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恋人orNOT恋人 2
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『今日はゼミの飲み会で遅くなります』
『はい』
涼太に送ったメッセージは、かなりあっさりとした返事が返ってきていた。
別に、はなから涼太に気にしてもらえるとは思ってないけど、なんかもっとあるだろ・・・恋人が飲み会行くんだぞ!
まあ、俺はまだ酒飲めないけどさ。
はっきり言ってゼミコンなんてめんどくせーだけだし。人数も少ないし、途中で抜けにくいしな~。
「山田、行くよ~」
はあ。
行くと言ったものの、めんどくせぇ。
「おー、山田、おまえが来るとかめずらしいじゃん」
「たまには顔出そうかと思って。まだ飲めないすけど」
「いんだよ、付き合い大事だからな~!ウーロン茶でも飲んでろ、おまえは」
ゼミの先輩達と挨拶をして、居酒屋の端の方の席に座る。
「山田の隣すわっちゃお」
「宮野、おめーは離れて座れ。絡むなっつてんだろ」
「つめてーな、涼ちゃんを取り合った仲なのに」
宮野はちぇっと言いながら、俺の向かいの席に座る。
「取り合ってねえ。おまえが勝手に欲しがってただけだろ」
「りょうちゃんて、そんなにキレイな人なんだ。ふたりが取り合うくらい」
加藤が俺の隣に座る。
「めっちゃキレイだよ。俺が見てきた中で一番だな」
「おまえがあいつを語るな。マジ腹立つ」
あー、気分悪い。
「酔っ払った涼ちゃん、かわいかったな~。あ、山田まだ飲めないんだもんね、早く涼ちゃんと一緒に飲めるといいね」
「うるせえ」
「青くん、誕生日いつなの?」
「3月」
「そうなんだ。じゃあまだ我慢だね。私、飲んじゃお。宮野くんも飲むでしょ?」
「飲む飲む~。さやちゃんはお酒強いの?」
「そんな強くないよ」
「加藤、あんまり飲みすぎると、向かいの変態に襲われるかもしれないから気をつけろよ」
「ちょっと山田。いくら俺でも、女の子にそんなことするわけないでしょ」
「どーだか」
宮野と加藤とくだらない話をして、気がつけばもう23時近くになっていた。
涼太、もう帰ってるよな。俺もそろそろ・・・
「!」
右肩に重みを感じて振り向くと、酔った加藤が寄りかかってきていた。
「あちゃー。さやちゃん潰れちゃったみたいだね」
宮野がニヤニヤしながら俺を見る。
「おーい、二次会行くぞー。・・・なんだよ、さや、ダウン?」
ゼミの先輩が加藤の肩を叩くが、加藤は動かない。
「つまんねーな。おい、山田、おまえシラフなんだから送ってやれよ。頼んだぞ~」
「え!?」
周りを見ると、二次会へ行こうと盛り上がっているやつらばかり。
・・・はあ。しょうがねーか。
「了解デス」
「山田~、襲っちゃだめだよ?」
俺と加藤を残し、宮野たちは居酒屋を出ていってしまった。
「加藤。おい、だいじょうぶか?」
「う・・・ん」
「歩けるか?」
「なんとか・・・腕、借りてもいい?」
「ああ」
加藤がふらつきながら、俺の腕にしがみついてくる。
う、香水くせえ・・・
さっさと送って帰ろ。
加藤から漂ってくる甘ったるい匂いに気分が悪くなりつつも、腕にしがみつく加藤をアパートのドアの前までなんとか引っ張ってきた。
「着いたぞ。じゃあな」
「・・・待って、青くん。ひとりじゃ歩けない。中まで連れてってくれないかな?」
「・・・玄関まででいいなら」
めんどくせえ!
こんなんなるまで飲むなよな!
俺はドアの前に座り込む加藤を支えて、部屋の玄関に入った。
「後は這ってでもいけるだろ。女の子がそんな飲み方してたら危ないと思うぞ。じゃあ・・・」
「青くんは襲ってくれないの?」
は?
部屋を出ようとしていた俺は、加藤の言葉に思わず振り返る。
「私、青くんになら、襲われてもいいよ」
ついさっきまで、歩けない、とか言っていた加藤が、立ち上がり、俺の首に腕をまわして抱きついてくる。
突然加藤の体重がかかったため、バランスが崩れ、加藤に覆い被さるかたちで倒れてしまう。
「ね、エッチな事、しよ?」
『はい』
涼太に送ったメッセージは、かなりあっさりとした返事が返ってきていた。
別に、はなから涼太に気にしてもらえるとは思ってないけど、なんかもっとあるだろ・・・恋人が飲み会行くんだぞ!
