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ナナくんの真実
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「……ほら、涙ふいて。ちゃんと鼻もかみな」
「ううううううっ……」
『……それ、花陽のところに届けてきて』
――ナナくんと喧嘩してしまった翌日。
私は中休みも昼休みも、裏購買部へ行くことが出来なかった。
(何とか放課後には行ったけど……)
ナナくんは私と目すら合わせず、花陽ちゃんに目論パンを届けてこいと言うだけ。
花陽ちゃんは、ほぼ泣きながら来た私をすごい心配してくれて……話をずっと最後まで聞いてくれた。
「……はい、これおすそわけ」
ニコニコとほほ笑む花陽ちゃんは、持っていた目論パンを半分に割って、私に差し出す。
「え、でも……」
「いいからいいから! 甘いもの食べて、元気出しなよ」
「……ありがとう。いただきます」
私はパンを受け取ると、そのまま一口かじった。
「……おいしい」
素朴でシンプルだけど、ほんのりバターの風味がして、優しい味がする。
花陽ちゃんはパンにかぶりつきながら、私に諭すように言った。
「一度使ったら無くなっちゃうものは、効果が低い分、リスクはそんなにないんだけどねぇ。食べ物とか、パンは特にそう。ほら、パンって食べても、すぐおなかがすいちゃうじゃない? それとおんなじ。でも文房具みたいな道具は、効果が高いから――どうしても自分の思い通りになるとは限らないんだよ。別にウラちゃんは、意地悪をしてるわけじゃない」
――確かに花陽ちゃんの言う通りだった。
華麗パンを食べた金子先輩はフラれてしまったけど、オーディションに合格するという目標は達成出来ている。
でも、西園寺先輩と……私はそうじゃない。
アイドルとして注目を集めたかったのに、炎上してしまった西園寺先輩。
そして――。
(私は秀字筆のことを知らなかったけど……)
『――あなたまさか、お手本を写したんじゃないでしょうね?』
書道の時、私はただ授業を受けたかっただけなのに――綺麗すぎる字のせいで、ずるを疑われてしまった。
「……どうしてナナくんは、人の幸せなんてお代にしてるんだろう」
「……」
――ナナくんがお金じゃなくて、幸せをとってしまう理由。
私には、どうしてもそれがわからない。
「ウラちゃんはね――元・座敷わらしなんだよ」
「……座敷わらし?」
花陽ちゃんは目を伏せて、静かに言う。
「そ、座敷わらし。家とか、人が暮らしてるところに住みつく妖怪。いたずら好きなんだけど、一緒に住んでいる人間に幸せをもたらすんだよ」
花陽ちゃんは私に、ゆっくりとナナくんの話をし始めた。
「――ウラちゃんは座敷わらしになる前、ただの普通の人間だった。とある旅館の跡取り息子だったの。でも重い病気だったから、長くは生きられなくて……茜音ちゃんと同じくらいの年で死んじゃった」
『昔はあったんだけど、今はそれ使えなくてさ』
ナナくんの言葉を思い出して、複雑な気持ちになる。
(……名前のこと、そういう意味だったんだ)
「……でも死ぬ間際にウラちゃんは、『僕は自分の役目を全うする』って言ったの。死んでしまって、跡を継げなくなっても、自分の役目――旅館に関わる全ての人たちを守り抜くことをあきらめなかった。それでウラちゃんは座敷わらしになることを決意して、その旅館でまた生きる道を選んだんだ。ウラちゃんの座敷わらしとしての評判は、妖怪の世界でも、人間の世界でも高かったんだよねぇ。その旅館の『北斗七星』なんて呼ばれたりもしてたからさ」
「北斗七星?」
「北斗七星は昔、人間の寿命や運命を動かしている星として信じられてきたの。ウラちゃんは色んな人に、どんどん幸せを運んできたから、いい意味で人生が変わった人がたくさんいた。もともと星がきれいに見える旅館だったし、それもあって『北斗七星』。ウラちゃん――座敷わらし目当てで来るお客さんも増えて、多い時でその旅館は、予約一年待ちになったくらいなんだ」
「す、すごい……ナナくん、有名な妖怪だったんだ……」
私が感心していると、花陽ちゃんは昔話を語るように言った。
