天然ノンケと同棲しています。

Hiiho

文字の大きさ
142 / 210

もう一度 3

しおりを挟む
 涼太の体を反転させ、向き合って唇を寄せる。
 身構えた涼太がぎゅっと目を閉じ、少しだけ俯く。
 顎を掬い上げ、俺は唇を重ねる。

 涼太の唇・・・小さくて柔らかい。
 会えない間、何度もこの唇を追想してきた。
 やっと、触れる事ができた・・・。

「元カノ達と、キス、した?」

 こんな事聞くなんて、我ながら女々しいとは思う。思うけど、会えなかった間の涼太を全て知りたい。

「・・・した」

 うっ・・・。聞くんじゃなかったな。

「どんな?」

 聞くんじゃなかったと思っても、一度気になってしまうと、もう止められない。

「どんな・・・って。普通に、ディープなやつだけど」

 ううっ・・・。女相手なんだから、もちろん涼太のリードだよな・・・。
 想像したくない。

「ヘタクソって言われて振られたけどな」

「涼太は、俺にリードされてりゃいいんだよ。ホラ、舌出せ」

 伏し目がちに涼太がちらっと小さく舌を覗かせる。

「もっと出せよ。俺を見て」

 涼太はさっきよりも少しだけ口を開いて舌先を出す。が、視線は下げたままだった。
 小さな舌先に自分の舌を重ねる。
 反射的に引かれた涼太の舌を追うように咥内に侵入すると、涼太の喉の奥から掠れた吐息が漏れた。

 この舌で、誰かの咥を弄ったかと思うと、腹が立つ。俺の、なのに・・・。

「んっ、はあ・・・」

「そんな声出して、女とキスしてたんだ?」

「っ!なわけねぇだろ!」

 涼太が俺を睨む。

「元カノには悪いけど・・・あ、青との・・・方が・・・」

 睨んだかと思えば、急に顔を赤くして目を伏せる涼太。
 も~!なんだよ~!相変わらずのそのギャップは!ダメだ、涼太が可愛過ぎてキュン死にしてしまう・・・。

「涼太、俺もうダメだ。久しぶりだから大事にしたかったけど、やっぱ無理」

 涼太を強引に自分の部屋に引っ張って行き、ベッドに押し倒す。

「青!ちょ、オレ、心の準備が・・・」

 抵抗する涼太の首に軽く歯を立てる。

「う・・・やだ・・・」

「なんで嫌なんだよ。キスであんな反応しといて、好きじゃないなんて言わせねえ」

「・・・だって、・・・絶対ケツ、痛くなる・・・二年ぶりだし、こえーから・・・」

「ちゃんと何されるか分かってんだ。涼太、女と付き合った事、クソほど後悔させてやるからな」

「え!?イヤ、ちょっと・・・あ!いきなり触んな!」

 すぐに後ろの穴に手を伸ばした俺の体を涼太が押し返そうとするが、俺は涼太の表情、声、体温全てに、もう理性が持ちそうになかった。

 多めにジェルを塗った中指を滑り込ませると、二年ぶり、と言う涼太の言葉に嘘はないと分かって、安堵と興奮で、涼太をぐちゃぐちゃに乱したい衝動に駆られる。

「涼太、もう入れたい」

「あ、まだ、ダメだって・・・ぅあ、ああっ」

 まだ十分に解れきっていない涼太のそこへ、半ば無理矢理に入り込むと狭くてきつい内壁がビクビクと脈打つ。

「いってぇ・・・。う・・・あ・・・」

「涼太、好き。大好きだよ。だから俺の所に戻って来て」

「・・・」

「うん、って言えよ」

「・・・戻るもなんも、あ、あ・・・オレは、青のもん、なん、だろ」

 涼太の言葉に涙が出そうになった。
 俺達は、またここから始められるんだ。
 そう思うと、胸がぎゅっと熱くなった。 
しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

あなたの隣で初めての恋を知る

彩矢
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。 その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。 そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。 一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。 初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。 表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

BL短編まとめ(現) ①

よしゆき
BL
BL短編まとめ。 冒頭にあらすじがあります。

処理中です...