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#1 レツオウガ起動
Chapter01 邂逅 05-01
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先に仕掛けたのは辰巳の駆るオウガだ。鋼の内に秘められた機構がパイロットの意志に従って唸りを上げ、青色の巨体が疾駆を開始。対するキクロプスもオウガ目がけ、一直線に走り出す。
足下の一年生達を当然のごとくすり抜ける両者の激突地点は、丁度グラウンドの中央だ。
無造作に踏み出される武骨で巨大な両足は、本来ならそれだけで校庭に巨大な穴を穿っていただろう。だが、ここは幻燈結界の内側。霊力によって常識から隔絶された戦場で、そんな心配をする必要は毛頭ない。
「ひぃやあああああああっ!? 落ちる!? 落ちるーぅ!?」
ないのだが、ただ一人それが分かっていない風葉は、オウガのコクピットで力いっぱいに悲鳴を上げていた。
まぁ無理もない。確かにエミュレートモードによって、オウガは巨大ロボットとしての形を完成させた。
が、それを確認できるのはコクピットの外から見た時だけだ。
骨組みとなったワイヤーフレームも含めて、霊力装甲はパイロットの視界を確保するために透過処理が施されている。
要はマジックミラーだ。触ればそこにある事は分かるが、外見は装甲展開前の剥き出しと同じなのだ。
加えて牽引ビームのそれよりも遥かに安定した重力、及び慣性制御システムで守られているコクピットは、巨人が暴れまわる幻燈結界内において、最も安全な場所だと言って良いだろう。
「おろしてえええー!?」
巨人のぶつかり合いを目の前で見せられる事を除けば、だが。
「破ッ!!」
「WOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOッ!!」
どうあれ、激突するオウガとキクロプス。
青と赤、激突する鋼と肉の拳。真正面からぶつかり合う両者の鉄拳は、それだけで幻燈結界をぐらりと揺らした。
「WO、OOッ!」
痛めた拳を引き戻し、逆の拳によるショートフックを繰り出すキクロプス。オウガはこれを右裏拳で捌き、左手で抉り込む軌道のボディブローを放つ。
「――ッ!?」
が、 すぐさま引き戻す。足も一歩引く。
直後、左拳があった空間をキクロプスの立ち膝蹴りが薙ぎ払った。直撃すればただでは済まなかったろう。
けれどもかわした。そしてキクロプスが片足立ちでバランスを崩している、今こそ好機。
「貰ったッ!」
足下の一年生達を当然のごとくすり抜ける両者の激突地点は、丁度グラウンドの中央だ。
無造作に踏み出される武骨で巨大な両足は、本来ならそれだけで校庭に巨大な穴を穿っていただろう。だが、ここは幻燈結界の内側。霊力によって常識から隔絶された戦場で、そんな心配をする必要は毛頭ない。
「ひぃやあああああああっ!? 落ちる!? 落ちるーぅ!?」
ないのだが、ただ一人それが分かっていない風葉は、オウガのコクピットで力いっぱいに悲鳴を上げていた。
まぁ無理もない。確かにエミュレートモードによって、オウガは巨大ロボットとしての形を完成させた。
が、それを確認できるのはコクピットの外から見た時だけだ。
骨組みとなったワイヤーフレームも含めて、霊力装甲はパイロットの視界を確保するために透過処理が施されている。
要はマジックミラーだ。触ればそこにある事は分かるが、外見は装甲展開前の剥き出しと同じなのだ。
加えて牽引ビームのそれよりも遥かに安定した重力、及び慣性制御システムで守られているコクピットは、巨人が暴れまわる幻燈結界内において、最も安全な場所だと言って良いだろう。
「おろしてえええー!?」
巨人のぶつかり合いを目の前で見せられる事を除けば、だが。
「破ッ!!」
「WOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOッ!!」
どうあれ、激突するオウガとキクロプス。
青と赤、激突する鋼と肉の拳。真正面からぶつかり合う両者の鉄拳は、それだけで幻燈結界をぐらりと揺らした。
「WO、OOッ!」
痛めた拳を引き戻し、逆の拳によるショートフックを繰り出すキクロプス。オウガはこれを右裏拳で捌き、左手で抉り込む軌道のボディブローを放つ。
「――ッ!?」
が、 すぐさま引き戻す。足も一歩引く。
直後、左拳があった空間をキクロプスの立ち膝蹴りが薙ぎ払った。直撃すればただでは済まなかったろう。
けれどもかわした。そしてキクロプスが片足立ちでバランスを崩している、今こそ好機。
「貰ったッ!」
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