巻き込まれ転移者の特殊スキルはエロいだけではないようです。

7ズ

文字の大きさ
5 / 48

4・アルバイトで荒稼ぎ

しおりを挟む

「えー、ジュンイチローさん。お歳は30。E級冒険者。給料よりも、とにかく中出し希望……ですか?」
「は、はぃ……」

 履歴書を口に出して読まれるとめちゃくちゃ恥ずかしい。
 眼鏡をかけた紳士服の黒髪男性の娼館支配人に身体を舐めるような目で見られる。

「性病検査異常なし、経験人数一人……後ろは開発済みですか?」
「は、はい」
「……ココまでセックス目当てで男娼を希望される方は初めてです。通常、生活に困っていらっしゃる方ばかりなので」
「す、すみません……けど、どうしてもココで働きたいんです」
「そうですね。まどろっこしいやり取り抜きに、とにかく中出しを希望されるなら、うってつけの物がありますが……その前に、身体の確認をさせていただいても?」

 うう、人前で服を脱ぐのは恥ずかしいけど、コレもステータス向上の為だ。
 支配人の前で、衣服を脱ぎ、下着を躊躇いがちに下ろして裸になる。
 ……ううっ、人にまじまじと裸を見られるのは落ち着かない。

「では、後ろを向いてそこに四つん這いになってください」
「はい」

 うおおお! 顔から火が出そう!! 凄い格好している自覚があるからかドキドキする。

「失礼します」
「ひゃあっ!?」

 ヌルリとした液体がアナルにかけられ、驚いて思わず悲鳴を上げてしまった。

「あ、あの、なにを」
「潤滑油です。すぐ終わりますよ」

 ぬぷっと指先が入ってくる。痛みはないけど、スキルの肉体性感度がしっかり働いてるのか既に気持ちがいい。

「痛くないですか?」
「はい」
「ではもう少し」

 指が奥へ入り込み、ゆっくりと内壁を探られる。
 ある一点を掠めた瞬間、ゾワァと鳥肌が立ち体がビクンと震えた。

「ここ、ですかね?」
「あっ……!」

 しこりをトントンと叩かれる度にビクビクと体が反応してしまう。

「トロトロですね。感度も良い」
「ん、んぅ……」
『ツプ……ン』

 指が抜かれて喪失感に物足りなさを感じる。
 早く挿れて欲しい……なんて思ってる内に今度は太くて固いモノが宛がわれた。

『ずぶ、プププッ』
「ああ……!」
「張型も全部呑み込めましたね。これならすぐ現場に出ても問題ないでしょう」

 すごい事務的に確認された。挿入された男性器を模した玩具を引き抜かれて、腰が卑猥に揺れてしまう。
 潤滑油ローションを拭われてから、服を着ていいと許しが出た。
 服をしっかり着直したら、俺が担当する持ち場へ案内される。
 うってつけのがあると聞いていたが……思っていた以上にドンピシャのコーナーだった。

「敷居の壁の向こうに下半身を出して、待機するだけです。接待やコミュニケーションの必要が無い分、料金設定は安く給料も他に比べて低いです。すぐ挿れて出したいお客様やテクニックの練習を行うお客様がいらっしゃいます。なので稼働率は高めなのですが、ココは不人気で人不足だったので助かります」

 下半身は扉は無いが横から見えないように衝立があり、最低限のプライバシー保護は出来ているが、上半身側は完全に個室だ。

「俺にピッタリの持ち場ですね」
「はい。ですが、お互い顔が見えない分、少々度が過ぎるお客様もいらっしゃいます。その時は、上半身側にあるこちらの紐を引いてください。すぐさま従業員が駆け付けますので、我慢は絶対しないでください。そういったお客様を見逃すと他の男娼達にも被害が出てしまうので」

 思っていた以上にしっかりとした規則もあり、男娼達の安全も考えられていた。
 ご来館されるお客様の性病検査を行い、異常が無ければ自由に館内をご利用いただけますと謳っているだけあり、お客様の欲求に合わせてコーナー整理がされている。
 各々のコーナーで利用料金を支払うものらしい。チップ制度もあるようだが、受付でチップを渡す相手を指名して専用箱に入れるらしい。直接渡すとチップの有無でお客様に対する態度の変化が出るからだ。
 支配人が言っていたようにお金に困っている人が多いので、金銭トラブルは避けては通れないだろう。

「では、早速今日からお願いいたします。最初は慣れないかもしれませんが頑張ってください」
「ありがとうございます」

 お辞儀をして、部屋を出ると早速仕事の準備に取り掛かる……とは言っても、下半身を外に出すだけなんだけどね。
 上半身は寝そべってるから、結構楽な姿勢だ。枕もあるし。
 暫くすると向こう側で声が聞こえてきた。どうやらお客様がやって来たようだ。

