前世持ちの用心深いご令嬢は結婚相手から逃げ出し冒険者となり生きていく!

きんのたまご

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レイシアの旅5

「あーぁ、疲れたー」
森の中の泉で休憩している。
「気持ちいいな」
素足を泉に浸して足を休める。
やっぱり森の中の道は歩きずらいわ。
「でも、森の中に来て正解ね。神官達が来る気配もないし」
向こうに私の動きが分かると言う事は私にも向こうの動きが分かると言う事。
 『しかし、見張られているな』
闇の精霊が現れる。
「あら、久しぶり。光の精霊のお許しは出たの?」
『勿論だよ』
あら、光の精霊も出て来たわ。
『ここはいい所だ、空気が澄んでいる』
闇の精霊は相変わらずマイペースだ。
『見張っている奴捕まえるか?』
「・・・出来る?結構な手練だと思うけど」
『・・・出来なくも無いだろう』
そうなんだ・・・。
「じゃあお願い」
私がそう言うと闇の精霊は姿を消した。
『レイシアに頼まれたら絶対に捕まえて来るよ』
何気に怖い事言ったな光の精霊よ。まぁ、でもここまで獣に出会ったりしないのも精霊達のおかげだろう。
「いつもありがとうね」
光の精霊が以外そうな顔でこちらを見る。
「何?私だってお礼くらい言うわよ」
『いや、違うよ。今までの愛し子にはそんな事いわれたことないからね』
「・・・・・・」
『愛し子は精霊に護られるのは当然と思っているから・・・まぁ我々精霊も当たり前だと思って護っているから気にした事は無かったんだけど。いいものだお礼を言われるのは』
「そう」
『闇の精霊にも言ってやれ。そうすれば奴は本当に何でもするぞ』
「・・・じゃあ止めとく」
『くくく、奴も可哀想だ』
闇の精霊無茶してなきゃ良いけど。


『連れては来れなかった』
そう言って闇の精霊は現れた。
「そんなに強かった?」
『・・・いや、話をした。あいつは敵では無い』
「・・・・・・そう。ならいいわ」
私は今日の夕食の用意をする。
『聞かないのか?』
「何か事情かあるんでしょ?」
『あぁ、すまない』
「いずれ話してくれるんでしょ?」
『ああ』
「ならいいわ」
シチューの鍋を掻き混ぜる。
「貴方も座って。他の精霊達もいるから。1人でご飯なんてつまらないし、話し相手して」
『ああ』
「ありがとう」
私はまたシチューの鍋を掻き回した。

精霊達と一緒に居られて良かった。
ジェイドと別れて以来の賑やかな食事だった。
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