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イーロン・マスク氏「宇宙に進出しなければ人類は滅亡する」

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スペースX社のCEOであるイーロン・マスク氏は、「小惑星が地球を通過し、文明を消滅させる脅威がかつてないほど迫っている」と語り、人類の宇宙への進出を強く促しています。

マスク氏は「近い将来、過去に何度も起こったように、巨大な彗星が地球に衝突し、ほぼすべての生命を絶滅させるだろう。

最終的には、太陽は膨張して海を沸騰させ、すべての生命を滅ぼすほどになる。
宇宙を航行する文明になるか、滅びるか、それがたった二つの選択肢となる。」と語っています。

One of these days, a large comet will hit Earth and destroy almost all life, as has happened many times in the past.

Eventually, the Sun will expand enough to boil the oceans and destroy all life.

Either become a spacefaring civilization or die – those all the two choices.
（マスク氏のXより）

マスク氏は過去にも「2029年4月に地球の近くを通過する小惑星「アポフィス」に備え、ＮＡＳＡが動き始めた」という内容の警告をＳNＳで発したことがありますが、今回は2024年9月18日に350mほどの巨大な小惑星「2024ON」が地球に接近して通過したことで再度SNSで引用警告しました。

* * *
マスク氏が警告する今回接近した小惑星についての補足

■NASA、地球に「比較的接近」して飛行するスタジアムサイズの小惑星を追跡

NASA は、時速 20,000 マイルで移動する 1,150 フィート×590 フィートの巨大な天体である小惑星「2024 ON 」を監視しています。火曜朝（2024年9月18日）、地球から62万1000マイル以内を通過し、「潜在的に危険」とみなされるには十分な距離にあったが、衝突の危険はないと判断されました。
専門家らによると、こうした小惑星は5～10年ごとにこれに接近するといいます。

（Sources: Fox）
* * *

マスク氏は、学生の頃から「人類を救う」「地球を救う」という壮大なビジョンを持っており、2050年までに100万人の火星移住を目指すと発表するなど、『人類の多惑星種化』を見据えています。

2016年にメキシコで開催された「国際宇宙会議2016」では

「Making Humans a Multiplanetary Species（人類をいくつもの惑星へ播種する）」と題されたこの講演で、

「人類が地球に住み続ける限り、戦争や伝染病、小惑星の衝突などによって、滅亡する危険がある」

「だが、もしほかの惑星、天体にも人類が住めるようになれば、たとえ地球が滅びても、人類という種は生き続けることができる」

「それを実現するため、巨大なロケットと宇宙船を開発し、一度に100人規模の人間を火星に送り込み、そして40～100年かけて、火星に人口100万人以上の自立した文明を築く」と表明しています。

これまで火星には人類が到達した事がなく、移住など荒唐無稽のように感じますが、実は中国では、2033年に火星への有人飛行の開始を計画しており、NASAも2030年代後半または2040年代はじめまでに宇宙飛行士を火星に送り込むことを目指しているのです。

しかし、ご存知の通り火星の大気は95％以上が二酸化炭素で、気温は非常に低く、平均気温は華氏マイナス80度（およそ摂氏マイナス60度）。地球からは宇宙船で約8.5カ月かかり、そして火星には有害な放射線が降り注いでおり、決して住みやすい環境とは言えません。

これに関しては、1991年に、惑星科学者のクリス・マッケイ氏が『Nature』誌に発表した論文で、「火星に十分な二酸化炭素と水と窒素があれば、そこから大気を創出することは可能だ」と結論づけていることから、人間の手で火星の環境を変えることが出来る可能性もあるとも言われています。

そして、2026年、日本も火星探査に参入します。

日本、ドイツ、フランスと共同で準備が進んでいる「MMX計画」は火星が持つ衛星のひとつである「フォボス」の表層物質を採取して地球に回収するミッション予定です。

太陽系や火星の起源に関する研究だけでなく、火星圏への往復技術、通信技術の獲得なども目的に含まれています。また、将来人間が活動できる場所があるかを探る計画でもあります。

また、UAEは2117年までに火星に人類が住める最初の都市を建設する計画を公表しています。

SpaceX社が独自で進めているように感じていた火星移住計画ですが、実はマスク氏に限ったことではなく各国で着々と火星移住へ準備が進んでいるようですね。

2025年の予言は、「地球・人類滅亡の危機」とまでは言われていません。

しかし2025年以降、遙か先の未来に地球に住めなくなるような危機が訪れるのは間違いありません。全てのものに終わりがあるように、地球にも終わりがあります。
太陽が膨張し、消滅する時には地球や火星どころか太陽系諸共消滅します。宇宙でさえ終わりがあります。

そうなると、火星に移住したところで、いずれは全ての種が滅びるのだから悪足掻きに過ぎないと思ってしまいますが、それではロマンがないと言われてしまうかもしれませんね。
しかし、一時的な惑星衝突への回避であれば、火星移住もありかもしれません。

まあ、マスク氏は大真面目に火星移住計画を考えていますが、各国の火星探査は、移住というより枯渇資源を求めて商業目的で火星鉱物資源の採取を競い合っているように思いますね。将来宇宙ゴールドラッシュがくるのではないかという予想から、小惑星探査は、利益を生み出すという点で投資家の注目を集めていることからもそれが伺えます。
宇宙の資源までも食い尽くそうと考えるなんて恐ろしく貪欲ですね、人間は。

マスク氏のように未来を先読みし、行動に移せる人間はとても貴重ですが、地球そのものを大切に守って行く人々の心も重要かもしれません。

これから先、人類は常に環境の変化に適応し、来たる地球の寿命までは逞しく命を繋いで行ってくれると信じたいですね。

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