「……そんな旅館に、とある一人の女の子が、家族と一緒にやって来た。座敷わらしって、人間にはなかなか見えないんだけど――その女の子だけは、ウラちゃんの姿が見えたの。だからずっと一人でいたウラちゃんは、嬉しかったんだろうね。その子のことをすごい可愛がって……いつも二人で遊んでたみたい。そのおかげで、女の子は福引きで特賞を当てたり、たまたま見つけた花が新種でニュースになったりして、とにかく幸せの連続。でも――だから事件が起こってしまった」
「……どういうこと?」
不穏な言葉に、私は思わず聞き返す。
「その子の幸運に目がくらんだ別の客が――女の子を誘拐しちゃうの」
「ゆ、誘拐!?」
「女の子に宝くじを買わせようとしたらしいよ。ホント、大人って汚いよね!」
「あ……」
『汚いヨクボウっていうのは――大人になればなるほど、増えていくものだから』
私の頭に、またナナくんの言っていた言葉が流れる。
(あの時……ナナくん、どんな気持ちで言ってたんだろう)
「たまたま一人でいた女の子は、部屋に連れ去られて……真っ暗な押し入れに閉じこめられちゃったの。その客が出かけるまで出られないように、ずーっとね。でもその間に、誰かのタバコが原因で――旅館が火事になっちゃうの。自分の命のことしか考えてなかったそいつは、そのまま女の子を放置して逃げた」
「……!」
「でも、そこで助けに来たのがウラちゃんだった。女の子が押し入れから出たときには、どこもかしこも火が燃え上がってて……とても逃げられるような状態じゃなかったんだけどね。女の子はそこで死ぬはずだった」
花陽ちゃんは、さみしそうな表情を浮かべる。
「だけどウラちゃんは、座敷わらしとして最後の力を使った。自分の持っていたすべての幸せと引き換えに――女の子の命を救ったの。女の子が死ぬはずだった運命を、変えちゃったんだよ」
「……それは、やってもいいことなの?」
「ううん、これは禁止されていること。一人の人間に幸せを使い切ると、その人の人生が狂っちゃうし……何より幸せが無くなったら、座敷わらしでいられなくなっちゃうからね。でもウラちゃんは、それだけじゃなくて――もう一つ、やっちゃいけないことをした。その女の子から、旅館の記憶も、誘拐や火事の記憶も……何もかも消しちゃったの。二人で一緒に遊んだ思い出も、全部」
「ど、どうして!?」
「せめてつらいことは、忘れさせてあげたかったんじゃないかな。ウラちゃんは、女の子が不幸になったのは、全部自分のせいだって後悔してたから」
――本当にそうなのかな。
たしかに誘拐や火事は悲しい出来事だけど、ナナくんと出会ったことは、その女の子にとって――不幸なことなの?
「ウラちゃんがあの商売をしてるのは、もう一度座敷わらしに戻るため。旅館に戻りたいっていうのも、もちろんあるんだろうけど――」
花陽ちゃんは、遠くを見つめるようにして言った。
「――今度こそ、その女の子を幸せにしたいって思ってるはずだから」
話をすべて聞き終えると、私の目からはまたぽろぽろと涙がこぼれ落ちていた。
「……花陽ちゃん、どうしよう。私……ナナくんにひどいこと言っちゃった」
『こんな形で望みを叶えたって……そんなの、ただ人を不幸にしてるだけじゃない!』
何も考えずに言ってしまった言葉に、私はひどく後悔する。
それでも花陽ちゃんは、私を慰めるように明るく言った。
「大丈夫。茜音ちゃんは、何も知らなかったんだから。ね?」
私の肩に手を置いて、花陽ちゃんは安心させるようにほほ笑む。
「……私、ナナくんの力になりたい」
私はスカートのすそをギュッとつかみながら、自分の思いを口にした。
「ナナくんが座敷わらしに戻れるように、助けになりたいの。だってナナくん――」
『……大丈夫だから』
――掃除用具入れで聞いた、あの優しい声を思い出す。
きっとその女の子を助けた時も、ナナくんは同じようにしてたはずなんだ。
唯一友だちだった女の子。ナナくんは、きっと――。
「――またその女の子に、会いたいはずだから」
私の言葉に花陽ちゃんは目を丸くすると、ニッコリほほ笑んだ。
「……できるよ。茜音ちゃんなら、絶対できる。だって茜音ちゃん、何の望みも持ってなかったのに、あの裏購買部までたどり着けちゃったんでしょ? それってきっと、偶然じゃない。絶対に何か意味があるんだよ」
「!」
『どんな出来ごとにも、その人にとって必ず意味がある』
花陽ちゃんの言葉に、西園寺先輩の言葉が重なる。
少し自信のついた私からは、もう涙は消えていた。
「……ありがとう、花陽ちゃん。私、頑張る!」
「そうこなくっちゃぁ! 私も、ここで応援してるから」
残りのパンを一気に飲み込んで立ちあがる。
