10 / 10
第10話 篠原
しおりを挟む
引きこもり歴20年。どうも、吉田です。
俺は佐藤さんに変なやつと思われたのかもしれない。
篠原 『大丈夫?顔真っ青よ。』
吉田 『篠原さん、一緒にあの廃ビルに行ってくれませんか?お願いします。』
俺はパソコンの横に置いてあるメモを確認したかったが、1人で行くには怖かった。
篠原 『良いわよ。そのかわり、コーヒーご馳走してね!』
吉田 『全然、ご馳走します。ここも俺が払います』
篠原 『ここは私の奢り』
吉田 『すみません。ありがとうございます。』
俺は心臓の鼓動が早くなっていたのだが、
篠原さんがいる安心感で気持ちが少し落ち着いて来ていた。
さっきまでスピ系だの何だの言ってたくせに!
まぁまぁ、そこが俺ファンタスティック!
まだ終わらないよ。
そして、2人でさっき迄いた廃ビルに向かった。
プレハブ小屋に2人で入る。
篠原 『家電もベッドも全部揃えてあるのね。ここで普段の生活出来そうね!』
俺と同じこと考えている事に少し距離感が縮まった様な気がした…
吉田 『パソコンの横に…メモ…』
篠原 『どうしたの?』
吉田 『無いんです。メモ…』
またもや俺は背筋が寒くなる。もしかして、さっきの電話自体が心霊現象⁉️
篠原 『机の下に何か落ちてるわよ。』
吉田 『あったー!メモだ!』
篠原 『ドアを開けた時に風が入って落ちたのよ。何でもかんでも心霊のせいにするのは良くないよ。』
篠原 『まず落ち着いて行動すること!わかった?』
吉田 『は、はい。すみません…』
俺は完全に篠原さんに見透かされている。
メモ書きにはこう書いてあった…
“お疲れ様です。現場責任者の佐藤です。
巡回ですが、証拠写真忘れずにお願いします。
その写真がある意味重要報告書になります。写真が無いとお客様から報酬貰えなくなります。
宜しくお願いします。
この建物はエレベーターが無い為、5階から下に向かって巡回する方が楽だと思います。
分からない事があったら下記へお電話下さい。私は違う現場で夜勤していますのでいつ電話しても大丈夫です。
000-0000-0000 です。“
と、書かれていた…
篠原 『ここでクイズです!昨夜の人は誰?
1番 佐藤さん
2番 見知らぬ親切な人
3番 超常現象
どれでしょうか?』
吉田 『1番……であってほしかった…』
篠原 『ね、私の言った通りでしょ?』
吉田 『じ、じゃぁ、昨夜のあれは?一体何だって…』
篠原 『それは私にもわからない…今、霊視して分かった事を正直に話すと幽霊では無いけど…』
吉田 『ですよねー。良かった。』
オバケの類いを信じない俺が何故かホットしている…
篠原 『生きている人でも無い。』
吉田 『どう言う事?』
篠原 『これ以上感じ取る事が出来ない。何か…壁と言うか…シャットアウトしている感じ。その向こう側に答えがあるんだけど…』
と、曖昧な答えに少し苛立つ。
俺は嘘でも何でも良いから、安心出来る答えが欲しかった。
それを察したのか篠原さんが言った。
篠原 『この建物の裏は山になってるでしょ。その山には氏神様を祀っているお社があるの。そこからいらっしゃった神様の可能性が…あくまでも私の見解だけど…』
吉田 『か、神様?神様が人間に化けたって事?そんな…信じられないよ。』
篠原 『何故?神様も色々な神様がいるのよ。そしてね、元々は人間だった神様もいるの。』
篠原 『神様ってね、時々人間界にきてイタズラする事もあるし、気まぐれで人を助ける事だってある。勿論、嫌なことされれば呪う事だって…』
吉田 『人間?本当なの?』
篠原 『そうよ。神道の考え方で八百万[やおよろず]の神と言う言葉があるでしょ?あれは800万の神と言う意味ではなく、それくらい多くの神様がいるって言う意味なのよ。』
川や山、そして森の木々などありとあらゆる物に神が宿っていると言う。
そして篠原が言うには神様にもランクがあるらしい。
吉田 『へぇ~そうなんだね…』
篠原 『商売繁盛や、金運など直ぐに御利益があるのがお稲荷様なの。でもね、急にお金が入って来て良い気になって、お稲荷様に感謝を怠ると末代まで不孝が続くとされているの。』
吉田 『つまり、触らぬ神に祟り無し。
って事か…』
篠原 『その通りよ。一つ賢くなりましたね~!』
その言い方に少しムカッと来たが、さすが自称霊能者だなぁと思った。
でも俺はまだ篠原さんの霊力を少し疑っていた………
のだが、何はともあれファンタスティック!