「お、珍しい。中出しOKの子いんじゃん。先着しないとナカが他人ので溢れちゃうからな」

 早速だ。
 尻を掴まれて、潤滑油を塗り込んだらすぐに挿入される。
 そういう場所だが、本当に即挿入なんだな。

『クププ』
「はぁっ……」

 さっきの張型を入れられていた時よりも全然気持ちが良い。やっぱり本物には敵わないんだな……と思い知らされる。

『パンッ! パチュン!』
「んぁ……っ」
『ヌチュッ、グッチュ……!!』

 ピストンが早まり奥を突かれて、喘ぎ声が出そうになるのを枕を抱き締めて抑え込む。

『ビュルルル』

 ……あ、出てる。

「ふーっ、早漏でごめんな」
「……いえ、中に早く出して貰えて、すごい嬉しいです」
「! そ、そんな事初めて言われたよ」

 そうか。早漏の人が恥ずかしがって壁で遮られたココを利用する事もあるのか。俺には早漏がめちゃくちゃありがたい。
 出された精を既に吸収しきった感覚があり、モモの出す量が半端ない事を身を持って実感している。
 早漏のお客様はそれから合わせて三発出してくれた。
 素晴らしいんだな。早漏って。
 それからもお客様の挿入が有り、ちゃっかり中出しもしてもらった。
 搾精超強化のおかげで、どんなに俺が派手にイっても相手が中出しすれば身体の疲れが癒えていく。
 営業終了時間までタフに働けた。
 
「お疲れ様でした。素晴らしい働きですが、後ろの方は大丈夫ですか?」
「あ、はい。問題ありません」

 ひょっこり俺のところに顔を出した男性の心配は当然だが、俺のアナルは緩む事なく程々にキツいままだ。
 身体を清めて家に帰る途中、ステータスの増え具合を確認した。
 
名:ハラノ ジュンイチロー
LV:15
HP:100(+2508)
MP:0(+58)
ATK:5(+58)
EDF:5(+58)
スキル:搾精超強化Lv1、肉体性感度(高)

 嘘だろ……一人当たり+1? 
 まぁ、普通の人達だったろうから数値の期待はしてなかったけど……コレは、もしかして道のりは結構長い?

「(モモの凄さを体感する一日だったな)」
『おかえり。どうだった?』
「初日だからしょっぱい結果だ。あ、魚買ってきたぞ」
『!』

 海辺に棲んでいただけあり、モモは魚が好きだ。
 買って帰れば飛び跳ねて喜んでいる。
 魔王を討伐し終わったら、海に行くか。
 けど、いつになる事やら……もう少し効率化出来たらな。レベルの高い人に来てもらうにはどうしたらいいか、考えよう。
 翌日の夕方、昨日と同じ持ち場につく。
 元気なお客様達がやって来て、挿れては出していく。
 感度が頗る良い俺の反応に気を良くする人が多く、二発目に突入する確率が高い。

「ああ~気持ちいい……」
『パチュ、グッチュ』
「んっ……んん……」

 枕を抱き締めて、動かれる度に漏れ出る喘ぎ声を抑え込んでいると、ある事に気付いた。

「(……なんか、昨日より……ペース早い)」

 あの早漏のお客様程ではないが、みんな出すのが早い気がする。おかげで俺はイきにくいのだけれど、目的は中出しされる事なので我慢する。
 お客様達は気持ち良さそうにしてくれてるし、早漏大歓迎なので特に不満もなく受け入れていく。

「んぁっ……あっ」
『ヌチッ、クチュ』
「……はっ、んぅ」
『ビュブッ……ドプッ』
「……んぁっ!」

 お客様に射精されて、その瞬間の快感を噛み締めて余韻に浸っていると、すぐさま違うお客様に挿入された。
 
『ズプン』
「ッ~~!」
「列出来てるから、頑張れよ兄ちゃん」
「え……あ、はい」
『パチュッ!』
「っ、くっ……ん、ンッ」

 相手方が言うには、列が出来ているらしい。だからペースが早いのかもしれないが……それとはまたちょっと違う気がする。

『パチュ! パチュン、グッチュ!』
「はぁ……はぁ、すげ……吸い付きやべぇ」

 俺のナカはヤバいらしい。お客様は俺の中で果てて満足すると、すぐ次へと移動している。
 けど、何回も中に出されるのは嬉しい。

『ビュッ、ビュルルル』
「ふぁっ……」

 濃いのが出されると、吸収に時間がかかるが、疲労の癒えが段違いだ。

『パチュン! グッチュ!』
「……んぐっ、ぁっ」
『ブピュッ』
『グリュ、グチャッ』
「……ッ、あ、かき混ぜないでぇ、精子、外出ちゃう、から」
「ぅう……めちゃくちゃ可愛い事言うじゃん」

 俺がお願いするとお客様が興奮してくれたのか出した後、精をグリグリと腸壁に塗り付け、ナカに馴染ませてくれようとしている。優しい方で良かった。

「ひぅ、ぁ……あ、ありがとうございます」
「う、うん。こちらこそ……」

 今日だけで凄い数値が稼げそうだ。
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

龍は精霊の愛し子を愛でる

林 業
BL
竜人族の騎士団団長サンムーンは人の子を嫁にしている。 その子は精霊に愛されているが、人族からは嫌われた子供だった。 王族の養子として、騎士団長の嫁として今日も楽しく自由に生きていく。

獣人将軍のヒモ

kouta
BL
巻き込まれて異世界移転した高校生が異世界でお金持ちの獣人に飼われて幸せになるお話 ※ムーンライトノベルにも投稿しています

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年

2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。

ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。 異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。 二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。 しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。 再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

処理中です...