花陽ちゃんの笑顔を見て、私は勢いよく走り出した。
「ううううううっ……」
『……それ、花陽のところに届けてきて』
――ナナくんと喧嘩してしまった翌日。
私は中休みも昼休みも、裏購買部へ行くことが出来なかった。
(何とか放課後には行ったけど……)
ナナくんは私と目すら合わせず、花陽ちゃんに目論パンを届けてこいと言うだけ。
花陽ちゃんは、ほぼ泣きながら来た私をすごい心配してくれて……話をずっと最後まで聞いてくれた。
「……はい、これおすそわけ」
ニコニコとほほ笑む花陽ちゃんは、持っていた目論パンを半分に割って、私に差し出す。
「え、でも……」
「いいからいいから! 甘いもの食べて、元気出しなよ」
「……ありがとう。いただきます」
私はパンを受け取ると、そのまま一口かじった。
「……おいしい」
素朴でシンプルだけど、ほんのりバターの風味がして、優しい味がする。
花陽ちゃんはパンにかぶりつきながら、私に諭すように言った。
「一度使ったら無くなっちゃうものは、効果が低い分、リスクはそんなにないんだけどねぇ。食べ物とか、パンは特にそう。ほら、パンって食べても、すぐおなかがすいちゃうじゃない? それとおんなじ。でも文房具みたいな道具は、効果が高いから――どうしても自分の思い通りになるとは限らないんだよ。別にウラちゃんは、意地悪をしてるわけじゃない」
――確かに花陽ちゃんの言う通りだった。
華麗パンを食べた金子先輩はフラれてしまったけど、オーディションに合格するという目標は達成出来ている。
でも、西園寺先輩と……私はそうじゃない。
アイドルとして注目を集めたかったのに、炎上してしまった西園寺先輩。
そして――。
(私は秀字筆のことを知らなかったけど……)
『――あなたまさか、お手本を写したんじゃないでしょうね?』
書道の時、私はただ授業を受けたかっただけなのに――綺麗すぎる字のせいで、ずるを疑われてしまった。
「……どうしてナナくんは、人の幸せなんてお代にしてるんだろう」
「……」
――ナナくんがお金じゃなくて、幸せをとってしまう理由。
私には、どうしてもそれがわからない。
「ウラちゃんはね――元・座敷わらしなんだよ」
「……座敷わらし?」
花陽ちゃんは目を伏せて、静かに言う。
「そ、座敷わらし。家とか、人が暮らしてるところに住みつく妖怪。いたずら好きなんだけど、一緒に住んでいる人間に幸せをもたらすんだよ」
花陽ちゃんは私に、ゆっくりとナナくんの話をし始めた。
「――ウラちゃんは座敷わらしになる前、ただの普通の人間だった。とある旅館の跡取り息子だったの。でも重い病気だったから、長くは生きられなくて……茜音ちゃんと同じくらいの年で死んじゃった」
『昔はあったんだけど、今はそれ使えなくてさ』
ナナくんの言葉を思い出して、複雑な気持ちになる。
(……名前のこと、そういう意味だったんだ)
「……でも死ぬ間際にウラちゃんは、『僕は自分の役目を全うする』って言ったの。死んでしまって、跡を継げなくなっても、自分の役目――旅館に関わる全ての人たちを守り抜くことをあきらめなかった。それでウラちゃんは座敷わらしになることを決意して、その旅館でまた生きる道を選んだんだ。ウラちゃんの座敷わらしとしての評判は、妖怪の世界でも、人間の世界でも高かったんだよねぇ。その旅館の『北斗七星』なんて呼ばれたりもしてたからさ」
「北斗七星?」
「北斗七星は昔、人間の寿命や運命を動かしている星として信じられてきたの。ウラちゃんは色んな人に、どんどん幸せを運んできたから、いい意味で人生が変わった人がたくさんいた。もともと星がきれいに見える旅館だったし、それもあって『北斗七星』。ウラちゃん――座敷わらし目当てで来るお客さんも増えて、多い時でその旅館は、予約一年待ちになったくらいなんだ」
「す、すごい……ナナくん、有名な妖怪だったんだ……」
私が感心していると、花陽ちゃんは昔話を語るように言った。
「……そんな旅館に、とある一人の女の子が、家族と一緒にやって来た。座敷わらしって、人間にはなかなか見えないんだけど――その女の子だけは、ウラちゃんの姿が見えたの。だからずっと一人でいたウラちゃんは、嬉しかったんだろうね。その子のことをすごい可愛がって……いつも二人で遊んでたみたい。そのおかげで、女の子は福引きで特賞を当てたり、たまたま見つけた花が新種でニュースになったりして、とにかく幸せの連続。でも――だから事件が起こってしまった」
