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5・協力者
何人相手したかわからないが、身体の軽さからしてかなりの人数をこなしたと思う。
湯汲みで汗を流して着替えいると支配人に声をかけられた。
「ジュンイチロー、お疲れ様です」
「あ、支配人。お疲れ様です」
ペコっと頭を下げると、ズイッと麻袋を差し出された。
「君宛のチップです。今日の分」
「え?」
受け取ると、それなりに重い。中を覗くと、ほぼ小銅貨。日本円だと百円ぐらいの小銭がジャラジャラ入ってる。恐らく薬草依頼の報酬二回分ぐらいある。
「い、いいんですか?」
「あの区画でチップが発生するのは珍しいんです。コレは君の功績ですので、しっかり受け取ってください」
『チャリ』
いや、正直金より精が欲しい。
はっ!! そうだ!!
「支配人! この娼館で一番レベルの高い方は誰ですか?」
「レベル? 質の話ですか?」
「いえ、ステータスの話です」
「ああ。なら、私ですね。コレでもレベル30は越えていますから」
支配人かよ!
ああ、けど、ダメもとで聞いてみるか。
「あの……コレで、俺を抱いてもらえませんか? 挿れて出すだけで良いので……金額足りなかったら、もっと出します」
「…………」
すごい不思議な生き物を見るような目を向けられるが、仕方ない。
「……君は、どうしてそこまで中出しに拘るんですか?」
「こだ、拘りが無いからココにきたんですけど……そうですね。流石に、理由は言っておかないといけませんね」
支配人に俺の搾精超強化の事を伝え、中出しが必要な理由を説明した。
吊り上がっている細い目が俺の話が進む毎に見開かれていく。
「搾精のスキルだなんて……女性でしか、聞いた事がない……そもそも本当にそんなスキルが存在するのでしょうか。如何わしい御伽噺レベルですけど」
あるんだな。これが。だから精を貰うために中出しが必要なんだ。
「それに目標が魔王討伐だなんて……正気の沙汰とは思えません。あの勇者様達でも瀕死の重傷を負った相手に……ふふ」
支配人は驚きつつも俺の話を理解すると、楽しそうに笑みを滲ませた。
「ジュンイチロー、君は本気ですか? 本気で魔王を討伐する気合いがあるのですね?」
射抜くような眼差しを見つめ返しながら、深く頷く。
「そうですか。ならば、私が全力でバックアップしましょう」
「!?」
「その代わり、魔王を討伐した後でも男娼の仕事を続けていただきたい」
「そ、そんな事で良いんですか?」
「魔王を討伐した男娼が居るなんて噂が流れれば、客足が増えますからね。館の収入が増えればみんなハッピーです」
商魂たくましい。確かにそんな男娼が居たらインパクト抜群だし、宣伝効果も期待出来る。
「了解しました。その後もよろしくお願いします」
「はい。では、少しお伺いしたいのですが……搾精は中出しでしか適応されないのでしょうか?」
「い、いや……精を身体に入れれば大丈夫だと思います。試した事ないですけど」
支配人はニッコリ笑って、俺の手を取って清掃室へ移動した。
「支配人?」
「経口摂取でも、効果があるならば……」
「ゔぁへ!」
「複数人の精液を飲めば一気にステータス向上を見込めるのではないでしょうか!」
『ドポン』
何故、精液を溜め込んだジョッキグラスが置いてあるんだ!?
流石に並々というわけではないが、半分以上白濁色で満たされた最悪のヴィジュアルのジョッキにゾワっと背筋に悪寒が走る。
軽い吐き気さえ覚える。
「なんでこんな物があるんですか!」
「ああ、コレは制限時間内にどのチームが精液でジョッキを満たせるか競うレクレーションの産物です。つい先程のものなので新鮮ですよ」
「鮮度の問題じゃありません!」
なんて事してるんだ! 趣味の悪い! 冒涜的だ!