まあ、俺はまだ酒飲めないけどさ。
はっきり言ってゼミコンなんてめんどくせーだけだし。人数も少ないし、途中で抜けにくいしな~。
「山田、行くよ~」
はあ。
行くと言ったものの、めんどくせぇ。
「おー、山田、おまえが来るとかめずらしいじゃん」
「たまには顔出そうかと思って。まだ飲めないすけど」
「いんだよ、付き合い大事だからな~!ウーロン茶でも飲んでろ、おまえは」
ゼミの先輩達と挨拶をして、居酒屋の端の方の席に座る。
「山田の隣すわっちゃお」
「宮野、おめーは離れて座れ。絡むなっつてんだろ」
「つめてーな、涼ちゃんを取り合った仲なのに」
宮野はちぇっと言いながら、俺の向かいの席に座る。
「取り合ってねえ。おまえが勝手に欲しがってただけだろ」
「りょうちゃんて、そんなにキレイな人なんだ。ふたりが取り合うくらい」
加藤が俺の隣に座る。
「めっちゃキレイだよ。俺が見てきた中で一番だな」
「おまえがあいつを語るな。マジ腹立つ」
あー、気分悪い。
「酔っ払った涼ちゃん、かわいかったな~。あ、山田まだ飲めないんだもんね、早く涼ちゃんと一緒に飲めるといいね」
「うるせえ」
「青くん、誕生日いつなの?」
「3月」
「そうなんだ。じゃあまだ我慢だね。私、飲んじゃお。宮野くんも飲むでしょ?」
「飲む飲む~。さやちゃんはお酒強いの?」
「そんな強くないよ」
「加藤、あんまり飲みすぎると、向かいの変態に襲われるかもしれないから気をつけろよ」
「ちょっと山田。いくら俺でも、女の子にそんなことするわけないでしょ」
「どーだか」
宮野と加藤とくだらない話をして、気がつけばもう23時近くになっていた。
涼太、もう帰ってるよな。俺もそろそろ・・・
「!」
右肩に重みを感じて振り向くと、酔った加藤が寄りかかってきていた。
「あちゃー。さやちゃん潰れちゃったみたいだね」
宮野がニヤニヤしながら俺を見る。
「おーい、二次会行くぞー。・・・なんだよ、さや、ダウン?」
ゼミの先輩が加藤の肩を叩くが、加藤は動かない。
「つまんねーな。おい、山田、おまえシラフなんだから送ってやれよ。頼んだぞ~」
「え!?」
周りを見ると、二次会へ行こうと盛り上がっているやつらばかり。
・・・はあ。しょうがねーか。
「了解デス」
「山田~、襲っちゃだめだよ?」
俺と加藤を残し、宮野たちは居酒屋を出ていってしまった。
「加藤。おい、だいじょうぶか?」
「う・・・ん」
「歩けるか?」
「なんとか・・・腕、借りてもいい?」
「ああ」
加藤がふらつきながら、俺の腕にしがみついてくる。
う、香水くせえ・・・
さっさと送って帰ろ。
加藤から漂ってくる甘ったるい匂いに気分が悪くなりつつも、腕にしがみつく加藤をアパートのドアの前までなんとか引っ張ってきた。
「着いたぞ。じゃあな」
「・・・待って、青くん。ひとりじゃ歩けない。中まで連れてってくれないかな?」
「・・・玄関まででいいなら」
めんどくせえ!
こんなんなるまで飲むなよな!
俺はドアの前に座り込む加藤を支えて、部屋の玄関に入った。
「後は這ってでもいけるだろ。女の子がそんな飲み方してたら危ないと思うぞ。じゃあ・・・」
「青くんは襲ってくれないの?」
は?
部屋を出ようとしていた俺は、加藤の言葉に思わず振り返る。
「私、青くんになら、襲われてもいいよ」
ついさっきまで、歩けない、とか言っていた加藤が、立ち上がり、俺の首に腕をまわして抱きついてくる。
突然加藤の体重がかかったため、バランスが崩れ、加藤に覆い被さるかたちで倒れてしまう。
「ね、エッチな事、しよ?」
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