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#1 レツオウガ起動
Chapter01 邂逅 05-04
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「何っ?」
キクロプスに傷はある。探すまでもなく、身体の至る所に。
だが、ならば。
「どうして霊力が流れていない……!?」
そう。本当にダメージがあるなら、赤色の霊力が傷口から吹き出しているはずだ。先程クナイが刺さった右肩口のように。
それが無いと言う事は――。
「構造が、変わってるのか?」
訝しむ辰巳の眼前で、キクロプスがカッと目を見開く。
同時に、全身がぞわりと蠢動する。
水面に落ちる波紋さながらに、ゆらりぐらりと波打つキクロプスの全身。爪先から頭のてっぺんに至るまでさざめき揺れるその様は、もはやセンサーで感知するまでもない異常事態だ。
それを見逃す理由は、どこにもない。
「セット! ランチャー!」
『Roger LocketLauncher Etherealize』
左手首のEマテリアルから光の格子が再噴出し、先程と同じロケットランチャーを形成。それを突き付け、照準し、引き金を引く――よりも先に、キクロプスの変貌が先んじた。
欠損していた右腕が一際激しく蠢いた直後、新たな腕が唐突に生えたのだ。
それもオウガへ向けて、一直線に。
「何ッ!?」
反射的にオウガの身を屈めて回避する辰巳だが、ロケットランチャーは新たなキクロプスの右腕に砲口を潰された。
「くっ!? カット! ランチャー!」
『Roger LocketLauncher Return』
あわや誘爆する直前、制御を解除してランチャーをただの霊力へと還元するオウガ。更に真横、真後ろと二回大きく跳躍し、キクロプスに対して距離を取る。
そうする合間に、前方のキクロプスは変貌を終えていた。
ガトリングとランチャーによって受けた欠損は、既にどこにもない。赤い体には全身に霊力が満ち、先程よりも防御力が上がっているらしい事が伺える。もう一度一斉射撃を叩き込んだとしても、恐らく通じないだろう。
だが、それ以上に辰巳と風葉の視線を釘付けたのが、キクロプスの新たな右腕だ。
「なに、あれ」
呆然と見据える風葉の視線の向こう、キクロプスの右肩口。
つい十数秒前までクナイの傷跡があったその腕は、太く、長く、柔軟に身を弛める竜の首に置き換わっていたのである。
キクロプスに傷はある。探すまでもなく、身体の至る所に。
だが、ならば。
「どうして霊力が流れていない……!?」
そう。本当にダメージがあるなら、赤色の霊力が傷口から吹き出しているはずだ。先程クナイが刺さった右肩口のように。
それが無いと言う事は――。
「構造が、変わってるのか?」
訝しむ辰巳の眼前で、キクロプスがカッと目を見開く。
同時に、全身がぞわりと蠢動する。
水面に落ちる波紋さながらに、ゆらりぐらりと波打つキクロプスの全身。爪先から頭のてっぺんに至るまでさざめき揺れるその様は、もはやセンサーで感知するまでもない異常事態だ。
それを見逃す理由は、どこにもない。
「セット! ランチャー!」
『Roger LocketLauncher Etherealize』
左手首のEマテリアルから光の格子が再噴出し、先程と同じロケットランチャーを形成。それを突き付け、照準し、引き金を引く――よりも先に、キクロプスの変貌が先んじた。
欠損していた右腕が一際激しく蠢いた直後、新たな腕が唐突に生えたのだ。
それもオウガへ向けて、一直線に。
「何ッ!?」
反射的にオウガの身を屈めて回避する辰巳だが、ロケットランチャーは新たなキクロプスの右腕に砲口を潰された。
「くっ!? カット! ランチャー!」
『Roger LocketLauncher Return』
あわや誘爆する直前、制御を解除してランチャーをただの霊力へと還元するオウガ。更に真横、真後ろと二回大きく跳躍し、キクロプスに対して距離を取る。
そうする合間に、前方のキクロプスは変貌を終えていた。
ガトリングとランチャーによって受けた欠損は、既にどこにもない。赤い体には全身に霊力が満ち、先程よりも防御力が上がっているらしい事が伺える。もう一度一斉射撃を叩き込んだとしても、恐らく通じないだろう。
だが、それ以上に辰巳と風葉の視線を釘付けたのが、キクロプスの新たな右腕だ。
「なに、あれ」
呆然と見据える風葉の視線の向こう、キクロプスの右肩口。
つい十数秒前までクナイの傷跡があったその腕は、太く、長く、柔軟に身を弛める竜の首に置き換わっていたのである。
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