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斜め横の彼
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俺の名前は更科圭人。
このクラスで有名な幼馴染みコンビの席にちょうど近くなってしまったがために
ちょくちょく女子たちに席を占領されることになってしまった可哀想な男だ。
しかも毎時間授業が終わるごとに
何か見たかだの、いいツーショット写真が欲しいから更科撮っといてだの…
女子ってほんと怖い。
あいつらのせいで女子に夢を見れなくなってしまった俺。
だがしかし1度女子の言いつけを破って酷い目にあったことがあるので
むげに逆らうことも出来ず、今日も今日とてあいつらを観察する俺だ。
まあ、写真だけは勘弁してくれって謝ったら使えねぇって言いながらも諦めてくれたけど。
はあ~もう早く席替えしてくれないかな…なんて思いながら見るとも無しに
二人に視線を向けると
いつの間にか寝ているらしい京平の顔にかかった髪を払おうと指を伸ばしている流星の姿が見えた。
ほんと害がなければ綺麗な1枚の絵みたいな、いつまででも見てられるコンビなんだけどな。
艶のある黒髪にそっと宝物みたいに触れる指先。
流星は京平のことを何にも出来ない赤ん坊だって言うけど俺はそれが違うことを知っている。
というか見てたらすぐわかると思うんだけどな。
まあ流星ってとんでもなく抜けたやつだから気づかないのかもだけど。
京平はいつも流星が自分の意思で手を伸ばして触ってくるのを
ずっと一瞬の時も逃さずに虎視眈々と狙っているような猟犬だと俺は思う。
今だってあいつ絶対寝てなかったし。
流星が唇に触れた瞬間にかぶり付いてたし。
あ~あ~流星の耳真っ赤になってるわ。
初めてこのクラスになって流星を見た時、男でもこんなに綺麗なやつっているんだなって純粋に驚いた。
そしてその一瞬の俺の気持ちに気づいた真っ黒な番犬に、俺は即座に噛みつかれそうになったんだ。
あれから俺は二人の関係性を見抜いたんだよな。
流星は人懐っこくて、誰にでも優しいやつだけどどこか一線を引いているように見える時がある。
自分じゃ気づいてないだろうけど。
多分パーソナルスペースが広いんだろうな。触られるのがあまり好きじゃないみたいだった。
でも一人だけ例外がいる。それがあいつ京平だ。
あいつだけはいつも我が物顔で流星の横に立ち、ここが俺の場所ですと言わんばかりに肩に顔を置いている姿をよく見かける。
でもそれが不思議なくらいしっくりくるんだ。
完結してるんだよな。二人だけの世界で。
話しかけたら会話には入れるけど、必要とはされていないみたいな。
きっと高校を卒業したら会うこともなくなるだろうこの幼馴染みコンビ。
俺は案外二人を気に入っている。
流星は無意識に、京平は意図的に
依存し合ってる感じが不安定で、でもだからこそ綺麗に見える。
俺は男と恋愛なんて今のところするつもりないけど
幼馴染っていうような人がいないからなのか少し羨ましい気持ちにさせられるんだ。
俺が見ていることに気づいたらしい京平に睨みつけられ目を逸らす。
確かに今の流星の顔は扇状的すぎて目の毒かも。
あれでただの幼馴染だって言い張る流星の方がどうかしてるよな。
まあ今は京平に外堀をガンガン埋められている時期なんだろうけど。
気づいた時にはもう遅い。すでにもう籠の中ってか?
あんな猟犬に目をつけられたら最後、逃げるなんて無理だろうし。
このクラスで有名な幼馴染みコンビの席にちょうど近くなってしまったがために
ちょくちょく女子たちに席を占領されることになってしまった可哀想な男だ。
しかも毎時間授業が終わるごとに
何か見たかだの、いいツーショット写真が欲しいから更科撮っといてだの…
女子ってほんと怖い。
あいつらのせいで女子に夢を見れなくなってしまった俺。
だがしかし1度女子の言いつけを破って酷い目にあったことがあるので
むげに逆らうことも出来ず、今日も今日とてあいつらを観察する俺だ。
まあ、写真だけは勘弁してくれって謝ったら使えねぇって言いながらも諦めてくれたけど。
はあ~もう早く席替えしてくれないかな…なんて思いながら見るとも無しに
二人に視線を向けると
いつの間にか寝ているらしい京平の顔にかかった髪を払おうと指を伸ばしている流星の姿が見えた。
ほんと害がなければ綺麗な1枚の絵みたいな、いつまででも見てられるコンビなんだけどな。
艶のある黒髪にそっと宝物みたいに触れる指先。
流星は京平のことを何にも出来ない赤ん坊だって言うけど俺はそれが違うことを知っている。
というか見てたらすぐわかると思うんだけどな。
まあ流星ってとんでもなく抜けたやつだから気づかないのかもだけど。
京平はいつも流星が自分の意思で手を伸ばして触ってくるのを
ずっと一瞬の時も逃さずに虎視眈々と狙っているような猟犬だと俺は思う。
今だってあいつ絶対寝てなかったし。
流星が唇に触れた瞬間にかぶり付いてたし。
あ~あ~流星の耳真っ赤になってるわ。
初めてこのクラスになって流星を見た時、男でもこんなに綺麗なやつっているんだなって純粋に驚いた。
そしてその一瞬の俺の気持ちに気づいた真っ黒な番犬に、俺は即座に噛みつかれそうになったんだ。
あれから俺は二人の関係性を見抜いたんだよな。
流星は人懐っこくて、誰にでも優しいやつだけどどこか一線を引いているように見える時がある。
自分じゃ気づいてないだろうけど。
多分パーソナルスペースが広いんだろうな。触られるのがあまり好きじゃないみたいだった。
でも一人だけ例外がいる。それがあいつ京平だ。
あいつだけはいつも我が物顔で流星の横に立ち、ここが俺の場所ですと言わんばかりに肩に顔を置いている姿をよく見かける。
でもそれが不思議なくらいしっくりくるんだ。
完結してるんだよな。二人だけの世界で。
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流星は無意識に、京平は意図的に
依存し合ってる感じが不安定で、でもだからこそ綺麗に見える。
俺は男と恋愛なんて今のところするつもりないけど
幼馴染っていうような人がいないからなのか少し羨ましい気持ちにさせられるんだ。
俺が見ていることに気づいたらしい京平に睨みつけられ目を逸らす。
確かに今の流星の顔は扇状的すぎて目の毒かも。
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