つがいなんて冗談じゃない

ちか

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またも突撃

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 発熱も落ち着き、体のだるさも取れ、以前のように過ごせるようになった数日後ギルフォード殿下に初夜をもう一度やり直しさせて欲しいと言われた。

 わたしはもうあんなことしたくなかった。だから、やり直しは結構ですと断った。それに体調がまだ優れないとも言ってなんとかそういった行為が行われないようにしていた。

 どうにかそのような行為は避け続けることが出来たが、倒れる前から復活してしまっていた触れ合いはそのままだった。

 すると、数日後どうやって知ったのか、またあの令嬢が屋敷にやってきた。わたしは具合が悪いから断るよう使用人に言ったのだが、なぜか部屋まで押しかけてきた。

 バァァン!!

 勢いよく開かれた扉と同時に彼女が入ってきた。

「あなた!せっかく私が忠告してあげたのにまた殿下を拒んでいるそうですね!全く相変わらず浅ましい。命の恩人なのですから感謝こそすれ拒むだなんてありえないわ。むしろあなたの方から感謝の意を込めて抱いて下さいというくらいではないの?恐れ多くも殿下に、しかも番からの求めであるにも関わらず、拒むなんて理解出来ないわ。お可哀想な殿下。私が代わってあげたいわ」

ピシッ……

「じゃああなたが代わってくれればいいじゃないですか」

「はぁ?あなた何をおっしゃっているの?」

「わたしはかまいせん」

「なんてこと!そのようなことをおっしゃるなんて信じられませんわ。命の恩人で、しかも気持ちいい思いもさせてもらっておいて」

 キモチノイイオモイ?あれが?

 口ではわたしを助けるためと言いつつ、あの時のあの男の表情かおは忘れない。

 わたしからすれば合意のないアレが……痛くて気持ちの悪いアレをもう一度なんて……

「あれが気持ちいい?強姦が?あなたもいい思いしたのだから構わないだろう?」

 あははははは

「おめでたい頭ですね、合意なんてなかったのに」

「強姦だなんて!なんて言い草なのかしら!」

「あなたも合意のない営みをされてみたらいいのに」

 あははははは

「あなたを助けるためだったそうじゃない?しかも番との交わりなんて幸せなだけでしょう?」

 「とってはただの強姦ですよ。痛いだけ、気持ち悪いだけ、嫌悪感だけ。なのにみんな私の気持ちなんかお構いなし。腕を押さえつけられ無理矢理でした。手首には跡が残りました。けど入浴の際、使用人はその跡を見ても何も言いませんでした。むしろ微笑んで羨ましいとまで言いいました。それに触れられることが苦手だと言っても変わらずに私に触れてくる。私が影でどう言われているかも知りました。だから私はあぁこれがこの国ではいやこの世界では普通のことだなと受け入れました。どうせ私の話なんて誰も聞かないし」

 フフッ

「どうしました?そんなに青い顔をして」

 なぜか彼女は気味の悪いものでも見たかのような表情をして慌ただしく帰って行った。

 あーすっきりした。




 ***





 ???side

 はっ?神子が現れただと?

 せっかくをして来たのに今更?

 くそっ!今までの苦労が水の泡じゃないか!

 いや?待てよ、逆に利用出来るか?

 こちらこそが、本物と思わせられればいいのだからな。

 どうせ神子の持つ力なんてのも箔付けのために誇張されたものなのだろうしな。現に今も神子による恩恵の話など聞かんからな。

 いくらでも偽ることは出来るか。ならこのまま進めても問題ないか……

 だが、今回の神子はよりによって王弟の番という……

 そちらはどうしたらいいか。番に関してに関して何かいいものはなかったか?
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