冴えない「僕」がえっちオナホとして旦那様に嫁いだ日常♡

NONAME

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R18:SS(婚前調教編/完結)

3/28 竿酒(紅茶)

彼の教育は、僕のちっぽけなプライドを粉々に砕くのに十分だった。
彼の前にいると、僕がどれほど無価値な人間なのか実感する。いや、それどころか最近では何をしていても駄目だった。
お飾りの妻に求められることなんて何一つない。だから何しても無駄だと分かっている癖に。それでも僕は諦めきれずに要領の悪い頭で領地の本を読み漁り、当然お頭がついていかずに己の愚かさに涙をこらえるのだ。

週に一度、彼の屋敷に行って彼と二人っきりになる。
そして僕は何を言われるまでもなく服を脱いで、ソファに座る彼の足元に跪く。これが彼の教育の賜物であった。
羞恥はいつの間にか消え去った。彼の冷たい目で肌を撫でられ、堪らない気持ちになる。
惨めさと同時に、胸の底で安堵が広がってゆく。
それが無価値な己ができる唯一のことであったので。己が犠牲になることで生家が経済支援を受けているという事実も、惨めな行いをする己を肯定させるのに役立った。優しい両親も、家を継いだ長男も、出来のいい次兄も、誰一人救えなかった家の窮地を僕だけが救えるのだ。その事実が、己をおかしくしていく。

彼の命令は日に日にエスカレートしていった。
「机に座れ」
「はい」
彼の冷たい言葉に、僕はドキドキと慌てる胸を落ち着かせながら命令に従った。
僕の家にはない上質な机に、僕は素肌で腰掛ける。亀頭を隠すように太ももは隙間なくぴっちりと締めて。局部にどうしようもない違和感があるが、無視する。彼の視線に充てられて醜態をさらすことだけは避けたかった。
僕たちの間に無駄な会話はない。僕なんかが彼に口答えなんて出来るわけもないので。
彼の手がティーカップを持ち上げる。
これまでの動作の間でその中の紅茶などとっくに冷めていると思うのに、どうにも恐ろしくて気が付かない間に身体が震えていた。それを見て彼が笑う。
「落ち着きなさい。零れるだろう?」
「は、はい」
じょろり。
彼の手の中のティーカップが傾けられて、僕のへその下を伝って太ももの付け根に溜まってゆく。予想したとおりに冷めていたが、それでも急に液体に触れた肌は栗立った。彼はそれを面白がる。
僕の手持ちぶさたな手が、無意識に机の縁を掴んでいた。

震える僕の足から溢れた液体は、机の下に水たまりを作る。彼はそれを満足げに見下ろしていた。絨毯に染み込んでいく紅茶を見て僕は心が痛んだが、それでも何も言わない。
ぴったりと閉じた股に留まった紅茶は人肌程度の温かさを保って僕を苦しめていた。零れないように意識していても、呼吸した拍子でそろそろと足を伝って溢れる茶色の液体に、僕は息すらも封じ込められたようにハッハッと短く呼吸することしかできない。
そんな僕を見て彼は目を細めて、実に楽しそうに嘯く。
「小便を漏らしたようだな」
紅茶が伝った肌はツゥと寒気を感じていた。閉じきれなかった太ももから溢れた紅茶は僕の尻と机の間で水たまりを作っていたし、足元には漏らしたと表現するに十分なシミが出来ている。あのツンとする異臭が無いだけで、僕の周辺は彼が表現するに相応しい惨状だった。
惨めさに鼻がツンと痛くなる。
「どんな気持ちだ?」
彼が笑う。
彼の言葉を無視できるわけもない。
「……恥ずかしいです」
「何故? 君はもう裸になるのには慣れていただろう」
「それは……」
僕は口ごもる。
その通りだ。僕は教育の一環でもう何度も彼に裸を見せてきた。しかし、これはまた別の羞恥であった。こんなこと彼以外にされた覚えもないのだから、正解など分かるはずもない。
沈黙した僕を見て彼は笑う。
「裸になるだけで俺を喜ばせることが出来ると思っていたのかい、君は」
「いえ、そんなことは」
「君の家にいくら援助したと思う? 高級娼婦にも出来ないことをしてもらわなければ割に合わないな」
「…………はい」
「君だって、食器の代わりぐらいはできるだろう?」
「………………は、い」
彼の美しい顔が僕の局部に近づいてゆくのを、僕は息を止めて見つめることしかできなかった。ピチャっと奏でられる音に僕はびくりと震えるが、抵抗する勇気はなかった。じゅる、と酷い音を立てて紅茶が啜られ、肌が栗立つ。歯を食いしばっていなければ変な声を上げてしまいそうだった。
「ぅ、ぅ…………」
彼の鼻が僕の肌を擽り、真っ赤な舌が肌を舐める。
食器の癖に声を上げるなどと無作法な真似をして彼の機嫌を損ねるのが怖かった。そんな僕の心配を嘲うかのように、彼は執拗に舌で嬲る。
「あ…………」
じゅっじゅっとわざとらしい音を立てて紅茶を啜る彼から目が離せなかった。なんとも倒錯的な光景だった。

粗方啜り終わると、彼は汚れた顔をハンカチで拭って呆然とした僕を見て笑う。
「食器の代わりをしたくらいで、なんて顔しているんだい」





彼の嘲りに、僕はゾクリと興奮を覚えた。
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