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いつもの日常
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「お前本当に遅刻しないで学校行く気あるのか?」
「どーでもいい…ねみい。」
雲ひとつない晴天の日になんでそんなやる気なさそうなわけ?
ちんたらちんたら歩きやがって…
あれからなんとか制服を着せてやって、ネクタイまで結んでやり
髪までセットさせといてこいつ…
朝から自分ではほとんど何にもしてない癖して、毎度毎度眠い眠いって!
カロリー消費してないはずのに、なんでそんなだるそうなんだよ。
やっとこさっとこ駅に着き、電車に乗り込む。
朝の通勤ラッシュで混み合った車内。
いつもと同じ車両のドア横に体を押し込め乗ると
さも自分の場所と言わんばかりに、すぐに俺の肩に頭を乗せて
体を預けてスマホでゲームを始めるこの男。
そんだけ立派な体を持ってるんだから、しっかり自分で立ってくれ。
おかげでこっちはお前の重みのせいなのか、身長が1学期から全く伸びてないんだが。
それを言ったらこの間
「お前はそのくらいの身長で十分だろ?今がちょうどジャストフィットだし?」
「ああ?それってどういう意味だよ?」
「だから頭置くのに今がちょうどいいんだよ。」
なんてニヤリと笑われて、後ろから腕を回されて首に顔を埋められたんだっけ?
思い出しても腹が立つやら、憎たらしいやら。
周りの友人たちからは、こいつらまたイチャイチャしてんぞなんて笑われた。
俺が軽くトリップしていたことに気づいたのか
耳に息を吹きかけ、唇で軽く引っ張ってくるこのばか。
無駄に色気付きやがって…中身は何にもできない赤ん坊のままなのに。
首を真っ赤にして何すんだよ!と耳を押さえながら凄めば当然かのように
「俺が目の前にいるんだから、余計なこと考えてんなよ?」と
首筋にグリグリ頭を擦り付けてくる。
本当自己中過ぎないかこいつ。
「こっちはお前のことばっかりで、他のこと考えてる余裕なんかねーの。」
「ふ~ん。ならいい。」
俺の顔を覗き込み、満足そうに笑うとまたスマホの画面に向き直る。
そしてもっと居心地のいい場所を探すように
顔を俺に近づけてくる。
体温あったけ。つーか本当いい匂いだよな。
思わずくんくんしてしまうほどのいい香りが、さっきよりも近づいた京平の首元から香る。
誕生日にこいつがくれた香水はお揃いで、俺には大人び過ぎてて学校には付けづらい代物。
まあ京平には似合ってるんだけど。
朝どんなに俺が急かしても、香水だけはつけることを忘れないんだよな。
不思議なやつ。しかも決まって俺にもぶっかけてくるんだから始末が悪い。
プレゼントさせるまでもなく、いつも俺からはお前の匂いが染み付いてるよ。
「そろそろ着くぞ~。ケータイしまえよ。」
「あー分かってるって…」
めんどくさそうに欠伸をしながらようやく自分で立つ京平。
最初からそうしてくれよ頼むから。
目の前で開くドアに向かって歩き始めると
いつものように腕を取って俺が降りやすいように手を貸してくれる。
こういう紳士的なことはできるのにどうして自分のことは自分でやろうとしないんだ?
まあそんなこと今更か。
「どーでもいい…ねみい。」
雲ひとつない晴天の日になんでそんなやる気なさそうなわけ?
ちんたらちんたら歩きやがって…
あれからなんとか制服を着せてやって、ネクタイまで結んでやり
髪までセットさせといてこいつ…
朝から自分ではほとんど何にもしてない癖して、毎度毎度眠い眠いって!
カロリー消費してないはずのに、なんでそんなだるそうなんだよ。
やっとこさっとこ駅に着き、電車に乗り込む。
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いつもと同じ車両のドア横に体を押し込め乗ると
さも自分の場所と言わんばかりに、すぐに俺の肩に頭を乗せて
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そんだけ立派な体を持ってるんだから、しっかり自分で立ってくれ。
おかげでこっちはお前の重みのせいなのか、身長が1学期から全く伸びてないんだが。
それを言ったらこの間
「お前はそのくらいの身長で十分だろ?今がちょうどジャストフィットだし?」
「ああ?それってどういう意味だよ?」
「だから頭置くのに今がちょうどいいんだよ。」
なんてニヤリと笑われて、後ろから腕を回されて首に顔を埋められたんだっけ?
思い出しても腹が立つやら、憎たらしいやら。
周りの友人たちからは、こいつらまたイチャイチャしてんぞなんて笑われた。
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耳に息を吹きかけ、唇で軽く引っ張ってくるこのばか。
無駄に色気付きやがって…中身は何にもできない赤ん坊のままなのに。
首を真っ赤にして何すんだよ!と耳を押さえながら凄めば当然かのように
「俺が目の前にいるんだから、余計なこと考えてんなよ?」と
首筋にグリグリ頭を擦り付けてくる。
本当自己中過ぎないかこいつ。
「こっちはお前のことばっかりで、他のこと考えてる余裕なんかねーの。」
「ふ~ん。ならいい。」
俺の顔を覗き込み、満足そうに笑うとまたスマホの画面に向き直る。
そしてもっと居心地のいい場所を探すように
顔を俺に近づけてくる。
体温あったけ。つーか本当いい匂いだよな。
思わずくんくんしてしまうほどのいい香りが、さっきよりも近づいた京平の首元から香る。
誕生日にこいつがくれた香水はお揃いで、俺には大人び過ぎてて学校には付けづらい代物。
まあ京平には似合ってるんだけど。
朝どんなに俺が急かしても、香水だけはつけることを忘れないんだよな。
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目の前で開くドアに向かって歩き始めると
いつものように腕を取って俺が降りやすいように手を貸してくれる。
こういう紳士的なことはできるのにどうして自分のことは自分でやろうとしないんだ?
まあそんなこと今更か。
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