男の娘レイヤー時雨-メス堕ち調教-

清盛

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アナザールート その12 男の娘達の食卓

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駅前で車から降ろしてもらい、10分くらい足を引き摺るようにして歩いて、お店から僕と夕立にあてがわれた寮にたどり着く。 
  
ワンルームマンションに二段ベッドを無理やり押し込んだ狭い部屋だけれど、今の僕には帰る家があるだけで有難くて、男の娘であることから解放されて、親友と一緒に安らぐことのできる唯一の場所だった。 
  
「ただいま~?」 
  
と、声をかけながらドアを開けたけれど、返事はない。 
どうやら、僕の方が先に帰ったみたいだった。 
  
一人きりだとわかると気が緩んでしまって、部屋の中に入りながら、一本おさげのウイッグを乱暴に外し、黒の半袖セーラー服を脱ぎ捨てる。 
  
本当はこのままベッドに飛び込んで眠ってしまいたい。 
だけど、きちんとメイクを落とし、シャワーを浴びて、スキンケアをしないと肌が荒れてしまう・・・ 
男の娘も大変なのだ。 
  
ーーーーーーーーーーーーー 
  
ヘロヘロの身体に鞭打ってシャワーを浴びて、Tシャツと短パンに着替えてお風呂上がりスキンケアをしていると・・・ 
  
「ただいま~、疲れたっぽい~」 
  
夕立・・・こと本名“ハルカ”がようやく帰宅した。 
玄関で靴を脱ぎ捨てると、金髪のウィッグをむしり取るように外すと、 
僕とお揃いのセーラー服を脱ぎ捨てながら部屋に入ってくる。 
平らな胸にかわいいブラを身につけているのは、男の娘としての嗜みだった。 
  
そのブラも外すと、もそもそとTシャツに袖を通して、床に置いたローテーブルを挟んで僕の正面に座り込む。 
  
「お腹すいたよ~、ご飯ない?」 
  
「直ぐ用意できるから、メイクを落としてシャワー浴びて来て。」 
  
「え~疲れたよ~めんどいよ~。カオル君やって~」 
  
とテーブルから身を乗り出して顔を突き出して来る。 
もう、僕も疲れてるんだけどな・・・と思いながらも、手を伸ばしてクレンジングシートでなるべく丁寧に、だけど手早くハルカのメイクを落とす。 
  
こうやってハルカの顔を間近で見ると、改めてその素材の良さに驚かされる。 
長いまつ毛、二重で大きな目、柔らかいのにほっそりした頬のライン、そして薄くて形のいい唇。 
これで、しっかりしたメイクの技術を身につけたらどこまで可愛くなることか。 
ハルカ・・・恐ろしい娘。 
  
「はい、終わりっと。あとちょっとだけ頑張ってシャワー浴びて来てよ。そしたらご飯だよ!」 
  
「ほーい」 
  
と、ハルカはバスルームに入っていった。 
その間に、ご飯の準備をしておこう。 
  
休みの日に鶏むね肉をまとめ買いして、ガパオライスを大量生産し、それを 玄米ご飯とセットで一食分ずつタッパーに詰めて冷凍保存してある。 
これをレンジで温めて、これも作り置きの副菜を添えれば出来上がりだ。 
  
男の娘風俗の忙しい生活の中で、栄養バランスとコスパと時短を追求してたどり着いた究極の時短メニューだった。 
ついでに、お湯を沸かして味噌と出汁、乾燥ワカメに冷凍してある刻みネギを放り込めば手抜き味噌汁の完成です。 
  
そうこうしているうちに、ハルカがお風呂から上がり、化粧水と乳液で簡単にスキンケアを済ますと。 
ローテーブルの前に座って。 
  
「ご飯♪、ご飯♪~」 
  
と歌っている。 
  
「はいはい、もうちょい待ってね。」 
  
とハルカの無邪気さに苦笑しながら、加熱が終わったタッパーを開けると、ふわりとバジルの香りが広がる。ここに温泉卵を乗せて、高タンパクでカロリー控えめのガパオライスの完成だ。 
  
