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決意。
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「あの!ギルネス」
「どうしたの?ベアトリーナ」
今日も私の前に現れた婚約者に思い切って話し掛ける。
「あの、その、えっと…最近何かあった?」
「何かって?」
「あーっとえっと…悲しい事とか…落ち込む事とか…」
「んー?」
私の言葉にギルネスは上を向いて考えている。
「特にないかな?」
「そ、そう…」
あれ?失恋したんじゃないのかしら……。
はっ!そうか例え親同士が決めた婚約者だとしても、現婚約者である私に他の女の子に失恋したなんて言えないわよね。
どうにかして慰めたいと思ったものの……私じゃ相談相手にすらもならないのだと改めて自分の無力さを再確認する事になった。
「あの、もし私に出来ることが何かあったら…その言ってくれたら力になるから…」
そんな在り来りな事を言うだけで精一杯だった。
私はその日からギルネスの観察を再開した。
向こうから相談してくれないのなら自分の力で調べるしかない。
なぜギルネスが急に私に構うようになったのか、その理由を。
ぶっちゃけて言ってしまうと理由は全く分からなかった。1週間観察してみたもののいつもと…以前と違う様子は見受けられなかった。
失恋してショックという様子も無くクラスメイトの彼女とも普通に話をしていた。
その間に私に会いに来てくれた時も変わった所はなくて……いや、ギルネスから私に会いに来てくれる事がもう既に変わった事か………。
別に今までギルネスに冷たくされていた訳ではないけれど確実に私に興味など無かったであろう事は分かる、のに、この豹変ぶり……。
まるで私が好きで会いに来てくれているようにさえ思う。
………あまりにも悲しい勘違い。キュッと唇を結ぶ。
このままではダメ………出来ることならギルネスとこのまま結婚したい!…でも………他の人を好きになってしまったギルネス。人を好きになる気持ちは自分ではどうにも出来ないわよね。私という婚約者がいなければ………。
でも、家同士の婚約をそう簡単に破棄出来ない事も確か………。それならば少しでもいい相手と婚約したと思って貰いたい。好きになって欲しいまでは言わない…でもそれでも私と結婚して良かったってそう思って欲しい!
私は久しぶりにギルネスの所に向かって走り出した。
「どうしたの?ベアトリーナ」
今日も私の前に現れた婚約者に思い切って話し掛ける。
「あの、その、えっと…最近何かあった?」
「何かって?」
「あーっとえっと…悲しい事とか…落ち込む事とか…」
「んー?」
私の言葉にギルネスは上を向いて考えている。
「特にないかな?」
「そ、そう…」
あれ?失恋したんじゃないのかしら……。
はっ!そうか例え親同士が決めた婚約者だとしても、現婚約者である私に他の女の子に失恋したなんて言えないわよね。
どうにかして慰めたいと思ったものの……私じゃ相談相手にすらもならないのだと改めて自分の無力さを再確認する事になった。
「あの、もし私に出来ることが何かあったら…その言ってくれたら力になるから…」
そんな在り来りな事を言うだけで精一杯だった。
私はその日からギルネスの観察を再開した。
向こうから相談してくれないのなら自分の力で調べるしかない。
なぜギルネスが急に私に構うようになったのか、その理由を。
ぶっちゃけて言ってしまうと理由は全く分からなかった。1週間観察してみたもののいつもと…以前と違う様子は見受けられなかった。
失恋してショックという様子も無くクラスメイトの彼女とも普通に話をしていた。
その間に私に会いに来てくれた時も変わった所はなくて……いや、ギルネスから私に会いに来てくれる事がもう既に変わった事か………。
別に今までギルネスに冷たくされていた訳ではないけれど確実に私に興味など無かったであろう事は分かる、のに、この豹変ぶり……。
まるで私が好きで会いに来てくれているようにさえ思う。
………あまりにも悲しい勘違い。キュッと唇を結ぶ。
このままではダメ………出来ることならギルネスとこのまま結婚したい!…でも………他の人を好きになってしまったギルネス。人を好きになる気持ちは自分ではどうにも出来ないわよね。私という婚約者がいなければ………。
でも、家同士の婚約をそう簡単に破棄出来ない事も確か………。それならば少しでもいい相手と婚約したと思って貰いたい。好きになって欲しいまでは言わない…でもそれでも私と結婚して良かったってそう思って欲しい!
私は久しぶりにギルネスの所に向かって走り出した。
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ベアトリーナちゃん良い子だから、幸せになってもらいたいな~!
応援しています!頑張ってくださいませ(*- -)(*_ _)
れぇと様ありがとうございますm(*_ _)m
ちょっと毛色の違うのを書いてみたくて…。
ゆっくりですがまた更新したらお願いします!