2 / 2
【R18】早くその手で触れて後編
「なぁ、もしかしてお前彼氏出来た?」
そう言ったのは元同期であり、現直属の上司であり、私を本社に引き抜いた人物でもある沢木 雄也だ。
「できてないけど。……なんで?」
「いや、ならいいんだ。このクソ忙しい時期に彼氏作る余裕あるなら仕事増やしてやろうかと思って聞いただけだから」
「何それ私情じゃない。確か、この前フラれたんだっけ? 経理のーモガッ」
口を片手で塞がれる。力込めすぎだ。痛い。図星だからっていい歳の大人が怒るな。
喋れないので目で訴えかければ、溜息を吐いてようやく離してくれた。
「外回り、行くぞ」
「はーい」
「その頭悪そうな返事やめろ」
「さ、早く行きましょう部長」
仕事モードに切り替えると、呆れ半分な目で見られた。
こんな態度取るのは沢木にだけだ、安心したまえ。
心の中でそう告げ、頷くと歩き始めている沢木の後を追いかける。
視界に彼らが入ったのは偶然だった。
今日は休みだったのか。わざわざ有給でもとったのだろうか。
買い物袋を持って歩道側を歩く修吾。その隣には小柄な可愛らしい女性。恐らくあれが加奈さんなんだろう。
だって……修吾の表情が目が物語っている。
「葛城?」
「今行く!」
いつの間にか数十メートルも前にいる沢木に追いつくため、駆け出した。
―――――
言ってしまってから後悔をした。
加奈さんのマッサージを終え、いつも通りうちに来た修吾に向かって余計な一言を告げてしまった。
「加奈さんも満更じゃないと思う」って。
一瞬呆けた表情を見せた後、修吾は真顔でそれは無いと否定した。
そこで引けばよかったのに、何故か私はさらに話を続けてしまった。
確信があったんだ。あの時みた彼女の様子。それと、マッサージしてもらっている時の声、出すタイミング。何より普通結婚している人がいくら義弟とはいえ、こんな頻度であんな時間に訪れないだろう。
よせばいいのに思っていたことを全部言ってしまった。
加奈さんに好意を抱いている修吾が怒るなんて当たり前だったのに。
帰っていく修吾を止めることもできず、私は一人ベッドで見送って……声を押し殺して泣いた。
数年ぶりに、恋をして、失恋をした。
―――――
あれから一ヶ月修吾とは会っていない。
万が一会ったとしても、どんな顔をしていいかわからなくて、朝は早く出て、夜は二十三時を過ぎてから帰った。
「仕事頑張るのはいいけど、あんまり根詰めるのもよくないぞ。もう、今日は帰れ」
とうとう沢木に言われてしまった。でも、帰りたくなくて黙りこむ。何かを感じ取ったのだろう。沢木は仕方がないと自分のPCの電源も落とし、荷物を持って立ち上がった。
「部下のアフターケアも上司の役目ってな。飲み、行くぞ」
「へ? ちょ、まっ」
慌てて荷物を取ると、さっさと部屋を出ていってしまった沢木を追いかける。
近場の居酒屋に入った。最初は戸惑っていたものの、気心しれた相手ということもあり、すぐにいつものペースでお酒を飲み始める。
これが失敗だった。疲れが溜まっている中、お酒を飲んだことでいつになくベロンベロンになってしまったのだ。
沢木に支えられながら家まで送ってもらう。道中、話さないでもいい事まで語ってしまった気もする。
家まで辿りつき、手元が狂ってなかなか鍵を開けられない私の代わりに沢木が鍵を開けてくれた。
ベッドまで行くとそのまま倒れこみ、沢木を見上げる。
「ありがとう沢木~沢木?」
ギシッとベッドが軋んだ。
何故か沢木の顔が近い。睫毛が長い。羨ましい。
唇に柔い何かが当たった。
いや、何かっていうか、沢木の唇なんだけど。
「なんで?」
「それくらい自分で考えろ」
もう一度唇が重ねられる。今度は舌もねじ込まれる。
「んぅっん」
沢木が上に覆い被さるように乗り、ベッドがギシリと音を立てた。
優しく耳や首筋を啄まれて、声が漏れる。
このまま流されるのもありかもしれない、と働かなくなった脳内が勝手に判断する。
目を閉じて受け入れようとした瞬間、ドンと音が聞こえた。