続く
俺は佐藤さんに変なやつと思われたのかもしれない。
篠原 『大丈夫?顔真っ青よ。』
吉田 『篠原さん、一緒にあの廃ビルに行ってくれませんか?お願いします。』
俺はパソコンの横に置いてあるメモを確認したかったが、1人で行くには怖かった。
篠原 『良いわよ。そのかわり、コーヒーご馳走してね!』
吉田 『全然、ご馳走します。ここも俺が払います』
篠原 『ここは私の奢り』
吉田 『すみません。ありがとうございます。』
俺は心臓の鼓動が早くなっていたのだが、
篠原さんがいる安心感で気持ちが少し落ち着いて来ていた。
さっきまでスピ系だの何だの言ってたくせに!
まぁまぁ、そこが俺ファンタスティック!
まだ終わらないよ。
そして、2人でさっき迄いた廃ビルに向かった。
プレハブ小屋に2人で入る。
篠原 『家電もベッドも全部揃えてあるのね。ここで普段の生活出来そうね!』
俺と同じこと考えている事に少し距離感が縮まった様な気がした…
吉田 『パソコンの横に…メモ…』
篠原 『どうしたの?』
吉田 『無いんです。メモ…』
またもや俺は背筋が寒くなる。もしかして、さっきの電話自体が心霊現象⁉️
篠原 『机の下に何か落ちてるわよ。』
吉田 『あったー!メモだ!』
篠原 『ドアを開けた時に風が入って落ちたのよ。何でもかんでも心霊のせいにするのは良くないよ。』
篠原 『まず落ち着いて行動すること!わかった?』
吉田 『は、はい。すみません…』
俺は完全に篠原さんに見透かされている。
メモ書きにはこう書いてあった…
“お疲れ様です。現場責任者の佐藤です。
巡回ですが、証拠写真忘れずにお願いします。
その写真がある意味重要報告書になります。写真が無いとお客様から報酬貰えなくなります。
宜しくお願いします。
この建物はエレベーターが無い為、5階から下に向かって巡回する方が楽だと思います。
分からない事があったら下記へお電話下さい。私は違う現場で夜勤していますのでいつ電話しても大丈夫です。
000-0000-0000 です。“
と、書かれていた…
篠原 『ここでクイズです!昨夜の人は誰?
1番 佐藤さん
2番 見知らぬ親切な人
3番 超常現象
どれでしょうか?』
吉田 『1番……であってほしかった…』
篠原 『ね、私の言った通りでしょ?』
吉田 『じ、じゃぁ、昨夜のあれは?一体何だって…』
篠原 『それは私にもわからない…今、霊視して分かった事を正直に話すと幽霊では無いけど…』
吉田 『ですよねー。良かった。』
オバケの類いを信じない俺が何故かホットしている…
篠原 『生きている人でも無い。』
吉田 『どう言う事?』
篠原 『これ以上感じ取る事が出来ない。何か…壁と言うか…シャットアウトしている感じ。その向こう側に答えがあるんだけど…』
と、曖昧な答えに少し苛立つ。
俺は嘘でも何でも良いから、安心出来る答えが欲しかった。
それを察したのか篠原さんが言った。
篠原 『この建物の裏は山になってるでしょ。その山には氏神様を祀っているお社があるの。そこからいらっしゃった神様の可能性が…あくまでも私の見解だけど…』
吉田 『か、神様?神様が人間に化けたって事?そんな…信じられないよ。』
篠原 『何故?神様も色々な神様がいるのよ。そしてね、元々は人間だった神様もいるの。』
篠原 『神様ってね、時々人間界にきてイタズラする事もあるし、気まぐれで人を助ける事だってある。勿論、嫌なことされれば呪う事だって…』
吉田 『人間?本当なの?』
篠原 『そうよ。神道の考え方で八百万[やおよろず]の神と言う言葉があるでしょ?あれは800万の神と言う意味ではなく、それくらい多くの神様がいるって言う意味なのよ。』
川や山、そして森の木々などありとあらゆる物に神が宿っていると言う。
そして篠原が言うには神様にもランクがあるらしい。
吉田 『へぇ~そうなんだね…』
篠原 『商売繁盛や、金運など直ぐに御利益があるのがお稲荷様なの。でもね、急にお金が入って来て良い気になって、お稲荷様に感謝を怠ると末代まで不孝が続くとされているの。』
吉田 『つまり、触らぬ神に祟り無し。
って事か…』
篠原 『その通りよ。一つ賢くなりましたね~!』
その言い方に少しムカッと来たが、さすが自称霊能者だなぁと思った。
でも俺はまだ篠原さんの霊力を少し疑っていた………
のだが、何はともあれファンタスティック!
続く
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる