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8・辱めは怒りのトリガー
しおりを挟むバトルアックスや防具を揃えて討伐に行ったら、思ったよりサクッと達成できた。
可哀想だが、人を食べてしまった害獣は仕方ない。
レベル上がったけど、しょっぱい。元の俺のステータスが低過ぎてレベル上げたところで話にならない。
名:ハラノ ジュンイチロー
LV:17
HP:120(+9901)
MP:0(+5233)
ATK:15(+2950)
EDF:15(+2950)
スキル:搾精超強化Lv3、肉体性感度(高)
∟搾精スキル抽出
∟魅了Lv1
しかし、スキルレベルが上がったので、派生スキル『搾精スキル抽出』なるものが新たに加わった。
コレは、俺に注がれた精液からスキルを抽出出来るスキルだ。俺を抱く相手のスキルを授かれる。そんなスキル。
今のところ娼館で得た誰のかわからない魅了というスキルが抽出されたらしい。
『魅了は、異性同性問わず自分を魅力的に魅せられるスキルだ。どのように魅了するかは持ち主次第といったところだ』
「性的な魅了だけじゃなくて、かっこよくも魅せれるんだ! めちゃくちゃいいじゃん!」
『誰にかっこよく見られたいんだ?』
「え? んーー……みんな?」
『節操無しめ』
酷い言われようだ。
普通、男ならかっこいいって思われたいだろ。
「モモにこの魅了スキルを使ってもいい?」
『好きにしろ』
「……どう使うんだ?」
『魅了は常時発動してる。垂れ流しだ』
「マジで!?」
もう既に魅了しちゃってるの!?
『気配遮断が無い限り、存在感がダダ漏れで常に目を引く。魅了とはそういうものだ』
「そういうものなんだ……」
じゃあ日頃からカッコつけないとダメだな。
バトルアックスの似合う男になるぞ!
「魔王討伐の日は近いから、気配遮断は欲しいな。魔王に場所がバレちまう」
『気配遮断は意識的に切り替えが効いて便利だからな……私はそのスキルを持っているが、どうする?』
「はわ……え、抱いて?」
『わかった。今日は気分が良い。沢山シてやる』
そう言うと、モモは小さいまま椅子に座る俺の元へポインポイン跳ねてやってきた。
「へへへ、可愛い。小さいままシてくれる感じ?」
『ん? ああ、小さい私がいいのならこのままでもいいが?』
「出来るんだ」
前は身体を膨張させなければ触手を複数出せなかったようだが、今は小さくても複数出せるらしい。
モゾモゾと俺の服に入り込んで背中に張り付いた。
緩くなった冷えピタを貼っているような感覚だ。
スルスルと触手が衣服の中を這い回る感覚が擽ったくて身を捩ると、モモは俺の身体を拘束するように巻き付いてきた。
「へっあはは! ちょ、待って! それヤバい……ふぁ、あ、あ」
『余裕だな。前はすぐヒーヒー言っていたのに』
「流石に、ン! 結構慣れたよ」
着衣のまま後ろから責められて、下着の中に潜り込んだヌルついた触手が円を描くようにアナルの入り口を撫で擦る。もはや排泄器よりも性器としての使用頻度の高いソコは、愛撫だけで腰に甘い痺れが走る。
期待感に息が上がる。
「はあ、はあっ……あ、う……もっと」
『素直でよろしい。机に手をついて立てるか?』
「んっ……こう?」
椅子に座っていたら入り込みにくいらしく、腰を浮かせて机に手を置いた。
『ヌプ……』
「はっ……あ、ぅう」
『ジュンイチローのナカ、搾精のレベルが上がってより凶悪になっているな。私でも、長く持ちそうにない』
「えっ、そんなぁ……」
『私もジュンイチローのナカに慣れれば大丈夫だ』
そうか。良かった……モモが居ないと欲求不満であの張型に頼るしか無くなるから。
『動くぞ』
「ん、ああ」
ゆっくりとだが止まる事なく抽挿される。前立腺と奥だけではなく、擦られるとこ全部気持ち良くて、ゆっくりなのに敏感な身体がビクビク派手に震えてしまう。
「う、んん、ん!」
『声を我慢するな。お前の声が聞きたい』
スルンと襟元から触手が伸びてきて、閉ざしていた口を割り開くように侵入してきた。
「あっ、らぁめらって……くひは、んむ」
『駄目じゃないだろう? お前は喉を突かれるのも好きじゃないか』
「ぐ、んん!」
舌を絡め取られて口内まで犯されている。
口の中の快楽にはまだ不慣れで、上も下も責められたらすぐに限界がくる。
膝がガクガクと震えて崩れ落ちそうになる。
『コンコン』
『「!?」』
急に扉をノックされた。
来客はそれなりにあるので、珍しい事ではない。
しかし、俺は今人前に出れるものではない。
『どうするジュンイチロー』
口からズルり触手が引き抜かれ、衣服の外に出ていた触手達も中へと引っ込んでいく。
「……モモ、俺の頭にお湯を少しかけてくれ。コップ半分でいい」
『?』
モモが要望通り魔法でお湯沸かしてから俺の頭に垂らす。髪を掻き混ぜてお湯を馴染ませてから、首にタオルをかける。
コレで赤い顔も汗も風呂上がりだと誤魔化せるはずだ。
扉を少し開けて、来客を確認する。
『ガチャ』
「あ、湯汲み中だったか? 急に来てすまんな」
「ゴドーさん……」
家の前に居たのは、私服姿のゴドーさんだった。今日は仕事がお休みらしい。
「どう、しました?」
「いや大したことじゃない。お前さんがあまりに熱心だったからな。少しお節介を焼きにきた」
「お節介ですッ……ン」
グチュリと後ろに埋め込まれた触手が動いた。
思わず変な声が出てしまった。
咳払いでなんとか誤魔化す。
「オホン! ケホ……気にかけて、いただき、あっりがとーござい、ます」
ゴドーさんの前だと言うのに、モモが背後で俺を犯すのをやめない。
「そう畏まるな。本当に大層なもんじゃないから」
「そ、ですか……ふっ、う」
先程から俺が感じやすい所ばかり責めてくる。
「大丈夫か? フラフラして……声も震えてる」
「あ、はは……ンン! きのー、酒飲んだから、二日酔いで」
「なんだ。だから昼間っから湯汲みしてたのか。晩酌も程々にしろよ」
「は、イッ……」
『ドチュン!』
モモの触手が俺の最奥を激しく責め立てる。
まずいまずいまずい!
