87 / 112
第7章 涼しい風を吹かせるために
87 第7章第2話 困った奴
しおりを挟む
「う~ん? マナちゅぁ~ん? 何か用なかぁ~?」
ゲッ? どうした? アッツ? いつにも増して、べっとりしてそうな気がするんだけど?
「アッツ! 何、変な声出してんだよ!」
「あ! ひっどい~マナちゅぁ~んったらああ~。ボクチャンね~今、最高な気分なのよ~」
「え? いいから、普通に喋れって、アッツ!」
「うーもー! だってね、今、シーセンセを尋ねて校長室へ行ったの! そしたら、とっても美味しいチョコね、食べちゃったの。えへっ!」
「で? なんでそんなに喜んでんだよ?」
「だってさ、最近『地温研』では、オヤツ全然食べないじゃん! 実は、俺もあのオヤツタイムを楽しみにしてたのにさ! ううう……ヒックヒック……」
「おまえ、泣くなよ! そんな事で! 全くアッツってば……?……? クンクン? クンクン? あれ、おまえ、チョコ食べたって言ってたよね!」
「うん、美味しかったよ! ちっちゃい、ボトルのような形をしたチョコなんだ!一口齧るとね、中からトロッと甘い蜜のような液体が出てくるんだよ! ちょっとピリッて、舌に刺激があるけど、じわああっとなんとも言えない良い匂いが広がるんだよね。あんまり美味しいから、オレね、一箱全部食べちゃった! えへっ!」
「〔えへっ!〕じゃないよ、アッツ、それ、ウィスキーチョコだよ! お酒だよ! お酒!」
「えーーー? そうなの? でも、美味しかったニャアアアア……グー……スー……スー……」
「アッツ! アッツ! …………こいつ、寝ちまいやがったよ! まったく、もー」
とにかく、アッツが気にするくらい、この『地温研』の日常が変わったのは、やっぱり部長であるミー先輩が変わったからなんだ! このままだったら、『地温研』は、バラバラになっちゃう! 折角、BEL(ブルー・アース・ラボ)として頑張らないといけないのに、あたし達がこんなじゃダメよ!
こうなったら、シーセンセに相談してみようかな?
それにしても、アッツの奴、一人でそんな美味しいチョコ食べやがって、モー。目が覚めたら拳骨をお見舞いしてやるからね!
シーセンセ~あたしも食べたいよ~~~
****************
「はい、あっちょん! あーーーん」
「パクッ! ……モグモグ……うーん、美味しいよ! これは、ラム酒チョコかな?」
「はい、せーかい! もーさっきのブランデーチョコね、熱太郎ちゃんがぜーんぶ食べちゃったのよね! あの子、何しに来たのかしらねえ~なんか、相談があるとか言ってたけど……」
「ま、いいさ! 男の子は、チョコが好きなんだよ。僕もだけどね! むっちょん!」
「ま! はーい、あーーん!」
ドンドンドン……ドンドンドン……
「あら! また、誰か来たわ。……はーい、ど~ぞ!」
「あ! やっぱり! シーセンセったら、いただきます! モグモグ……うひゃあああ、これは美味しいですね!……モグモグ……モグモグ……」
「ちょちょちょ……マナちゃん、マナちゃん。あんまり食べると、酔っちゃうわよ! 熱太郎ちゃんみたいに!」
は! イケないわ! あたしったら!
アッツみたいに、醜態を晒すとこだったわ。それにしても、シーセンセったら、校長室でこんな『楽しい事』して、モー大人ったら、…………羨ましい!
「丁度よかったわ! 校長先生もいるから、一緒に相談に乗ってください!」
「まあ、ここは校長室だから、僕が居るのが当たり前なんだけど、マナちゃんは誰を目当てにここに来たのかな?」
「そんなの決まってるじゃないですか? 美味しいオヤツですよ! オヤツ!」
「へ? オヤツ?」
「そうそう、ここへ来れば美味しいオヤツが食べられるって、……知ってるんですよ!」
「あれ? むっちょん? 誰かな、そんな情報流したの?」
「あははは……いいじゃありませんか。生徒が校長室へ来るのを楽しみにしてるんですよ……あはははは」
「まあ、そうだね! むっちょんが言うんだから、間違いないよね!」
ふっ……チョロいわ! 校長先生! ……これで、校長室のお菓子は、あたし達のものよね! 当分、ミー先輩がオヤツタイムにしなくても、あたし達は生き延びられるわ! あはははははは
って、こんなこと考えてる場合じゃないのよね!
