ポチッと押したらオタクの俺は本当に異世界にいました。

竜虎

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旅立ち

初めての狩り

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俺は依頼内容が書いてある紙を張っている壁に向かいながら考えていた。アークウィザードというのも気になるし失伝したという伝説級魔法と他の魔法使いが使っていた属性というのも気になるが、一番気になるのは魔人からアークウィザードが人を守ったということである。

つまりこれが本当ならば過去、魔人が存在していた。魔人は人族に攻撃した。という事実があった。ということである。もしかしたら、いや、大体の確立でもうすぐに魔人が攻撃してくるだろう。なぜなら、ラノベやWEB小説などでは異世界もの、転生ものならいざしらず転移ものは特に理由がある。そりゃそうだろう。そうしなければ異世界にいかせる理由が無いからだ。

今まではもしかしたら、本当に道楽だけでここに転移させたのかもしれない。と、希望を持つことが出来たのだが、魔人がいた。となるともう望みは絶たれた。残念なことに俺は神様に勇者として送られたのだろう。だが、別に絶望するほどでもない。だって俺二つのチート持ちだから。魔人がいてもアークウィザードのように倒せるだろう。

二人が依頼を探している間俺は念のため魔人のありがちな特徴を抑えておこう。別に、怖いわけではない。本当だよ。魔族はほとんどその手の小説なら人よりも魔法と身体能力に長けている。魔法だけの場合や身体能力だけの場合もある。魔人は大抵親玉がいる。それが魔王だ。たまに魔神とか出てくることもある。もちろん魔人の親玉なので魔王や魔神は魔人よりも強い。大抵は一人で魔人とは比べられないほどの強さをを持つ。魔人だけならまだしも俺、魔王や魔神に勝てるかな。

対処法としてはみんなに作った伝説級魔法を教えるとか、ウンディーネを量産するとか、魔人や魔王だけはこの世界から消えるような魔法を作るとかその辺だろう。俺的には最後のが出来ればしたい。一番最初のは面倒だし、次のは面倒くさい＋ウンディーネに悪いからだ。ウンディーネがこれをすると泣きそうなのでウンディーネ量産は最終手段だろう。魔人や魔王だけはこの世界から消える魔法は天文学的な数字の魔力を消費しそうだが、ドラゴン。そこで考えるのは中断した。

なぜかと言えばリーフィアが「ちょうど良い依頼を見つけました。いきますよ」と言ってきたからだ。俺は目を通していないがまあリーフィアが良い依頼というのだから好条件の依頼なんだろう。

そう思った俺だが見事にフラグを立てていた。回収されたときは俺はついツッコンだ。その仕事の内容と言うのは、爆走牛を二十匹狩れだ。しかも報酬がユニコーン一匹だ。爆走牛を二十匹狩ること事態大変で受けたくないのにその報酬が、ユニコーン一匹だ。あまりにもひどい。俺はツッコンだ。

「いや、何処が好条件なんだよ!!」
「別に好条件とは言っていませんよ。ちょうど良い依頼を見つけました。っていいったんですよ。わたし、ユニコーンに乗ってみたかったんですよね」
「ユニコーンが馬と同じだけ食うと仮定すると食費がやばいから」
「うま？うまってなんだかわかりませんが、確かに食費がかかりますね。仕方ないですねあきらめましょう」
「今度はきちんとしたの持って来いよ」
「わかりました」

意外とわがままだったな。リーフィア。まあ実は優等生が可愛いものが好きでしたパターンはあるけど、ユニコーンは可愛いものには入るのか？少なくとも俺にはそう思わない。まあ一応この世界は異世界といっても現実だからな、別に二次元の中に入っているわけじゃないし。そういえばそうだよな。現実であることを確認していると今度はすぐに持ってきた。

今度の依頼は好条件だった。そんなにユニコーンが欲しかったんだなリーフィアは。今度の依頼は爆走牛三匹を狩って報酬は3枚の銀貨というものだ。つまり、あの宿屋に3泊できる分のお金と言うことだ。冒険者って儲かるな。だってこれを一日一回していれば生きていけるだろう。こんなことを思っているうちにリーフィアが依頼を受けた。

俺たちは爆走牛を狩るために草原へと来た。前来たときは全くいなかったのに冒険者が今回は居た。俺たちと同じく爆走牛を狙う冒険者とユニコーンに餌付けをして乗らしてもらおうとする冒険者が居た。爆走牛を狙う冒険者はたまに上級冒険者らしき人に教えてもらっている人がいた。

もちろんウンディーネに頼めばちょちょいのちょいだが、こんなところで姿を見せるわけにもいかない。だが、人間の状態でも凄い魔力を持っていたので問題ないだろうか、ためしにウンディーネに聞いた。

「ウンディーネ。今の状態でいつも通りにいけるか？」
「むり！！」

どうも無理らしいなのでここは優等生のリーフィアにお手本を見せてもらおう。そう思って俺はリーフィアに言った。

「リーフィア。お手本をみせてよ」
「いいですよ」

そういうなりリーフィアはそっと爆走牛に近づいた。今リーフィアが近づいている爆走牛は草を食べていて止まっている。そして刺激しないように近づくと爆走牛の頭にリーフィアが作った火の槍が突き刺さった。すると死んで急に力が無くなったのかバタンと爆走牛は草原に倒れた。確かに走り回っている爆走牛をわざわざ撃つ必要は無い。俺は言った。

「リーフィアはやはり優等生だな」
「それほどでもありませんよ」

別にこれから俺がやってみようと思ったのだが、褒められて嬉しかったのか三匹全部をリーフィアはさっきと同じ方法で狩った。

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