おかしな日記

明智 颯茄

文字の大きさ
17 / 34

葉巻とジン

しおりを挟む
 酒を家で一人で飲むと、すぐに眠くなってしまう私だ。酒はもっぱら、外で誰かと話しながら飲むもの。いろんな話をして、気づいたら朝になっていたみたいな、そんな飲み方をする時もある。

 二十歳過ぎには、その当時はやっていた、ヴァイオレットフィズやカルアミルク(岡村 靖幸さんを思い出すな)などを飲んでいた。二十三ぐらいで、その時付き合いのあった女友達が、ビール好きでつられてビールに変わった。

 結婚をするまでに日本酒に変わったが、悪酔をして、飲めなくなった。結婚後はワインにハマり、離婚してからは、ジンにはまる。

 こうやって考えてみると、年齢を重ねるたびに、アルコール度数が上がっているのだった。

 ジンで最初にハマったのは、ボンベイ サファイア。しかし、これはジンの中でも度数が高いほうで、かなりパンチがある。その次は、タンカレーのラングプール。柑橘系の香りが爽やかで、バーへ行っては、七、八杯ショットで飲んでいたほハマった。

 今一番ハマっているジンについて語る前に、葉巻の話をしよう。私が吸っているのは、ミニシガリロというタバコサイズの葉巻で、大きな葉巻を巻く時の葉のあまりを集めて、工場で大量生産しているもので、比較的価格は安めだが、一本、百八十円ちょっとする。二十本入りで、三千九百円。

 東京に住んでいた時は、新宿伊勢丹のメンズ館に行って購入していた。女性では葉巻を買いに来る人もいないらしく、常連として顔を覚えてもらっていたほど、通ったものだ。

 田舎には葉巻はそうそう売っていない。というわけで、とう有名ショッピングサイトを理由させていただいている。手数料はかかるが、電車で東京へ行くよりは安いのでよしだ。

 私が吸っているメーカーは、ダビドフ 。香水の会社らしく、香りがとてもいい。かなり個性の強い葉巻で、日本の控えめな酒には合わない。酒の味がなくなってしまうのだ。

 そういうわけで、葉巻にも負けない香りとコクのあるジンを探し求めていたが、とあるバーのバーテンダーさんに教えていただいた、エギュベルのジンと運命的な出会いをした。コクがあり、まろやかで度数も三十二度と高くもなく、家様に買ってまで飲んでしまうほどだった。

 若い頃は、タバコを吸う奴なんか死んでしまえ! と思っていた私だが、葉巻を吸うようになって、美味しさに気づくと、それほどではいやではなくなったが、葉巻がない時の代替え品で、タバコを吸うとプラスチックみたいな化学物質の味がして、やはりミニシガリロがいいと思ってしまう。

 葉巻の煙は肺に入れないしね。口の中で香りと味を楽しむものだから。

 最近たまに、葉巻をくわえながら、青白い煙を燻《くゆ》らせて、パソコンでパチパチと小説を書いている。このスタイルしてみたくてやったが、吸ったあとに匂いが部屋に染み込むのが許せない――という、こだわりの鎖に縛られてしまう私であった。

 2020年7月18日、土曜日
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

新しい家族は保護犬きーちゃん

ゆきむらさり
エッセイ・ノンフィクション
〔あらすじ〕📝初めて🐶保護犬ちゃんを迎え入れる我が家。 過去の哀しい実情のせいで人間不信で怯える保護犬きーちゃん。 初日から試行錯誤の日々と保護犬きーちゃんがもたらす至福の日々。 ◇ 🔶保護犬ちゃん達の過去・現在の実情の記述もあります🐾 🔶日々の些細な出来事を綴っています。現在進行形のお話となります🐾 🔶🐶挿絵画像入りです。 🔶拙いエッセイにもかかわらず、HOTランキングに入れて頂き(2025.7.1、最高位31位)ありがとうございます🙇‍♀️

処理中です...