発で決めるわよ」
ピンクは、ティーにボールを乗せ、遥か遠くの小島で揺れる小さなフラッグを見つめた。距離にして約700ヤード。肉眼でピンを確認するのも難しい。
風は、東から西への微風。ちょっとフラッグが揺れる程度。
七色のオンダンドライバーを握りしめ、迷わず余力なしに振りかぶって全力でスウィングした。
「いっけーーーー、直撃のローザ・クーゲルーーーーー!」
オンダン色に輝くボールは、ピンクの雄叫びとともに目指すピンに向かって一直線に突き進んだ!
風を切る音が聞こるほどに凄まじい唸りを響かせて……。
「あ! あれでは、だめよ! 木にぶつかるわ!」
「シーセンセ! 心配はいらないよ。マナのローザ・クーゲルなら、へっちゃらだ!」
「「「「……うわああああああああ! ……やったーーー!」」」」
マナ(オンダン・ピンク)の打ったボールは、木の一番太い幹に直撃したが、一瞬にしてめり込み、そのボールの回転で、直径60センチはあろうかという木を真っぷたつに切り裂き、そのままピンのフラッグにぶちあたった。
ボールは、そのまま威力を落とし、垂直に落下してホールに落ちた!
「やったー、ホールインワンだーーーー!」
「これで、あのキャディーも助かるな」
1人で小島に乗り込み、ピンを持ち上げようとしていたキャディーは、その場所で倒れ、黒い霞が抜けるとともに、8つ目の『氷の結晶』を表出させた。
「やったねピンク!」
「すごいぞピンク!」
「今日は、ピンク1人で勝ったニャ!」
「さあ、今日は早く帰った方がいい……今日は、お前にとって……」
「うん! みんなありがとう! ……ミー先輩、本当にありがとう!」
ピンクは、脇目も振らず真っすぐに、弟の待つ自宅へ帰って行った。
********************
「あ! 姉ちゃん、お帰り!」
「ただいまー、マーちゃん」
「準備はできてるぜ! ……でも、父ちゃんは、さっき急患で呼ばれて行った。これから手術だから、今晩は帰れないってさ」
「ま、仕方ないよ、父ちゃんは正義の味方なんだから……」
「そうだね、姉ちゃんと同じだ、あはははは……」
日も暮れかけて、あたりが薄っすらと夕焼け色に染まる頃、2人の兄弟は仲良く仏壇の前に座っているのだった。
(つづく)
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