「シーセンセ、校長先生……大変なんです! 南中子部長が…………」
(つづく)
ゲッ? どうした? アッツ? いつにも増して、べっとりしてそうな気がするんだけど?
「アッツ! 何、変な声出してんだよ!」
「あ! ひっどい~マナちゅぁ~んったらああ~。ボクチャンね~今、最高な気分なのよ~」
「え? いいから、普通に喋れって、アッツ!」
「うーもー! だってね、今、シーセンセを尋ねて校長室へ行ったの! そしたら、とっても美味しいチョコね、食べちゃったの。えへっ!」
「で? なんでそんなに喜んでんだよ?」
「だってさ、最近『地温研』では、オヤツ全然食べないじゃん! 実は、俺もあのオヤツタイムを楽しみにしてたのにさ! ううう……ヒックヒック……」
「おまえ、泣くなよ! そんな事で! 全くアッツってば……?……? クンクン? クンクン? あれ、おまえ、チョコ食べたって言ってたよね!」
「うん、美味しかったよ! ちっちゃい、ボトルのような形をしたチョコなんだ!一口齧るとね、中からトロッと甘い蜜のような液体が出てくるんだよ! ちょっとピリッて、舌に刺激があるけど、じわああっとなんとも言えない良い匂いが広がるんだよね。あんまり美味しいから、オレね、一箱全部食べちゃった! えへっ!」
「〔えへっ!〕じゃないよ、アッツ、それ、ウィスキーチョコだよ! お酒だよ! お酒!」
「えーーー? そうなの? でも、美味しかったニャアアアア……グー……スー……スー……」
「アッツ! アッツ! …………こいつ、寝ちまいやがったよ! まったく、もー」
とにかく、アッツが気にするくらい、この『地温研』の日常が変わったのは、やっぱり部長であるミー先輩が変わったからなんだ! このままだったら、『地温研』は、バラバラになっちゃう! 折角、BEL(ブルー・アース・ラボ)として頑張らないといけないのに、あたし達がこんなじゃダメよ!
こうなったら、シーセンセに相談してみようかな?
それにしても、アッツの奴、一人でそんな美味しいチョコ食べやがって、モー。目が覚めたら拳骨をお見舞いしてやるからね!
シーセンセ~あたしも食べたいよ~~~
****************
「はい、あっちょん! あーーーん」
「パクッ! ……モグモグ……うーん、美味しいよ! これは、ラム酒チョコかな?」
「はい、せーかい! もーさっきのブランデーチョコね、熱太郎ちゃんがぜーんぶ食べちゃったのよね! あの子、何しに来たのかしらねえ~なんか、相談があるとか言ってたけど……」
「ま、いいさ! 男の子は、チョコが好きなんだよ。僕もだけどね! むっちょん!」
「ま! はーい、あーーん!」
ドンドンドン……ドンドンドン……
「あら! また、誰か来たわ。……はーい、ど~ぞ!」
「あ! やっぱり! シーセンセったら、いただきます! モグモグ……うひゃあああ、これは美味しいですね!……モグモグ……モグモグ……」
「ちょちょちょ……マナちゃん、マナちゃん。あんまり食べると、酔っちゃうわよ! 熱太郎ちゃんみたいに!」
は! イケないわ! あたしったら!
アッツみたいに、醜態を晒すとこだったわ。それにしても、シーセンセったら、校長室でこんな『楽しい事』して、モー大人ったら、…………羨ましい!
「丁度よかったわ! 校長先生もいるから、一緒に相談に乗ってください!」
「まあ、ここは校長室だから、僕が居るのが当たり前なんだけど、マナちゃんは誰を目当てにここに来たのかな?」
「そんなの決まってるじゃないですか? 美味しいオヤツですよ! オヤツ!」
「へ? オヤツ?」
「そうそう、ここへ来れば美味しいオヤツが食べられるって、……知ってるんですよ!」
「あれ? むっちょん? 誰かな、そんな情報流したの?」
「あははは……いいじゃありませんか。生徒が校長室へ来るのを楽しみにしてるんですよ……あはははは」
「まあ、そうだね! むっちょんが言うんだから、間違いないよね!」
ふっ……チョロいわ! 校長先生! ……これで、校長室のお菓子は、あたし達のものよね! 当分、ミー先輩がオヤツタイムにしなくても、あたし達は生き延びられるわ! あはははははは
って、こんなこと考えてる場合じゃないのよね!
「シーセンセ、校長先生……大変なんです! 南中子部長が…………」
(つづく)
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる