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潤side
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支度を終えて家を出る。
歩いて向かう間に頭の中で
何を話そうか考える。
また、会いたい。
そう思えることが最近はほとんどなかった。
客にしようとかそんなんじゃなく。
ただ、一人の女と男として
愛結には会いたかったんだ。
店の前につくと既に亜季さんたちがいた。
「お前わかりやすいなー。」
亜季さんがニヤニヤしながら俺に言う。
「は?」
「俺の誘いは断るくせに~愛結がいたらいいんだなー笑。」
そう言ってケラケラ笑い出す。
「いや、別にそんなんじゃなくて。」
俺が否定すると
「潤さんが愛結のことすきになってくれたらいいのに!」
と、玲奈ちゃんが言った。
「まだあったばかりなのに?」
俺がそう言うと
「まぁそうだよねー笑。しかも潤さんなんて売れっ子だしさ愛結のことはお客さんにはしないでね~」
そう言いながらニコッと笑う。
「まずそんなことしねぇな。だって俺の彼女の親友だし潤は絶対そこはしないと思うけど」
と、亜季さんが言った。
なんなんだこのカップル。
会話してると疲れるわ。
そう思ってげんなりしてると
歩いてくる君の姿が見えた。
昨日とは全く違うストレートヘアに
ラフな格好。
少し薄めの化粧でもやっぱり綺麗だ。
「こんばんは。」
俺がいたことにびっくりしてたのか
彼女は顔が強ばっていた。
「こ…こんばんは。」
少しどもって挨拶する君が何故だかかわいく見えて口が緩む。
店に入り席に着くと
案の定お決まりの亜季さんと玲奈ちゃんが
イチャイチャとしてる姿を見せられる。
どこでもそういうことすんなよ。
一応俺の店の代表なんだから。
そう思いながら彼女を見ると
またか。と言わんばかりに呆れてる顔をしていた。
「なに飲む?」
俺はメニューを彼女に見せる。
チラッとそれを見て
「あー…ウーロン茶」
と答えた。
思わず昨日のテキーラを飲むのかと思っていたのにノンアルできたことに面白くなった。
「ふっ笑。今日はテキーラじゃないのね笑。」
笑ってしまう。
「潤くんはなに飲むの?」
俺にそう聞く彼女。
え?今潤くんって呼んだ?
びっくりして多分顔にでていたかもしれない。
「…俺ビール一杯だけ飲む笑。」
そう言ってなんだか照れ臭くて
笑ってしまった。
そんな俺を見てキョトンとしてる彼女。
「休みの日は飲まないの?」
そう聞くと
「うん。休みは基本飲まないの」
と言ってきた。
「俺もだいたい飲まないようにしてる」
そう言ったけど今日はさ…
さすがにアルコール身体に入れないと
ちょっと保ってらんないから。
そんなことぼんやり思ってると
「そーいえば二人ともなんか似てるよね」
玲奈ちゃんがお肉を頬張りそう言う。
「?」
俺も、彼女もなんで?と思ってキョトンとする。
「だってさーなんか外でないし、人と関わらないしさ。」
そう言ってバクバクと口の中へ肉を入れる。
「玲奈ちゃん俺のことなんだと思ってんの?」
俺がそう言うと
「えぇ?笑。妖精笑。」
そう言って玲奈ちゃんが笑う。
「妖精?笑。」
人間とは思ってないことに少し笑えた。
いや、言ってることはわかる。
俺は外に出ることすらめんどくさい。
仕事以外は基本家にいたい。
ホストだから、そりゃ客と営業終わりに飯行ったりするけど、その他は絶対行かない。
客には休みに会いたいとか言われたりなんだりするが全ていいように断ってる。
俺と張り合ってて同期の桜はNo.2で一緒に二人で住んでるということになってるし。
お互いめんどくさくないように口裏合わせはいつもしてる。
人と関わらないというのも間違ってない。
だって、めんどくさいから。
信用すれば裏切る世界にいるだけあって
人間関係には疲れきってる。
だから、極力、関わらない。
どこか、冷めてるっていつも言われるけど
それはそれで気にしない。
でも、何故か彼女とは関わりたくて
不思議と知りたいと思うんだ。
そう思って横を見ると
また、寂しそうな顔をして考えてるような感じだった。
「なに考えてる?」
それが嫌で彼女に聞く。
「え?いや…なにも。」
「なんか考えてた顔してたよ?」
「ちょっと昔のこと思い出して。」
「昔のこと?」
「うん…。」
そう言って彼女はうつむいた。
「全然食ってないじゃん!」
そう言って俺は彼女の皿に肉をよそった。
「こんな、食べれない…」
そう言って困った顔をしていた。
「愛結ちゃんはもっと食わないと!」
俺はそんなこと言って肉を焼きだした。
俺が知らない過去に何かある。
さすがに人に興味がない俺でも
いま、興味がある君のその悲しそうな目の理由があるのはわかる。