目が一気に覚める。
「なんだ今の?」
「ごめん沢木。……本当、ごめん」
「ダメだったか。今ならいけると思ったんだけどな。帰るわ……また、職場で」
上司と部下として会おう。最後まで言わなくとも伝わってくる思い。
おそらく、二人で飲みに行くのは今回が最後になるだろう。
分かっていて、頷いた。
沢木は切なげに笑うと、近づいてきてもう一度だけ……唇の端にキスを落として、帰って行った。
しばらくすると、インターホンが鳴った。
扉を開けると一ヶ月ぶりの修吾が立っていた。
「ご迷惑をおかけしてすみませんでした」
いつか聞いた謝罪の言葉を先手必勝とばかりに告げ、頭を下げる。修吾からの返事はない。まだ怒っているのだろうか。
由美の肩に手を置き、何か喋ったが声が小さすぎて聞こえなかった。
顔を上げると、壁に押し付けられ、唇を奪われた。
「んぅっ!? や、やめっんんん」
唇が離れ、ようやく修吾の表情が見える。
その顔には隠しきれていない怒りが浮かんでいる。思わず距離を取ろうとしたが逆に抱きしめられ、肩に修吾の額が乗せられた。
「――さい」
「え?」
「俺だけにしてください」
「なんの、こと?」
「シたい時は俺が相手をしますから。……お願いだから、俺以外のやつに触らせないでください」
「なに、それ」
呆然と呟けば、ゆるゆると修吾が顔を上げた。
今にも泣き出しそうな表情。
「まるで私のことが好きみたいな言い方」
ぽつりと呟けば、修吾は「そうだ」と頷いた。
「会えなくなって、他の誰かに取られそうになってようやく気づきました。俺、由美さんが好きだ」
修吾の言葉がすぐには理解できなくて困惑する。その様子をどう受け取ったのか、修吾は苛立ちを見せた。
由美を担ぎ上げると勝手に部屋へ入りベッドの上に投げた。
その上から逃がさないように手首を押さえる。
「ま、まって!」
「またない」
「んっう!」
激しく舌を絡めながら一枚一枚と由美の服を剥ぎ取っていく。
首に胸元、お腹、太ももと至る所にキスマークをつけていく。
こんな状況だというのにすでに濡れそぼっている秘部に舌を這わす。
わざとらしくじゅるじゅる音を立てて舐めた。
羞恥心で死にそうだ。気持ちよすぎて声を抑える余裕もない。
由美が達すると待っていましたとばかりに由美のドロドロに解れた中へ己の肉簿を突き入れた。
前回のような激しさはないが、最奥やイイところをグリグリえぐられ、由美はその度に喘ぎ声を上げた。
グッと修吾のモノが大きくなったのが伝わる。
ふと、頭を過ぎった。
「ゴム、は?」
「どうだと思います?」
クスッと笑う修吾に嫌な予感しかしない。
慌てて身体を押しのけようとするが、手を拘束され、Gスポットをピンポイントで抉られる。何度も何度もされると、気持ちよすぎて何も考えられなくなる。
パンパンに膨らんだ肉棒は我慢の限界が近い。
「俺の彼女になるっていうなら外に出します。でも、言わないなら言うまで何度も中に出しますから」
その瞬間を想像しているのかうっそりと笑う修吾。冗談でしょと笑いたがったが、本気にしか見えず由美は焦って叫んだ。
「なるっなるから! 中だけはっ」
「約束ですからね」
由美の最奥を数回堪能すると出るギリギリで引き抜いて由美の腹に向かって吐精した。
外に吐き出されたのを確認した由美は安堵とお酒の影響もあってかそのまま意識を飛ばした。
翌日、意識がしっかりとした状態で情報を整理する。とりあえず、隣ですやすや寝ている修吾をたたき起こして説教するところから始めた。
付き合う上で幾つかの約束事を作った。
加奈さんとは二人で会わないこと。マッサージもダメ。
その代わり、マッサージ練習は由美が手伝って、由美も沢木や他の男とは二人で飲みに行かないことを約束した。
目標は一つ。
できるだけ早く防音の効いたマンションに二人で引っ越す事。
そう言ったのは元同期であり、現直属の上司であり、私を本社に引き抜いた人物でもある沢木 雄也だ。
「できてないけど。……なんで?」