「……どういうこと?」
不穏な言葉に、私は思わず聞き返す。
「その子の幸運に目がくらんだ別の客が――女の子を誘拐しちゃうの」
「ゆ、誘拐!?」
「女の子に宝くじを買わせようとしたらしいよ。ホント、大人って汚いよね!」
「あ……」
『汚いヨクボウっていうのは――大人になればなるほど、増えていくものだから』
私の頭に、またナナくんの言っていた言葉が流れる。
(あの時……ナナくん、どんな気持ちで言ってたんだろう)
「たまたま一人でいた女の子は、部屋に連れ去られて……真っ暗な押し入れに閉じこめられちゃったの。その客が出かけるまで出られないように、ずーっとね。でもその間に、誰かのタバコが原因で――旅館が火事になっちゃうの。自分の命のことしか考えてなかったそいつは、そのまま女の子を放置して逃げた」
「……!」
「でも、そこで助けに来たのがウラちゃんだった。女の子が押し入れから出たときには、どこもかしこも火が燃え上がってて……とても逃げられるような状態じゃなかったんだけどね。女の子はそこで死ぬはずだった」
花陽ちゃんは、さみしそうな表情を浮かべる。
「だけどウラちゃんは、座敷わらしとして最後の力を使った。自分の持っていたすべての幸せと引き換えに――女の子の命を救ったの。女の子が死ぬはずだった運命を、変えちゃったんだよ」
「……それは、やってもいいことなの?」
「ううん、これは禁止されていること。一人の人間に幸せを使い切ると、その人の人生が狂っちゃうし……何より幸せが無くなったら、座敷わらしでいられなくなっちゃうからね。でもウラちゃんは、それだけじゃなくて――もう一つ、やっちゃいけないことをした。その女の子から、旅館の記憶も、誘拐や火事の記憶も……何もかも消しちゃったの。二人で一緒に遊んだ思い出も、全部」
「ど、どうして!?」
「せめてつらいことは、忘れさせてあげたかったんじゃないかな。ウラちゃんは、女の子が不幸になったのは、全部自分のせいだって後悔してたから」
――本当にそうなのかな。
たしかに誘拐や火事は悲しい出来事だけど、ナナくんと出会ったことは、その女の子にとって――不幸なことなの?
「ウラちゃんがあの商売をしてるのは、もう一度座敷わらしに戻るため。旅館に戻りたいっていうのも、もちろんあるんだろうけど――」
花陽ちゃんは、遠くを見つめるようにして言った。
「――今度こそ、その女の子を幸せにしたいって思ってるはずだから」
話をすべて聞き終えると、私の目からはまたぽろぽろと涙がこぼれ落ちていた。
「……花陽ちゃん、どうしよう。私……ナナくんにひどいこと言っちゃった」
『こんな形で望みを叶えたって……そんなの、ただ人を不幸にしてるだけじゃない!』
何も考えずに言ってしまった言葉に、私はひどく後悔する。
それでも花陽ちゃんは、私を慰めるように明るく言った。
「大丈夫。茜音ちゃんは、何も知らなかったんだから。ね?」
私の肩に手を置いて、花陽ちゃんは安心させるようにほほ笑む。
「……私、ナナくんの力になりたい」
私はスカートのすそをギュッとつかみながら、自分の思いを口にした。
「ナナくんが座敷わらしに戻れるように、助けになりたいの。だってナナくん――」
『……大丈夫だから』
――掃除用具入れで聞いた、あの優しい声を思い出す。
きっとその女の子を助けた時も、ナナくんは同じようにしてたはずなんだ。
唯一友だちだった女の子。ナナくんは、きっと――。
「――またその女の子に、会いたいはずだから」
私の言葉に花陽ちゃんは目を丸くすると、ニッコリほほ笑んだ。
「……できるよ。茜音ちゃんなら、絶対できる。だって茜音ちゃん、何の望みも持ってなかったのに、あの裏購買部までたどり着けちゃったんでしょ? それってきっと、偶然じゃない。絶対に何か意味があるんだよ」
「!」
『どんな出来ごとにも、その人にとって必ず意味がある』
花陽ちゃんの言葉に、西園寺先輩の言葉が重なる。
少し自信のついた私からは、もう涙は消えていた。
「……ありがとう、花陽ちゃん。私、頑張る!」
「そうこなくっちゃぁ! 私も、ここで応援してるから」
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花陽ちゃんの笑顔を見て、私は勢いよく走り出した。
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