手違いで異世界に強制召喚されました!

ZOMBIE DEATH

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第22話「エクシアとマッコリー二」

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手に入れた宝は名前と内容からして、なかなかレアな品の様な気がする。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

水精霊の上級祭壇 (レア度・⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ブレスレット)

     防御(20) マジックアイテム

 特殊効果 精霊契約(水)

          取得魔法

水障壁 効果60(s) 魔法・物理攻撃無効

  外回流接触時 ダメージ:10HP(s)『内部侵入不可』

使用制限  1日1回 (水の刻)

水精霊と契約可能 水の精霊と契約を交わす時に必須

         水障壁

  水の障壁を作り出す水属性魔法。

 対象周囲に高密度の水壁を60秒作る。
水壁は常に高速回流しており、外部からの魔法、物理
攻撃一切無効。

 外部から水流に触れた時、毎秒10HPのダメージを受
ける。
 内部から水流に触れた場合、直ちに障壁は解除され
る。(ダメージは0)

◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

 鑑定した結果、特に危険はなさそうに判断できたので、僕は手に入れたそのブレスレットを早速装備してみる。

 取得可能魔法が気になって装備して見たのだけれども、装備した時点でその特殊性が良く分かった。

 水障壁の事を考えると魔法の仕組みが自然と頭に浮かんでくる。

 これが装備したときに取得したと言う事なのだろう。


 それでは装備を外した場合忘れるのだろうか?と思い装備を外すが、魔法は一度習得すると消える様な仕組みではないらしい。

 ちゃんと使える様に頭に想い描くことが可能だった。

 ただ問題はこの魔法には使用制限がある。

 その為に使い所を良く選んで使用せねばならない所だ。

 更新時間も(水の刻)となっているので、時間が元の世界とは異なりそうなので後で要確認だ。

 そう思いつつ、スライムのクズ魔石を集めてから慎重に先に進む……

 そこそこ道幅の広い真ん中の通路だったが、やっと開けた場所にたどり着いた。


 僕は中に入る前にスキルの『空間感知』を使って中を確かめる。

 頭に浮かぶ目の前の場所は、形状的に通じてる道が僕がいる場所だけだ。

 その為、左右の道はこの先の部屋にはつながってない様だった。


 今居る真ん中の通路だけがこの場所に通じていたのには理由があった。

 目の前のかなり開けた場所には1匹の魔物しか反応が無いのだ。


 多分この目の前の部屋は『階層主の部屋』でほぼ間違いはないだろう。

 僕は安全の為に一度引き返す事にしたが、完全に判断を誤っていた。


 何故なら、既にもう向こうは僕の事を目視していた。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


          (エクシアとマッコリーニの密話)

「せっかく馬車の修理で時間が取れたんだ、マッコリーニさん…ちょっといいかい?」

 という感じで始まったエクシアとマッコリーニの密談は神妙な面持ちで始まる……




 マッコリーニさんもう気がついてるよね?彼がどんなスキルを持っているか……

 彼女の的確な判断そして彼等は4人でいたと言うその重要性……

 その言葉にマッコリーニは黙っていた……しかしエクシアは話を続ける。

 彼等は『助け』を求めてるんだ……だが、そのスキルを欲しがる奴は山程居る。

 ぶっちゃけ私だってそうだ。

 喉から手が出るほど彼らのスキルが個人的にもギルド的にも欲しいのさ、でもねマッコリーニさん……

 私は腐ってもギルドマスターで誰かを守る為にギルドを拓こうと決意したんだ。

 エクシアは強くマッコリーニを見据えて更に話を続ける。

 親父はこの村を守るためにフォレストウルフの群れと戦って死んだ……

 この村の願いを聴き村を守り抜いたんだ。その娘の私が欲望で父の誇りである『苦しむ人の願いを聴く』ことを傷つけることは出来ないんだ!

 だから、助けを求めるなら助けるのさ……彼等に居場所を用意して『安全に暮らせる』その日まで……

 そう言ったエクシアは、決して欲望からそれを言っている訳では無い事を示す様に可能性を語る……。

 国やら上位ギルドのことを考えるのなら私のしてる事は間違ってるだろうし、もっと早く強くなる方法や、希少性の高い装備品だってそれらに所属してしまえば、望めば望んだだけ彼等には与えて貰えるだろう……

 だから彼らが上位のギルドや王国に抱えられる事を望むなら……その伝手を捜して送り出すのが役目だ。

 だが!彼らがそれを望まないのであれば……私は彼等の為に助けたいんだ。

居場所を作ってやりたいのさ!!アンタはそれをわかってくれるかい?