え……コレを飲むのか!? コレを!!? 嘘だろ!!
俺の動揺など知ったこっちゃない支配人は嬉々としながら俺の背後に周り、俺をジョッキの前へ立たせる。
「まず現在のステータスを教えてください。飲むのはそれからです」
「…………」
名:ハラノ ジュンイチロー
LV:15
HP:100(+2519)
MP:0(+69)
ATK:5(+69)
EDF:5(+69)
スキル:搾精超強化Lv1、肉体性感度(高)
「HPはともかく、その他がまだまだ低いですが……なるほど、元の魔力量がほぼゼロだからこそ、高濃度な魔力の中へ飛び込める可能性が高いんですね。頑張りましょう」
「なんかワクワクしてません?」
「魔王に挑もうとしている人の手伝いですよ? ワクワクもしますって」
少年のように目を輝かせながら、精液ジョッキを差し出してくる支配人の鬼畜具合に怯えつつ、俺は覚悟を決めて、両手でジョッキを掴んだ。
『ガッ』
「コレでもし、効果があれば凄い時短になる……ぅう……いっせーの、セイッ!!」
『グビーーーー』
目を瞑って一気にジョッキの中身を喉へ流し込んでいく。
味や匂いに不快感を覚えないのは、スキルの影響だろうか?
思ったより抵抗無く最後まで飲み干し、ジョッキから口を離す。
『ゴクリッ』と最後の嚥下音が響き渡る室内で、支配人の視線が俺の動作を追っている。
そんな見つめても面白い事は何も無『バキィン』
「え!? わわあ!!」
「コレは……」
持っていたジョッキグラスにヒビが入ってしまって、慌てて机に置くが、それがトドメとなり……
『ゴッ!』
『ガッシャン!』
「すみ! すみません!!」
「いえ、大丈夫です。怪我は……無いようですね」
砕けてしまったジョッキグラスを持つ俺の手を確認する支配人。
「……何か変化はありますか?」
「あーー…………視界が開けて、頭の中がさっぱりしてます。爪先や指先まで感覚が鋭く行き渡ってる感じです」
エナジードリンクを飲んだ時のハイな感じに似ている。しかし、エナジードリンクのグッと強引に集中力を引き上げる感覚ではなく、霧が晴れてスッキリとしたクリアな気分だ。
それに、何だか身体がとても軽い。これはモモとのセックス後の症状と同じだ。
「ステータスはどうですか?」
「ちょっと待ってくださいね」
名:ハラノ ジュンイチロー
LV:15
HP:100(+2811)
MP:0(+271)
ATK:5(+271)
EDF:5(+271)
スキル:搾精超強化Lv2、肉体性感度(高)
「う……うわぁ」
急に数値が跳ね上がり、特にHP以外が急に300近い値になった。
「レベルの高い冒険者の方もいらっしゃったので、ある程度は予想していましたが、まさかコレほどとは……!」
俺の数値の上昇を伝えると支配人は興奮気味に、頬を上気させた。
「……ん? あれ? 搾精のスキルレベルが上がりました」
「大量に搾精をしたので、スキルの練度が上がったようですね」
スキルレベルが上がったが、今のところ真新しい身体の変化は無い。
それから、精液ジョッキレクレーション後はソレを俺に回してくれる事となった。
帰りが遅くなってしまったが夜市で屋台の物を買って帰った。
「ただいま。遅くなってごめん」
『ああ、おかえり。ん? 急に増えたな』
「そういえば、モモって俺のステータス見えてんの?」
『鑑定スキルがあれば大体見える』
鑑定スキルと言うのは相手のステータスや物の詳細を閲覧できるスキルらしい。
モモが物知りな理由がわかった。
『スキルレベルも上がったなら、もっと効率良く搾精出来るようになる』
「そうなの?」
『搾精スキルはレベルが上がる毎に搾精に適した身体になる。害は無い』
「ふーん」
屋台の串焼きを食べながら、モモの解説を聞く。採精に適した身体って、一体どういう事だろう。
「まぁ、いいや。明日も頑張ろう」
湯汲みで汗を流して着替えいると支配人に声をかけられた。
「ジュンイチロー、お疲れ様です」
「あ、支配人。お疲れ様です」
ペコっと頭を下げると、ズイッと麻袋を差し出された。
「君宛のチップです。今日の分」
「え?」
受け取ると、それなりに重い。中を覗くと、ほぼ小銅貨。日本円だと百円ぐらいの小銭がジャラジャラ入ってる。恐らく薬草依頼の報酬二回分ぐらいある。
「い、いいんですか?」
「あの区画でチップが発生するのは珍しいんです。コレは君の功績ですので、しっかり受け取ってください」
『チャリ』
いや、正直金より精が欲しい。
はっ!! そうだ!!