「いや、ならいいんだ。このクソ忙しい時期に彼氏作る余裕あるなら仕事増やしてやろうかと思って聞いただけだから」
「何それ私情じゃない。確か、この前フラれたんだっけ? 経理のーモガッ」
口を片手で塞がれる。力込めすぎだ。痛い。図星だからっていい歳の大人が怒るな。
喋れないので目で訴えかければ、溜息を吐いてようやく離してくれた。
「外回り、行くぞ」
「はーい」
「その頭悪そうな返事やめろ」
「さ、早く行きましょう部長」
仕事モードに切り替えると、呆れ半分な目で見られた。
こんな態度取るのは沢木にだけだ、安心したまえ。
心の中でそう告げ、頷くと歩き始めている沢木の後を追いかける。
視界に彼らが入ったのは偶然だった。
今日は休みだったのか。わざわざ有給でもとったのだろうか。
買い物袋を持って歩道側を歩く修吾。その隣には小柄な可愛らしい女性。恐らくあれが加奈さんなんだろう。
だって……修吾の表情が目が物語っている。
「葛城?」
「今行く!」
いつの間にか数十メートルも前にいる沢木に追いつくため、駆け出した。
―――――
言ってしまってから後悔をした。
加奈さんのマッサージを終え、いつも通りうちに来た修吾に向かって余計な一言を告げてしまった。
「加奈さんも満更じゃないと思う」って。
一瞬呆けた表情を見せた後、修吾は真顔でそれは無いと否定した。
そこで引けばよかったのに、何故か私はさらに話を続けてしまった。
確信があったんだ。あの時みた彼女の様子。それと、マッサージしてもらっている時の声、出すタイミング。何より普通結婚している人がいくら義弟とはいえ、こんな頻度であんな時間に訪れないだろう。
よせばいいのに思っていたことを全部言ってしまった。
加奈さんに好意を抱いている修吾が怒るなんて当たり前だったのに。
帰っていく修吾を止めることもできず、私は一人ベッドで見送って……声を押し殺して泣いた。
数年ぶりに、恋をして、失恋をした。
―――――
あれから一ヶ月修吾とは会っていない。
万が一会ったとしても、どんな顔をしていいかわからなくて、朝は早く出て、夜は二十三時を過ぎてから帰った。
「仕事頑張るのはいいけど、あんまり根詰めるのもよくないぞ。もう、今日は帰れ」
とうとう沢木に言われてしまった。でも、帰りたくなくて黙りこむ。何かを感じ取ったのだろう。沢木は仕方がないと自分のPCの電源も落とし、荷物を持って立ち上がった。
「部下のアフターケアも上司の役目ってな。飲み、行くぞ」
「へ? ちょ、まっ」
慌てて荷物を取ると、さっさと部屋を出ていってしまった沢木を追いかける。
近場の居酒屋に入った。最初は戸惑っていたものの、気心しれた相手ということもあり、すぐにいつものペースでお酒を飲み始める。
これが失敗だった。疲れが溜まっている中、お酒を飲んだことでいつになくベロンベロンになってしまったのだ。
沢木に支えられながら家まで送ってもらう。道中、話さないでもいい事まで語ってしまった気もする。
家まで辿りつき、手元が狂ってなかなか鍵を開けられない私の代わりに沢木が鍵を開けてくれた。
ベッドまで行くとそのまま倒れこみ、沢木を見上げる。
「ありがとう沢木~沢木?」
ギシッとベッドが軋んだ。
何故か沢木の顔が近い。睫毛が長い。羨ましい。
唇に柔い何かが当たった。
いや、何かっていうか、沢木の唇なんだけど。
「なんで?」
「それくらい自分で考えろ」
もう一度唇が重ねられる。今度は舌もねじ込まれる。
「んぅっん」
沢木が上に覆い被さるように乗り、ベッドがギシリと音を立てた。
優しく耳や首筋を啄まれて、声が漏れる。
このまま流されるのもありかもしれない、と働かなくなった脳内が勝手に判断する。
目を閉じて受け入れようとした瞬間、ドンと音が聞こえた。
目が一気に覚める。
「なんだ今の?」
「ごめん沢木。……本当、ごめん」
「ダメだったか。今ならいけると思ったんだけどな。帰るわ……また、職場で」
上司と部下として会おう。最後まで言わなくとも伝わってくる思い。
