天然ノンケと同棲しています。

Hiiho

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天然ノンケの心と体 1

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 のぞむも青も、なんなんだよ。男同士で恋愛だとか男同士でセックスだとか!意味わかんねえ・・・
 しかも、なんでオレなんだよ。せめて、なんかもっとこう、ナヨっとしたような、女の子っぽいやつ相手にしろよ!意味わっかんねえ!

 カフェを出たオレは電車に揺られながら、超絶イラついていた。

『なんか、かわいいな、と思って』

 青の言葉を思い出し、窓に映る自分の顔をまじまじ見てみる。

 この顔が?かわいい?ふざけんな、どっちかってゆーとカッコイイだろ!

『男誘ってねえって、言えんのかよ』

 ・・・誘ってねえ。絶対に。

!!

 突然、尻に生暖かい感触がして振り向くと、スーツ姿の40代くらいの男が、鼻の下を伸ばしてオレを見ている。

 はあ・・・いいかげんにしろよ、またかよ。
 なんなんだよ、青ものぞむも痴漢こいつもよぉぉぉ!

 電車が停まり、ドアが開いたと同時に痴漢のみぞおちに思いっきり肘を入れて、ホームに出る。

 思えば、幼い頃から、知らない男に連れ去られそうになったり、通っていた空手道場の師範に体触られたり、痴漢にあったり、ストーキングされたり・・・
 男のオレがなんで?って思うような事は多かった気がする。恥ずかしくて誰にも言えねぇけど・・・

 もしかして、青の言う通り、オレが誘ってんのか?・・・いやいやいや!絶対誘ってねえ!
 オレは、空手の県大会ジュニアの部で優勝するような、女子にモテてもおかしくない男だぞ?
 (師範にち〇こ触られて気持ち悪くてやめちゃったけど・・・)

 なのに、未だに童貞だし、青にはケツ掘られちゃうし、体中触られてあんあん言っちゃうし・・・なんなんだよ、マジで泣きてぇ!


 部屋に帰って、ソファにドサッとうつ伏せに倒れ込む。

 ふわっと微かに青のにおいがして

 ・・・オレ、ここで青とエッチなことしてたんだ・・・

 なんて思ってしまう自分。
 イヤイヤイヤイヤ、今のナシ。青の嫌がらせに付き合ってやるほど、オレはヒマじゃねぇ!
 早く飯食って風呂入って寝て、明日の休みに備えなければ!・・・まあ、休みっつってもなんもすることねえけど。

 よし、ハンバーグでも作って、テンション上げよ!



 ・・・なぜか、青の分まで作ってしまうオレ。

 ん?玄関の前でなんか・・・人の気配。青かな。

・・・
・・・
・・・

 気配はするのに、10分たっても入ってこねぇ。何してんだあいつ。
 もしかして、オレが怒って帰ったから、入りづらいのか?

15分・・・20分・・・

 あー!もー!うぜえ!

 オレはドアを開けて、しょぼんと項垂れる青に声をかける。

「いつまでそこにいるつもりだよ。気配がうぜぇ。早く入れよ」

「涼太・・・ごめん」

「もういいよ。落ち込み感がうぜえ!メシ食うぞ。今日はオレの大好物、ハンバーグだから。まあ、自分で作ったやつだけどな」

 キッチンで、ハンバーグを運ぶ準備をしていると、後ろから青がぎゅ、と抱きついてくる。

「涼太、ほんと、ごめん」

 外に長くいたせいか、背中に当たる青の体も、肩を掴む手も冷たい。

「もういいっつってんだろ。そんなにオレが怒ったのが怖かったのかよ」

「・・・こわかったよ。涼太が離れていくんじゃないかって考えたら、すげーこわかった」

 巻きついた腕に力が入って、苦しくなる。

「おまえと何年つるんでると思ってんだよ。今更離れるとか、ねえよ。お互い彼女でもできれば離れるかもしんねーけど、今んとこ予定ないしな」

「・・・うん」

「オラ、くっついてないで運べよ、涼太さまが作ったハンバーグ、ありがたく食え」




 夕飯を終えて、風呂に入り、のんびりテレビを観る。
 あー、休みの前日は余裕があって遅くまで起きてていいなんてサイコーだな!エロ動画でも観るか!最近観てねえし!

 ソファから立ち上がって両手を上げて背筋を伸ばす。

「う!」 

 ビリッとした痛みが後ろの穴に走る。
 そーいや、青からもらった薬塗ってねえな。痛えし、ちょっと塗ってみるか・・・

 寝室に入って、パンツを下ろし軟膏を手探りで穴のまわりに塗ってみる。

 これって、穴の外に塗るのか?それとも中?

バタン
青がバスルームから出てくる音がした。

「なあ、この薬って塗るの、外?中?」

 寝室のドアの隙間から顔を出し、風呂上がりの青に聞いてみる。

「え?・・・あー・・・」

 数秒考えた後に青が、ドアに手をかける。

「傷になってるとこがどこかわかんねえと。俺が見てやるよ」

「え?いや、いい!自分で見る!」

「自分で見えねえだろ、そんなとこ」

 ドアを開けようとする青と、閉めようとするオレ。

「二回もケツの穴見てんだから、もう三回も四回も一緒だろ、見てやっから」

「う・・・」

 それもそうか・・・

オレはドアを引く手を離し、青を寝室に入れた。











 
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