「支配人! この娼館で一番レベルの高い方は誰ですか?」
「レベル? 質の話ですか?」
「いえ、ステータスの話です」
「ああ。なら、私ですね。コレでもレベル30は越えていますから」
支配人かよ!
ああ、けど、ダメもとで聞いてみるか。
「あの……コレで、俺を抱いてもらえませんか? 挿れて出すだけで良いので……金額足りなかったら、もっと出します」
「…………」
すごい不思議な生き物を見るような目を向けられるが、仕方ない。
「……君は、どうしてそこまで中出しに拘るんですか?」
「こだ、拘りが無いからココにきたんですけど……そうですね。流石に、理由は言っておかないといけませんね」
支配人に俺の搾精超強化の事を伝え、中出しが必要な理由を説明した。
吊り上がっている細い目が俺の話が進む毎に見開かれていく。
「搾精のスキルだなんて……女性でしか、聞いた事がない……そもそも本当にそんなスキルが存在するのでしょうか。如何わしい御伽噺レベルですけど」
あるんだな。これが。だから精を貰うために中出しが必要なんだ。
「それに目標が魔王討伐だなんて……正気の沙汰とは思えません。あの勇者様達でも瀕死の重傷を負った相手に……ふふ」
支配人は驚きつつも俺の話を理解すると、楽しそうに笑みを滲ませた。
「ジュンイチロー、君は本気ですか? 本気で魔王を討伐する気合いがあるのですね?」
射抜くような眼差しを見つめ返しながら、深く頷く。
「そうですか。ならば、私が全力でバックアップしましょう」
「!?」
「その代わり、魔王を討伐した後でも男娼の仕事を続けていただきたい」
「そ、そんな事で良いんですか?」
「魔王を討伐した男娼が居るなんて噂が流れれば、客足が増えますからね。館の収入が増えればみんなハッピーです」
商魂たくましい。確かにそんな男娼が居たらインパクト抜群だし、宣伝効果も期待出来る。
「了解しました。その後もよろしくお願いします」
「はい。では、少しお伺いしたいのですが……搾精は中出しでしか適応されないのでしょうか?」
「い、いや……精を身体に入れれば大丈夫だと思います。試した事ないですけど」
支配人はニッコリ笑って、俺の手を取って清掃室へ移動した。
「支配人?」
「経口摂取でも、効果があるならば……」
「ゔぁへ!」
「複数人の精液を飲めば一気にステータス向上を見込めるのではないでしょうか!」
『ドポン』
何故、精液を溜め込んだジョッキグラスが置いてあるんだ!?
流石に並々というわけではないが、半分以上白濁色で満たされた最悪のヴィジュアルのジョッキにゾワっと背筋に悪寒が走る。
軽い吐き気さえ覚える。
「なんでこんな物があるんですか!」
「ああ、コレは制限時間内にどのチームが精液でジョッキを満たせるか競うレクレーションの産物です。つい先程のものなので新鮮ですよ」
「鮮度の問題じゃありません!」
なんて事してるんだ! 趣味の悪い! 冒涜的だ!
