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第7章 涼しい風を吹かせるために
96 第7章第11話 解析、布礼愛のデータ
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うっわー、ホントに世界中だわ。今じゃ人間が住めくなったような場所もいっぱいあるわよ。
これ、どうやって行くの?
冷却エナジーをセットするって、まさかリモートじゃできないでしょ?
ああ、ようやく夏野室長が落ち着いたようね。
「みんな、すまん。席についてくれないか?」
この大ホールの円卓に、座れっていうのね? 何か、大事な話があるようね! 正面の大型モニターを見ながらの説明か。布礼愛さんのデータって、けっこう重大な秘密があったのかもね!
その当人の布礼愛さん、……いや、湖路奈ちゃんだっけ? 今は、まだ、気を失ったままだから、ミー先輩が抱いて椅子に座ってるけど。
……あ、そっか。アンドロイドだから電源が切れてるって言うのかな?
何回も起動のスイッチを押してもダメだって、室長は言ってるけど。どこがスイッチなのかな? まさか、ONとOFFの2つがあるって言ってたけど、……まさかね。
「布礼愛のデータを得た今、地球の温暖化は、確実に阻止できる! 少なくとも僕は、そう思っている! 彼女の研究データによれば、冷却エナジーをセットするのは、この世界地図にある全部で10か所なんだ。1つは、ここの研究室。つまり虹の森高校の旧温暖化研究室のあった場所だ。後の9つは、次の場所になる。いずれも人類が生活していた頃の地名になるが、今はほとんどその場所に人類はいない。かろうじて、両極付近のみ今は生活圏として稼働しているくらいだ。場所は、次の9か所だ。
1.北極点
2.南極点
3.ワイハのクラウエア火山
4.アンドネシアのイワ・イジェン火山
5.ツリのホジャリカ火山
6.ゲアテマラのイカヤ火山
7.ウタリアのビェスヴィオ山
8.カロンビアのヤレラス火山
9.ウイスランドのアイヤフィヤトラヨークトル火山
ここに、冷却エナジーを打ち込めばいいんだ」
「室長! 質問がありまーす!」
「なんだ、熱太郎君」
「はい。……そのー……『冷却エナジー』って、どうやって作るんですか?」
「ああ、それも布礼愛が解決してたんだ。ここに、10個の『氷の結晶』がある。君達が一生懸命集めてくれたものだ。これを、『冷却エナジー抽出装置』にセットすると約3日でエネルギーカプセルに冷却エナジーが充填されるんだ。3日で1個のエナジーカプセルができるんだ! だから、全ての『氷の結晶』を『エナジーカプセル』に変換するのには、約1ヶ月掛かる。この『冷却エナジー抽出装置』の設計図も布礼愛のデータにあったんだ。今、早速制作に掛かっているが、1週間ほどかかるだろう。」
「あのーー、室長? そのエナジーカプセルって、どうやって世界各地へ持って行くんですか? さっきの場所は、どう考えても、現在、人間が行けるような場所じゃないと思うんですが」
「うん、熱太郎君の言う通りだ。まず、エナジーカプセルと言っても、その辺の風邪薬のようなカプセルじゃないんだ。……そうだな、ドラム缶を1本カプセル型にしたと思ってくれ。そして、それを世界各地の……危険な場所に運ぶのが……君達オンダンVの最後の仕事になるんだ!」
「え? オレ達が運ぶんですか? 世界各地に? あわわわわわ」
「アッツ、しっかりして! 何、気絶してんのよ! こら! しっかりしなさい!」
「ふうっ……だって、マナ~、ドラム缶を運ぶんだよ~あんな重い物担いで、世界へ行くんだよ! 南極だって、それに高い山もあったよ~ ドラム缶だよ! ああああ~」
「あはははははは……熱太郎君、君は面白いな~まさか、ドラム缶を直に担いで運ぶ訳がないだろう! まったく、愉快だなあ」
夏野室長が、頭を掻きながら大笑いをすると、みんなからもつられて笑いがこぼれた。
そんな笑い声に気づいたのか、湖路奈ちゃんが、急にしゃべりだしたのね。
「……まったく、モー。そんな訳は、ないのです! 冷却エナジーは……」
「姉さん? 姉さんなの?」
話を遮るように、ミー先輩が湖路奈ちゃんを抱きしめたまま驚いた顔で問いかけたの。
(つづく)
これ、どうやって行くの?
