前世主婦の私が乙女ゲームの王子様に転生した、でもヒロインには絶対に攻略されたくありません!

きんのたまご

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登校初日の昼休み・・・。私とキャサリンとリランは生徒会室にいる。本来ならば入学式が終わったら帰れるはずだったのだが私たち3人は前生徒会役員から呼び出しを受けていた。
そう、これもゲーム通り。私たち3人は入学する前に行われた試験で成績が良かったので生徒会に入らされる。
本来ならばここにもう1人・・・そうヒロインがいるはずなのだが、チラッとそれとなーく先生方に聞いて見たところ
とてつもなく試験結果が悪かったらしい・・・何故?あのゲームではヒロインは結構なチートだったのに。


それにしても朝のヒロインは何だったんだろう。
あの後は結構大変だった・・・。
キャサリンは抱きついて来たヒロインを見てはしたないとかやめなさいとか一生懸命言っていて、その逆サイドではリランが今にもヒロインに切り掛るんじゃないかってほど警戒していて、周りの生徒からは凄い顔で見られていた(多分ヒロインが)。離れて欲しいと言っても聞く耳を持たずずっと私に抱きついたままのヒロイン・・・女の子に暴力を振るう訳にもいかず困っていたら先生方が頑張って離してくれてその後は平謝りされた、うーん。
ゲームではあんな事無かった・・・私が違う動きをしているからだろうか。
・・・しかしあのヒロイン・・・私と同じ・・・転生者臭がプンプンするんだけど・・・・・・私だけ?
他に転生者仲間がいる訳でも無し、そんな事を相談出来るはずも無いのだが思わずそう聞いてしまいたくなるのはしょうがない事だろう。
「私の王子様!」
頭の中で朝のヒロインの言葉が思い出される。
ああ言っていたと言うことはヒロインは私・・・いや、カレード狙いなのだろうか。
このゲームには私の他にも攻略対象がいる、先にも言った通りリランもその1人。後は先生、先輩、同級生、後輩とその他諸々ある訳だが・・・やっぱり王子様がいいよねぇ。うんうん王道だよねぇ。分かる分かるよ、でも今は困るんですよ!だって中身私なんです!
女の子とイチャイチャとか無理だよー(泣)

とそこまで考えた所で先輩方が入って来た。
「すみません、お待たせして」
そう言って入って来たのは副会長の少女、そして続いて会長と会計の2人の少年。
「すまない、待たせてしまった!」
生徒会長はハキハキとそう言った。
「いえ、大丈夫です」
私がそう言うと笑顔で頷いてくれた。
「カレード様、この学園では全ての生徒が平等であるとうたっています。ですので貴方の事も特別扱いしたりは致しません。・・・いいか?カレード君」
「はい、それで大丈夫です」
私がそう言うと他の2人もって続いて頷いてくれた。
「では、全員揃ったことだし話を始めよう!」
会長がそう言った瞬間生徒会室の扉が勢い良く開いた!

「やっぱりここだった!」
そう言って入って来たのは・・・ヒロインだった・・・。

げっそり・・・。
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