これをテーブルに並べて・・・ 
  
「「いただきます」」 
  
温泉卵をスプーンで崩し、軽く炒め煮された鶏胸肉やその下に隠れている玄米ご飯と一緒にすくって口に入れると、半熟卵の濃厚な味と鶏肉にしみたオイスターソースとナンプラーのうま味が染み出して混じりあう。 
  
食欲旺盛な15歳男子としては少々物足りない盛り付けだけれど、男の娘としての体形維持のために敢えて控えめな量で我慢している。 
その為にも、ご飯をあえて固い玄米ご飯にしている。 
固いからよく噛んで食べざるを得なくて、結構満腹感があるのだ。 
  
「これ美味しいよね~♪」 
  
ハルカの素直な感想が普通に嬉しい。 
自分一人だけの為だったら、なかなかちゃんとした料理を続けるのは難しい…と思う。 
やっぱり一緒に食べて”おいしい”と言ってくれる人がいないと毎日続けることなんかできない。 
  
もともとハルカは料理ができない…というかやる気が全く無いタイプだった。 
毎日の食事をコンビニ弁当かファーストフードですませて平気といった有様だった。 
  
だから、日々の食事は男の娘としてスリムな体型や肌を綺麗に保つ為に超重要であることを噛んで含めるように説明して 
「食事は僕が全部作るから任せて!!(かなりマジトーン)」と押し切って今のパターンに落ち着いた。 
  
最初の頃こそ、 
「玄米美味しくな~い」 
「食べ足りないよ~」 
とか文句も言われたけれど、そこは譲らず、でもたまにはガッツリした肉系も取り混ぜて僕の料理を作り続けた結果、ハルカもいつの間にか僕の料理に慣れて、美味しそうに食べるようになってくれた。 
やっぱり食育って大事だね。 
  
「「ごちそうさま~!」」 
  
食事が終わって、台所で食器を洗っているとハルカが声をかけてきた。 
  
「カオル君、寝る前に一狩りしない?」 
  
「いいけど、3死しても一狩りだけだよ、睡眠不足はお肌に悪いよ~」 
  
「おけ」 
  
ということで2人でSwitchを取り出してモンハンを起動してレッツ狩猟! 
  
僕は生粋のガンナーで必ずヘヴィ・ボウガンを担ぐ、シールドは無しでパワーバレルを装備した完全攻撃仕様。 
ハルカはといえば、気分と相手次第で武器を持ち替えるタイプで、今回は太刀を選択した。 
さて、今日はペアで、轟竜ティガレックス狩りだ。 
  
ーーーーーーーーーーーーー 
  
「あと1発で麻痺するよ・・・よし、マヒった!」 
  
「よっしゃぁ!!、くらえ抜刀二連斬りかーらーの~気刃大回転斬りぃ!!」 
  
「あ、もう脚引き摺っている、捕獲にする 
?」 
  
「モンス死すべし慈悲はないっす」 
  
「カオル君モンハンやると性格変わるよね・・・」 
  
「あ、寝てる・・・溜め打ちで・・・竜撃弾を食らえい!」 
  
「ちょ、巻き込まれれるぅ~」 
  
「殺った~!!」 
  
「カオル君、ちょっと正座。竜撃弾は使う前に一言断る約束だったよねぇ~」 
  
「ごめんなさい・・・」 
  
ーーーーーーーーーーーーーーー 
  
この部屋でだけは男の娘の時雨と夕立ではなく、男の子のカオルとハルカとして、互いに気を使わない親友同士でいようと、そして助け合って生きて行こうと2人で決めた。 
  
辛いことも多くて、明日どうなるかも分からない男の娘風俗暮らしだけれど、一緒にご飯を食べて、笑いながらバカな話をできる親友がいて。たまには優しくしてくれるお客さんがいて。 
今の生活は幸せとはとても言えないけれど、悪い事ばかりじゃない。 
  
今日は、笑いながら眠りにつけるいい日だった。明日もそうだといな 
それではもう… 
  
「おやすみなさい。」 
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