おそらく、二人で飲みに行くのは今回が最後になるだろう。
分かっていて、頷いた。
沢木は切なげに笑うと、近づいてきてもう一度だけ……唇の端にキスを落として、帰って行った。
しばらくすると、インターホンが鳴った。
扉を開けると一ヶ月ぶりの修吾が立っていた。
「ご迷惑をおかけしてすみませんでした」
いつか聞いた謝罪の言葉を先手必勝とばかりに告げ、頭を下げる。修吾からの返事はない。まだ怒っているのだろうか。
由美の肩に手を置き、何か喋ったが声が小さすぎて聞こえなかった。
顔を上げると、壁に押し付けられ、唇を奪われた。
「んぅっ!? や、やめっんんん」
唇が離れ、ようやく修吾の表情が見える。
その顔には隠しきれていない怒りが浮かんでいる。思わず距離を取ろうとしたが逆に抱きしめられ、肩に修吾の額が乗せられた。
「――さい」
「え?」
「俺だけにしてください」
「なんの、こと?」
「シたい時は俺が相手をしますから。……お願いだから、俺以外のやつに触らせないでください」
「なに、それ」
呆然と呟けば、ゆるゆると修吾が顔を上げた。
今にも泣き出しそうな表情。
「まるで私のことが好きみたいな言い方」
ぽつりと呟けば、修吾は「そうだ」と頷いた。
「会えなくなって、他の誰かに取られそうになってようやく気づきました。俺、由美さんが好きだ」
修吾の言葉がすぐには理解できなくて困惑する。その様子をどう受け取ったのか、修吾は苛立ちを見せた。
由美を担ぎ上げると勝手に部屋へ入りベッドの上に投げた。
その上から逃がさないように手首を押さえる。
「ま、まって!」
「またない」
「んっう!」
激しく舌を絡めながら一枚一枚と由美の服を剥ぎ取っていく。
首に胸元、お腹、太ももと至る所にキスマークをつけていく。
こんな状況だというのにすでに濡れそぼっている秘部に舌を這わす。
わざとらしくじゅるじゅる音を立てて舐めた。
羞恥心で死にそうだ。気持ちよすぎて声を抑える余裕もない。
由美が達すると待っていましたとばかりに由美のドロドロに解れた中へ己の肉簿を突き入れた。
前回のような激しさはないが、最奥やイイところをグリグリえぐられ、由美はその度に喘ぎ声を上げた。
グッと修吾のモノが大きくなったのが伝わる。
ふと、頭を過ぎった。
「ゴム、は?」
「どうだと思います?」
クスッと笑う修吾に嫌な予感しかしない。
慌てて身体を押しのけようとするが、手を拘束され、Gスポットをピンポイントで抉られる。何度も何度もされると、気持ちよすぎて何も考えられなくなる。
パンパンに膨らんだ肉棒は我慢の限界が近い。
「俺の彼女になるっていうなら外に出します。でも、言わないなら言うまで何度も中に出しますから」
その瞬間を想像しているのかうっそりと笑う修吾。冗談でしょと笑いたがったが、本気にしか見えず由美は焦って叫んだ。
「なるっなるから! 中だけはっ」
「約束ですからね」
由美の最奥を数回堪能すると出るギリギリで引き抜いて由美の腹に向かって吐精した。
外に吐き出されたのを確認した由美は安堵とお酒の影響もあってかそのまま意識を飛ばした。
翌日、意識がしっかりとした状態で情報を整理する。とりあえず、隣ですやすや寝ている修吾をたたき起こして説教するところから始めた。
付き合う上で幾つかの約束事を作った。
加奈さんとは二人で会わないこと。マッサージもダメ。
その代わり、マッサージ練習は由美が手伝って、由美も沢木や他の男とは二人で飲みに行かないことを約束した。
目標は一つ。
できるだけ早く防音の効いたマンションに二人で引っ越す事。
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
姉の引き立て役の私は
ぴぴみ
恋愛
アリアには完璧な姉がいる。姉は美人で頭も良くてみんなに好かれてる。
「どうしたら、お姉様のようになれるの?」
「ならなくていいのよ。あなたは、そのままでいいの」
姉は優しい。でもあるとき気づいて─