 ニコニコしながらもマッコリーニは鋭い目つきで話し始める。

 私は、冒険者ではなく商人です。なので冒険者の気持ちはわかりません!

 ……しかし、人として子を持つ親として言いたいことはわかります。

 彼は『森に入って、花を乾燥させてこう言う物を作るんです。』……と言って、チャームを見せ、そして惜し気もなく何個も譲っていただけました。

 その割には、錬金術師とも鑑定に書いてあったあの文字のことも話しません。

 説明さえも言い訳さえもです……その事にエクシアさんが一枚噛んでいることも……

 重要なスキルなので私の考えで、あーした方がいい、こーした方がいいとは………とても言えませんし、責任だって負えません!

 コネで彼等を助けることさえできません。

 武力も無くこの遠征では護衛で守ってもらっている立場です。

 ですが……

 商人の矜持と言いましょうか……人の親の心と言いましょうか……いえ多分その両方ですね……

 あの方には受けた恩を仇では返せません。

 あの品がどんな物か理解できる者であれば、貴族と結託し幽閉してでも販路利用する者も居るでしょう!

 あの薬がどんな物か理解できれば、魔導士ギルドと商人ギルドに密告して利権に関われる様に取り計らって貰うでしょう……

 ですが、私は腐った商人では無いのですよ!

 エクシアさん!!

 至極まっとうに生きてきたつもりです。

 彼らが協力を求める様な事があれば助けたいですし、表だって売れない物を『売ってきてくれ』と言われれば全力で協力するつもりです。

 受けた恩返しとして……そしてあの街のいち商人としてですね。

 なので、この事はご安心ください。

 街に戻り次第、同行者全員に『この旅で見た事、聴いたこと、食した物、その他多岐に渡ること全て』を他言しない魔法契約を交わしましょう!!

 それになんと言っても……レイカがあんなに懐いているんです!!

 今まで部屋で誰とも話さなかった娘のあんなにはしゃぐ姿!!

 この旅で生まれて初めて見ました………

 あの笑顔を妻にも見せたいと言ったら、記録の魔道具を惜し気もなく使ってくれたのです。

 『スマートホンドウガ』と言う平たい魔道具らしいのです。

 その上かなり高額で、金貨8枚もするんだそうです。

 それを惜しげもなく私の娘と妻に為に使ってくれるなんて!

 見せて貰ったところ……音まで記録できるとんでもない魔道具でした。

 目の前に娘が居るそのままでした!

 ですが……あの魔道具はもう手に入らない物だそうで。

 多分失われたのでしょう……技術も……

 なんでも!使用契約と言う契約まで結ぶ魔道具らしいのですが、それを扱う契約者がこの世界には……残念ですがもういないらしいのです!!

 非常に残念な事に!!

 他にもアレを作るには半胴体と呼ばれる聞いたことのない素材が必要なそうです。

 なんの魔物の半分の胴体なのか想像もつきません……

 他にも液晶と呼ばれる透明な素材も必要らしいのですが……液体の宝石なのですかね?

 街に帰ったら、念のため商人ギルドでそれとなく調べてみるつもりです!

 他にも獣電鬼と言う細長いひもの素材で、ジュウデンをしないとならないらしいです。

 因みにジュウデンと言うのはデンキを集めるらしいのですが、デンキと言うのは分かりやすく言うと雷の事だと言う意味だそうです。

 デンキについてなど色々根掘り葉掘り聴いたのですが、錬金術の専門用語が多く理解が及ばなかったのです。

 娘の笑顔の為に何としても!!あのスマートホンドウガの魔道具は作りたいのです。

 失われた契約者については詳細を文献を漁ってみようかと!

 それでですね、娘の笑顔が素敵で……うんぬんかぬん……


 …とマッコリーニの娘愛が続くのであった。


 難しい話から始まった2人の密談は、最後は止まる事を知らない娘愛で上手く?締め括られた様で、エクシアは半分顔が引きつっていたが、当のマッコリーニは…

「すいません!娘のことになるとついつい」

 とエクシアの引きつった顔が娘話の事だったと、マッコリーニが勘違いをしていてくれたので……エクシアはたいそう助かったらしい。


 そして本当に商人として鈍い……鈍過ぎる……大丈夫なのか?

 と疑問が残るジェムズマインの大店商人マッコリーニだった。
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