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#1 レツオウガ起動
Chapter01 邂逅 03-04
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システムの起動を告げる電子音声。全身の青いラインが脈動するように光を放ち、辰巳の左掌へとにわかに集中。更に左肩部の装甲がスライド展開し、放出される霊力の帯がマフラーのようにはためく。
その光景に、フェンリルと風葉は息を呑む。
さもあらん。今しがたリザードマン達を壊滅させたヴォルテック・バスターと、あまりにも似ているのだから。
むしろ左肩の霊力マフラーから察するに、あれ以上の威力を秘めている可能性もある。
ならば、その次に何が行われるのか。奇しくもほぼ同じ光景が、風葉とフェンリルの脳裏に走った。
「い、五辻くん!? ちょっと待ってよ! 泉が――」
思わず声を荒げる風葉。それと同じタイミングで、フェンリルは最後の賭けに出る。
「オオオォッ!」
電光のような左の刺突。今まで以上の勢いで真空を生み出すそれを、辰巳はやはり打ち払って回避。
だがこれはまだフェイントだ。次なる右の斬撃が、袈裟懸けに辰巳を急襲する。
が、やはりこれも当然のように打ち払われた。更にそれを行った左の手首から上は、今まさに凝固した青色が、結晶のように輝いている。
杭のようにも、刃のようにも見えるそれを視界の端で捉えながら、フェンリルは小さく笑う。
これでいい。威力はどうあれ、あの青はヴォルテック・バスターと同じ正拳突きの延長にある術式だ。
だから例え爪刃が当たらなくても、構えを取らせなければ発動を遅らせることが出来る。
リザードマンとの戦いを観察し、発動方法を知っていたからこそ出来る妨害だ。
後は今まで温存していた第三の攻撃を、フェンリルは必殺の意志を込めて繰り出す。
「殺ャアァッ!」
すなわち足技、回し蹴りである。裂帛の気合と殺意を込められた爪先の爪刃が、辰巳の首元目がけて強襲する。
「――ッ!」
暴風のような勢いを伴うそれを、辰巳は一歩下がって回避。胸元の際どい場所を爪刃が掠め、塗料の一部を削り取っていく。
三撃目も空振りで終わったフェンリルは、軸足一本で立つ不安定な体勢を、晒さない。
なんと蹴り足を振り終える間もなく、軸足で床を蹴り、跳んだのだ。
そのまま空中で身体をひねり、腕と足と尻尾の遠心力を利用し、フェンリルは二撃目の蹴りを辰巳へと放つ。
四撃目にして真の本命、異形の筋力に物を言わせた空中二段蹴りである。
「貰ったァ!」
さしもの辰巳もこれは避わせず、十字に組んだ腕で防御の姿勢を取った。
直撃直前、コンマ一秒。この瞬間に、フェンリルは勝利を確信する。一応義手側を上にしているものの、この一撃を受けて無事で済むはずがないからだ。
かくして、フェンリルの強烈な蹴撃が、辰巳の義手へと叩きつけた。
その光景に、フェンリルと風葉は息を呑む。
さもあらん。今しがたリザードマン達を壊滅させたヴォルテック・バスターと、あまりにも似ているのだから。
むしろ左肩の霊力マフラーから察するに、あれ以上の威力を秘めている可能性もある。
ならば、その次に何が行われるのか。奇しくもほぼ同じ光景が、風葉とフェンリルの脳裏に走った。
「い、五辻くん!? ちょっと待ってよ! 泉が――」
思わず声を荒げる風葉。それと同じタイミングで、フェンリルは最後の賭けに出る。
「オオオォッ!」
電光のような左の刺突。今まで以上の勢いで真空を生み出すそれを、辰巳はやはり打ち払って回避。
だがこれはまだフェイントだ。次なる右の斬撃が、袈裟懸けに辰巳を急襲する。
が、やはりこれも当然のように打ち払われた。更にそれを行った左の手首から上は、今まさに凝固した青色が、結晶のように輝いている。
杭のようにも、刃のようにも見えるそれを視界の端で捉えながら、フェンリルは小さく笑う。
これでいい。威力はどうあれ、あの青はヴォルテック・バスターと同じ正拳突きの延長にある術式だ。
だから例え爪刃が当たらなくても、構えを取らせなければ発動を遅らせることが出来る。
リザードマンとの戦いを観察し、発動方法を知っていたからこそ出来る妨害だ。
後は今まで温存していた第三の攻撃を、フェンリルは必殺の意志を込めて繰り出す。
「殺ャアァッ!」
すなわち足技、回し蹴りである。裂帛の気合と殺意を込められた爪先の爪刃が、辰巳の首元目がけて強襲する。
「――ッ!」
暴風のような勢いを伴うそれを、辰巳は一歩下がって回避。胸元の際どい場所を爪刃が掠め、塗料の一部を削り取っていく。
三撃目も空振りで終わったフェンリルは、軸足一本で立つ不安定な体勢を、晒さない。
なんと蹴り足を振り終える間もなく、軸足で床を蹴り、跳んだのだ。
そのまま空中で身体をひねり、腕と足と尻尾の遠心力を利用し、フェンリルは二撃目の蹴りを辰巳へと放つ。
四撃目にして真の本命、異形の筋力に物を言わせた空中二段蹴りである。
「貰ったァ!」
さしもの辰巳もこれは避わせず、十字に組んだ腕で防御の姿勢を取った。
直撃直前、コンマ一秒。この瞬間に、フェンリルは勝利を確信する。一応義手側を上にしているものの、この一撃を受けて無事で済むはずがないからだ。
かくして、フェンリルの強烈な蹴撃が、辰巳の義手へと叩きつけた。
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