冷却エナジーをセットするって、まさかリモートじゃできないでしょ?
ああ、ようやく夏野室長が落ち着いたようね。
「みんな、すまん。席についてくれないか?」
この大ホールの円卓に、座れっていうのね? 何か、大事な話があるようね! 正面の大型モニターを見ながらの説明か。布礼愛さんのデータって、けっこう重大な秘密があったのかもね!
その当人の布礼愛さん、……いや、湖路奈ちゃんだっけ? 今は、まだ、気を失ったままだから、ミー先輩が抱いて椅子に座ってるけど。
……あ、そっか。アンドロイドだから電源が切れてるって言うのかな?
何回も起動のスイッチを押してもダメだって、室長は言ってるけど。どこがスイッチなのかな? まさか、ONとOFFの2つがあるって言ってたけど、……まさかね。
「布礼愛のデータを得た今、地球の温暖化は、確実に阻止できる! 少なくとも僕は、そう思っている! 彼女の研究データによれば、冷却エナジーをセットするのは、この世界地図にある全部で10か所なんだ。1つは、ここの研究室。つまり虹の森高校の旧温暖化研究室のあった場所だ。後の9つは、次の場所になる。いずれも人類が生活していた頃の地名になるが、今はほとんどその場所に人類はいない。かろうじて、両極付近のみ今は生活圏として稼働しているくらいだ。場所は、次の9か所だ。
1.北極点
2.南極点
3.ワイハのクラウエア火山
4.アンドネシアのイワ・イジェン火山
5.ツリのホジャリカ火山
6.ゲアテマラのイカヤ火山
7.ウタリアのビェスヴィオ山
8.カロンビアのヤレラス火山
9.ウイスランドのアイヤフィヤトラヨークトル火山
ここに、冷却エナジーを打ち込めばいいんだ」
「室長! 質問がありまーす!」
「なんだ、熱太郎君」
「はい。……そのー……『冷却エナジー』って、どうやって作るんですか?」
「ああ、それも布礼愛が解決してたんだ。ここに、10個の『氷の結晶』がある。君達が一生懸命集めてくれたものだ。これを、『冷却エナジー抽出装置』にセットすると約3日でエネルギーカプセルに冷却エナジーが充填されるんだ。3日で1個のエナジーカプセルができるんだ! だから、全ての『氷の結晶』を『エナジーカプセル』に変換するのには、約1ヶ月掛かる。この『冷却エナジー抽出装置』の設計図も布礼愛のデータにあったんだ。今、早速制作に掛かっているが、1週間ほどかかるだろう。」
「あのーー、室長? そのエナジーカプセルって、どうやって世界各地へ持って行くんですか? さっきの場所は、どう考えても、現在、人間が行けるような場所じゃないと思うんですが」
「うん、熱太郎君の言う通りだ。まず、エナジーカプセルと言っても、その辺の風邪薬のようなカプセルじゃないんだ。……そうだな、ドラム缶を1本カプセル型にしたと思ってくれ。そして、それを世界各地の……危険な場所に運ぶのが……君達オンダンVの最後の仕事になるんだ!」
「え? オレ達が運ぶんですか? 世界各地に? あわわわわわ」
「アッツ、しっかりして! 何、気絶してんのよ! こら! しっかりしなさい!」
「ふうっ……だって、マナ~、ドラム缶を運ぶんだよ~あんな重い物担いで、世界へ行くんだよ! 南極だって、それに高い山もあったよ~ ドラム缶だよ! ああああ~」
「あはははははは……熱太郎君、君は面白いな~まさか、ドラム缶を直に担いで運ぶ訳がないだろう! まったく、愉快だなあ」
夏野室長が、頭を掻きながら大笑いをすると、みんなからもつられて笑いがこぼれた。
そんな笑い声に気づいたのか、湖路奈ちゃんが、急にしゃべりだしたのね。
「……まったく、モー。そんな訳は、ないのです! 冷却エナジーは……」
「姉さん? 姉さんなの?」
話を遮るように、ミー先輩が湖路奈ちゃんを抱きしめたまま驚いた顔で問いかけたの。
(つづく)
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