その理由を知りたかったけど
聞けなかった。
歩いて向かう間に頭の中で
何を話そうか考える。
また、会いたい。
そう思えることが最近はほとんどなかった。
客にしようとかそんなんじゃなく。
ただ、一人の女と男として
愛結には会いたかったんだ。
店の前につくと既に亜季さんたちがいた。
「お前わかりやすいなー。」
亜季さんがニヤニヤしながら俺に言う。
「は?」
「俺の誘いは断るくせに~愛結がいたらいいんだなー笑。」
そう言ってケラケラ笑い出す。
「いや、別にそんなんじゃなくて。」
俺が否定すると
「潤さんが愛結のことすきになってくれたらいいのに!」
と、玲奈ちゃんが言った。
「まだあったばかりなのに?」
俺がそう言うと
「まぁそうだよねー笑。しかも潤さんなんて売れっ子だしさ愛結のことはお客さんにはしないでね~」
そう言いながらニコッと笑う。
「まずそんなことしねぇな。だって俺の彼女の親友だし潤は絶対そこはしないと思うけど」
と、亜季さんが言った。
なんなんだこのカップル。
会話してると疲れるわ。
そう思ってげんなりしてると
歩いてくる君の姿が見えた。
昨日とは全く違うストレートヘアに
ラフな格好。
少し薄めの化粧でもやっぱり綺麗だ。
「こんばんは。」
俺がいたことにびっくりしてたのか
彼女は顔が強ばっていた。
「こ…こんばんは。」
少しどもって挨拶する君が何故だかかわいく見えて口が緩む。
店に入り席に着くと
案の定お決まりの亜季さんと玲奈ちゃんが
イチャイチャとしてる姿を見せられる。
どこでもそういうことすんなよ。
一応俺の店の代表なんだから。
そう思いながら彼女を見ると
またか。と言わんばかりに呆れてる顔をしていた。
「なに飲む?」
俺はメニューを彼女に見せる。
チラッとそれを見て
「あー…ウーロン茶」
と答えた。
思わず昨日のテキーラを飲むのかと思っていたのにノンアルできたことに面白くなった。
「ふっ笑。今日はテキーラじゃないのね笑。」
笑ってしまう。
「潤くんはなに飲むの?」
俺にそう聞く彼女。
え?今潤くんって呼んだ?
びっくりして多分顔にでていたかもしれない。
「…俺ビール一杯だけ飲む笑。」
そう言ってなんだか照れ臭くて
笑ってしまった。
そんな俺を見てキョトンとしてる彼女。
「休みの日は飲まないの?」
そう聞くと
「うん。休みは基本飲まないの」
と言ってきた。
「俺もだいたい飲まないようにしてる」
そう言ったけど今日はさ…
さすがにアルコール身体に入れないと
ちょっと保ってらんないから。
そんなことぼんやり思ってると
「そーいえば二人ともなんか似てるよね」
玲奈ちゃんがお肉を頬張りそう言う。
「?」
俺も、彼女もなんで?と思ってキョトンとする。
「だってさーなんか外でないし、人と関わらないしさ。」
そう言ってバクバクと口の中へ肉を入れる。
「玲奈ちゃん俺のことなんだと思ってんの?」
俺がそう言うと
「えぇ?笑。妖精笑。」
そう言って玲奈ちゃんが笑う。
「妖精?笑。」
人間とは思ってないことに少し笑えた。
いや、言ってることはわかる。
俺は外に出ることすらめんどくさい。
仕事以外は基本家にいたい。
ホストだから、そりゃ客と営業終わりに飯行ったりするけど、その他は絶対行かない。
客には休みに会いたいとか言われたりなんだりするが全ていいように断ってる。
俺と張り合ってて同期の桜はNo.2で一緒に二人で住んでるということになってるし。
お互いめんどくさくないように口裏合わせはいつもしてる。
人と関わらないというのも間違ってない。
だって、めんどくさいから。
信用すれば裏切る世界にいるだけあって
人間関係には疲れきってる。
だから、極力、関わらない。
どこか、冷めてるっていつも言われるけど
それはそれで気にしない。
でも、何故か彼女とは関わりたくて
不思議と知りたいと思うんだ。
そう思って横を見ると
また、寂しそうな顔をして考えてるような感じだった。
「なに考えてる?」
それが嫌で彼女に聞く。
「え?いや…なにも。」
「なんか考えてた顔してたよ?」
「ちょっと昔のこと思い出して。」
「昔のこと?」
「うん…。」
そう言って彼女はうつむいた。
「全然食ってないじゃん!」
そう言って俺は彼女の皿に肉をよそった。
「こんな、食べれない…」
そう言って困った顔をしていた。
「愛結ちゃんはもっと食わないと!」
俺はそんなこと言って肉を焼きだした。
俺が知らない過去に何かある。
さすがに人に興味がない俺でも
いま、興味がある君のその悲しそうな目の理由があるのはわかる。
その理由を知りたかったけど
聞けなかった。
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