このままじゃ、ゴドーさんの前でイってしまう!
我慢、我慢しなきゃ、いけない……のに!
「本題なんだが、バトルアックスを振り回すと手がボロボロになるだろ」
「ッはぃ……ふぅ」
ダメだ! 我慢、出来ない! イく! 人前なのに、気持ちいいのが抑えられない! イく、イくイッ──!
「ッッ~~~~……!!」
ビクンビクンと身体が派手に跳ね上がってしまったが、運良くゴドーさんが腰のポーチから何かを取り出そうと顔を背けた瞬間だった為、俺の絶頂には気付かれなかった。
「バトルアックス用の、このグローブを使うといい」
「はぁ、え? 貰って、い、いんですか?」
「ああ……てか、お前マジで大丈夫か? 足ガックガクじゃねえか」
「……結構、ヤバいです」
「悪いタイミングで来ちまったな。水飲んで横になってゆっくり寝ろよ」
ゴドーさんがポンポンと俺の肩を叩いたと同時に、モモが俺に容赦なく中出ししやがった。
『ビュルル! ビュクッ!』
「ッあ、あぁ……」
「吐きそうか!?」
「だい、大丈夫、れす……」
「無理すんなよ」
「はい、グローブ、ありがとーございます……頑張ります」
俺の様子を心底心配そうな目で見つめるゴドーさんに、精一杯笑顔を作ってお礼を言う。
「ああ……それじゃあな。本当に、無理すんなよ?」
「……はい」
ゴドーさんの後ろ姿を見送り、完全に姿が見えなくなった所で扉を閉めた。
ズルズルと扉に手をつきながら、崩れるように座り込んだ。
「う、うう……最悪だ」
『ジュンイチロー?』
「こんのっ! 馬鹿!」
『? 何を怒ってる』
「人前でなんて事するんだ!」
俺の怒ってる理由がわからず、背中のモモは困惑気味だった。
『今更人前での性交渉を恥ずかしがる事ないだろう? 勤め先でも、森の中でも複数人と交わっているのに』
「違う、違うんだよ……それとこれとは全く違う!」
『????』
娼館はそういう事が目的の場所だ。
森の中でも、そういう目的で自分から誘っていた。
けれど、今回の相手は何も知らないゴドーさんだ。そういう相手でもない。
親切心でわざわざ伺ってくれた人の前でこんな辱めを受けて、平常心を保てるほど俺は図太くない。
「いいか! 俺が恥ずかしいのは、俺のスキルの事や裏でヤっている事を何も知らない人の前で、はしたない自分を晒す事だ! ドン引き、幻滅されるかもしれないし、信頼や縁を失う可能性だってある!」
『……ぉ、おう』
「人前でセックスは普通しない! だから娼館っていう囲いのある解放スペースがあるんだ! 森での事も同じだ! 人目のつかない場所でしかヤってなかっただろ!」
俺の怒りの熱弁にモモは気圧され、黙り込んだ。
「はあ、はあ……だから、ゴドーさんの前で行為を再開したお前は、俺を辱めたんだ!」
『す、すまない。ジュンイチロー、私が浅はかだった。悪かった。もう二度としないと約束するから……泣かないでくれ』
「!」
俺の目から羞恥心と怒りのあまり涙が溢れている事に気付く。
思っていた以上に自分が傷付いていた事に今気付いた。
「ぅ……泣いてねぇ」
『だが……』
「うるさい! 今日はもうシない! 離れてくれ! もうモモなんて嫌いだ!」
背中に居るモモを鷲掴んでベリっと引き離し、布団の中に潜り込んだ。モモが入り込めないように隙間を潰すように丸くなる。
『ジュ、ジュンイチロ~……本当にすまない。謝るから、出てきてくれないか? 私にはお前しかいない。お願いだ。機嫌を直してくれ……』
モモの情け無い声が布越しに聞こえる。初めて聞く声音で、なんだか罪悪感を覚える。
「(ダメだ……ココで許したらダメ!)」
頑なに丸まっていたら、いつの間にか寝てしまっていた。
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