え……コレを飲むのか!? コレを!!? 嘘だろ!!
俺の動揺など知ったこっちゃない支配人は嬉々としながら俺の背後に周り、俺をジョッキの前へ立たせる。
「まず現在のステータスを教えてください。飲むのはそれからです」
「…………」
名:ハラノ ジュンイチロー
LV:15
HP:100(+2519)
MP:0(+69)
ATK:5(+69)
EDF:5(+69)
スキル:搾精超強化Lv1、肉体性感度(高)
「HPはともかく、その他がまだまだ低いですが……なるほど、元の魔力量がほぼゼロだからこそ、高濃度な魔力の中へ飛び込める可能性が高いんですね。頑張りましょう」
「なんかワクワクしてません?」
「魔王に挑もうとしている人の手伝いですよ? ワクワクもしますって」
少年のように目を輝かせながら、精液ジョッキを差し出してくる支配人の鬼畜具合に怯えつつ、俺は覚悟を決めて、両手でジョッキを掴んだ。
『ガッ』
「コレでもし、効果があれば凄い時短になる……ぅう……いっせーの、セイッ!!」
『グビーーーー』
目を瞑って一気にジョッキの中身を喉へ流し込んでいく。
味や匂いに不快感を覚えないのは、スキルの影響だろうか?
思ったより抵抗無く最後まで飲み干し、ジョッキから口を離す。
『ゴクリッ』と最後の嚥下音が響き渡る室内で、支配人の視線が俺の動作を追っている。
そんな見つめても面白い事は何も無『バキィン』
「え!? わわあ!!」
「コレは……」
持っていたジョッキグラスにヒビが入ってしまって、慌てて机に置くが、それがトドメとなり……
『ゴッ!』
『ガッシャン!』
「すみ! すみません!!」
「いえ、大丈夫です。怪我は……無いようですね」
砕けてしまったジョッキグラスを持つ俺の手を確認する支配人。
「……何か変化はありますか?」
「あーー…………視界が開けて、頭の中がさっぱりしてます。爪先や指先まで感覚が鋭く行き渡ってる感じです」
エナジードリンクを飲んだ時のハイな感じに似ている。しかし、エナジードリンクのグッと強引に集中力を引き上げる感覚ではなく、霧が晴れてスッキリとしたクリアな気分だ。
それに、何だか身体がとても軽い。これはモモとのセックス後の症状と同じだ。
「ステータスはどうですか?」
「ちょっと待ってくださいね」
名:ハラノ ジュンイチロー
LV:15
HP:100(+2811)
MP:0(+271)
ATK:5(+271)
EDF:5(+271)
スキル:搾精超強化Lv2、肉体性感度(高)
「う……うわぁ」
急に数値が跳ね上がり、特にHP以外が急に300近い値になった。
「レベルの高い冒険者の方もいらっしゃったので、ある程度は予想していましたが、まさかコレほどとは……!」
俺の数値の上昇を伝えると支配人は興奮気味に、頬を上気させた。
「……ん? あれ? 搾精のスキルレベルが上がりました」
「大量に搾精をしたので、スキルの練度が上がったようですね」
スキルレベルが上がったが、今のところ真新しい身体の変化は無い。
それから、精液ジョッキレクレーション後はソレを俺に回してくれる事となった。
帰りが遅くなってしまったが夜市で屋台の物を買って帰った。
「ただいま。遅くなってごめん」
『ああ、おかえり。ん? 急に増えたな』
「そういえば、モモって俺のステータス見えてんの?」
『鑑定スキルがあれば大体見える』
鑑定スキルと言うのは相手のステータスや物の詳細を閲覧できるスキルらしい。
モモが物知りな理由がわかった。
『スキルレベルも上がったなら、もっと効率良く搾精出来るようになる』
「そうなの?」
『搾精スキルはレベルが上がる毎に搾精に適した身体になる。害は無い』
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「まぁ、いいや。明日も頑張ろう」
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