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第6章 紡ぐ繋がりの中で
73 第6章第8話 湖路奈のお願い!
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「夏野所長! これを持てば、いいですか?の事なのです」
「ああ、湖路奈さ、ありがたいんだけど、そんなに持って『BEL』まで歩いていけるのか?」
「何言ってるの事でか? これくらい、平気に決まってるでしょ!の事です。研究室にあった、3人掛けのソファー1つ、1人掛けのソファー2つ、それにソファー用のテーブル1つ、後は細々した物を入れた段ボールが10個だけの事です。へっちゃらの事です!」
「確かに、湖路奈は力持ちだけど、見ているとそのバランスが怖いんだけど!」
「もー、所長! ごちゃごちゃ煩いの事です! ぜーんぶ、手を滑らせて、所長の上に落とすの事ですよ!」
「わああ、それは、勘弁! はい、大人しくしますから、ゆっくりな!」
「大丈夫の事です! スピードを上げて歩いても、オートバランスセンサーが利いてますから、崩れないの事ですよ!」
湖路奈は、ソファーを縦に3つ重ね、その上にまたテーブルを縦に置き、そのテーブルに、段ボール箱を1縦に10個重ねているのだ。そして、一番下のソファーを両手で軽々と持ち上げ、自転車並みのスピードで改築した虹ノ森高校4階のBEL(ブルー・アース・ラボ)へ向かったのだ。
湖路奈は、このような荷物運びを4,5回行って、全ての物品移動が完了した。通常の引っ越し業者なら1日がかりの仕事なのだが、湖路奈の場合はおよそ30分ですべて終わらせてしまった。
「ふーっ! ああああ、疲れたの事ですねーー、ねえ所長?」
「嘘つけ! あんなにバリバリ運んで、疲れる訳ないだろ? だって、お前、汗ひとつかいてないじゃないか?」
「あああ! 夏野所長―、酷っいーーー! 汗かいてないだって~……ウチに、汗腺付けなったくせにーーーー!」
「え? そうなの? そんなに本物そっくりなのに、汗腺は付けてないんだ! こんなに人体の細胞組織を綿密に再現できているのに、どうしてなんだ?」
「うふふふふ……。だって、汗かいたら、くっさくなっちゃうじゃない? くっさくなったら、恥ずかしいから、ウチ汗腺は付けないでって、お願いしちゃったの事ですよ!」
「え? お前、制作過程にも関わってたの?」
「もちろんな事ですよ! だって、この体は、2人の物ですからね! だ・か・ら・疲れたの事ですよ! マッサージしてくださいの事です!」
「はいはい、また、僕がマッサージしますよ! 湖路奈さま、どこを揉めばいいですかな?」
「そうですの事ね。まずは、腕をお願いの事です!」
「はいはい……(そう言えば、あいつもよく揉んで欲しいって言ってたなー)」
「ああ、所長? 次は、足をお願いしますの事です!」
「じゃあ湖路奈、この運んで来たソファーにうつ伏せに寝てくれ! じゃあ、足首のところから揉んでいくぞ!」
「あ、ああ、お願いしますの事でーーす! うう、気持ちいいです!」
まったくあいつは……。人工筋肉なんだから、凝ったりしないはずなのに、こんな余計なシステムをくっ付けて……。何のつもり……なん……だ?
「……夏野所長、……もう少し……上も……」
「ああ、はいはい……」
「ありがとう……もう……少し……上……」
「……………………………」
「ああ……う……え………」
「?…………………………」
「いい! ……うえ……」
「??………??…………」
「もっと! ……………………」
「なあ……これ以上は……まずいでしょ!」
「えーーー! いいとこなのに……ケチ! フーちゃんとは、やってたのに!」
「な、な、なに、言っての? 湖路奈!」
「だって、ウチ知ってるもん!」
(つづく)
「ああ、湖路奈さ、ありがたいんだけど、そんなに持って『BEL』まで歩いていけるのか?」
「何言ってるの事でか? これくらい、平気に決まってるでしょ!の事です。研究室にあった、3人掛けのソファー1つ、1人掛けのソファー2つ、それにソファー用のテーブル1つ、後は細々した物を入れた段ボールが10個だけの事です。へっちゃらの事です!」
「確かに、湖路奈は力持ちだけど、見ているとそのバランスが怖いんだけど!」
「もー、所長! ごちゃごちゃ煩いの事です! ぜーんぶ、手を滑らせて、所長の上に落とすの事ですよ!」
「わああ、それは、勘弁! はい、大人しくしますから、ゆっくりな!」
「大丈夫の事です! スピードを上げて歩いても、オートバランスセンサーが利いてますから、崩れないの事ですよ!」
湖路奈は、ソファーを縦に3つ重ね、その上にまたテーブルを縦に置き、そのテーブルに、段ボール箱を1縦に10個重ねているのだ。そして、一番下のソファーを両手で軽々と持ち上げ、自転車並みのスピードで改築した虹ノ森高校4階のBEL(ブルー・アース・ラボ)へ向かったのだ。
湖路奈は、このような荷物運びを4,5回行って、全ての物品移動が完了した。通常の引っ越し業者なら1日がかりの仕事なのだが、湖路奈の場合はおよそ30分ですべて終わらせてしまった。
「ふーっ! ああああ、疲れたの事ですねーー、ねえ所長?」
「嘘つけ! あんなにバリバリ運んで、疲れる訳ないだろ? だって、お前、汗ひとつかいてないじゃないか?」
「あああ! 夏野所長―、酷っいーーー! 汗かいてないだって~……ウチに、汗腺付けなったくせにーーーー!」
「え? そうなの? そんなに本物そっくりなのに、汗腺は付けてないんだ! こんなに人体の細胞組織を綿密に再現できているのに、どうしてなんだ?」
「うふふふふ……。だって、汗かいたら、くっさくなっちゃうじゃない? くっさくなったら、恥ずかしいから、ウチ汗腺は付けないでって、お願いしちゃったの事ですよ!」
「え? お前、制作過程にも関わってたの?」
「もちろんな事ですよ! だって、この体は、2人の物ですからね! だ・か・ら・疲れたの事ですよ! マッサージしてくださいの事です!」
「はいはい、また、僕がマッサージしますよ! 湖路奈さま、どこを揉めばいいですかな?」
「そうですの事ね。まずは、腕をお願いの事です!」
「はいはい……(そう言えば、あいつもよく揉んで欲しいって言ってたなー)」
「ああ、所長? 次は、足をお願いしますの事です!」
「じゃあ湖路奈、この運んで来たソファーにうつ伏せに寝てくれ! じゃあ、足首のところから揉んでいくぞ!」
「あ、ああ、お願いしますの事でーーす! うう、気持ちいいです!」
まったくあいつは……。人工筋肉なんだから、凝ったりしないはずなのに、こんな余計なシステムをくっ付けて……。何のつもり……なん……だ?
「……夏野所長、……もう少し……上も……」
「ああ、はいはい……」
「ありがとう……もう……少し……上……」
「……………………………」
「ああ……う……え………」
「?…………………………」
「いい! ……うえ……」
「??………??…………」
「もっと! ……………………」
「なあ……これ以上は……まずいでしょ!」
「えーーー! いいとこなのに……ケチ! フーちゃんとは、やってたのに!」
「な、な、なに、言っての? 湖路奈!」
「だって、ウチ知ってるもん!」
(つづく)
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