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竜虎

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旅立ち

リーフィアの決意(リーフィア視点)

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わたしが可愛さでは勝っていないと思っていたので唯一の長所だと思っていた胸の大きさで引けをとらない大きさにウンディーネがなってしまい、落ち込んでいるとヒョウガが話しかけてきた。励ましてくれるのかと思った。

「とりあえず一晩泊まれるような格安の宿屋に泊まれないか?」
「お金はなぜかポケットに入ったままですね」
「ということは泊まれそうか」
「そうですね」
「じゃあ悪いが案内してお金を出してくれ。すまん」
「いいですよ、仲間なんですから。それにお金は後々キッチリ返してもらいますし」
「あ、ありがとう」

あーあやっちゃたなーわたし。自分が励ましの言葉を勝手に期待したのが悪いのに嫌味みたいなこといってしまった。あーあわたし嫌な女になっただろうなー。でも、別にウンディーネのことが好きになったわけじゃないよね。たぶん。よし!何かされないうちにこっちが何かしないと。でも、なにをしよう?物語だと、告白したら大成功なんだけど、そう都合よくなるわけもないし、どうしよう。

告白するしかないのかな。でも、告白するなんて無理ですよ。でも、失敗したって嫌われるわけじゃない。たぶん。たぶんなんとかなりますよね。ここで逃すとなんとなく出来なさそうですし。よし、やりましょう!わたしは勇気を振り絞って真っ赤になりながら言った。

「あの、わたしヒョウガが好きです」
「え、ああ、もちろん仲間的な意味だよな」
「違います!!」
「実は一目ぼれなんです」
「え、いや。特に俺はモテルようなイケメンではないんだけど」
「何で好きなったんでしょうね。よく解りません。そういうのは」
「つまり、何となく惚れた。と」
「はい。でも最初は自覚がなかったんです。恋をしているという」
「でも、一緒に冒険したいなって思いましたし、男の人が嫌いなのに手を握っても、別に嫌などころか内心嬉しかったですし、最初に名前で呼び合った時は嬉しかったですし、なんか家出した理由も似てて嬉しかったんです」
「この気持ちは何だろう?と思ってたんですけど、ウンディーネさんに嫉妬して初めて気づいたんです。これは本の中の物語の人たちが患った恋の病というやつだなって」
「大好きですよ。ヒョウガさん」
「お、おう。リーフィアみたいな美人に好きになってもらえて、嬉しいよ」
「け、けけけけ、結婚してくれますか」
「いや、まだ早いだろ。どうせ仲間なんだし、食べるときも、稼ぐときも、寝るときも一緒なんだから、それで見極めよう」
「ね、寝るときもですか!!結婚する前にそういうのは早すぎませんか」

わたしはものすごく嬉しかった。わたしはものすごく幸せだ。途中までそんな風に思っていたが、寝るときもを聞いたあたりからものすごく恥ずかしくなった。夜にお父さんとお母さんがやっていたみたいな凄いことをヒョウガとやるんだよね。お母さんに聞いたとこによると夫婦とはそういう風に夜は愛をはぐくむらしい。

夫婦か。そういうことやると子供が出来るんだよね、子供かぁ。何人ぐらいがいいかな。二人かなぁ。いや三人?ヒョウガと相談して決めればいいよねそういうことは。ヒョウガとの子供は可愛いんだよね。でも、そういえばまだ夫婦じゃないんでした。でもヒョウガから聞くに恋人ってことになるんだよね。キスは早いけど手をつなぐぐらいなら、大丈夫だよね?

さっきからヒョウガに手を差し伸べているのにまったく気づいていない。いや、今、笑った。気づいてるのにしてくれないんだ。ヒョウガはいじわるだ。わたしのほうから手をさりげなく握って欲しいって伝えているのに無視するなんて、ひどい。さっきからずっと無視なんてひどい。宿屋についたら文句を言わなきゃ。
わたしは予定通り宿屋につくと文句を言った。

「もう!なんで手をつないでくれないんですか。恥ずかしいですよ!誘ったのに手をつないでくれないなんて」
「ごめん、可愛いからつい」
「かか可愛い!」
「ねえ、ウンディーネも大好きだよ!結婚しよう!」
「いえ、わたしです」
「じゃあ、どうしてもというなら、愛人で!」
「認めません!」
「あのー俺が決めることだと思うんだけど」
「黙って!!!」

結果わたしはウンディーネとの話に熱中して長時間話し合いを続けた。ずっとお互いの主張を押し付けあうだけだったが、わたしが折れてウンディーネは愛人になることを認めたが、それでウンディーネにヒョウガの気が移ってわたしがヒョウガにそっぽを向かれるは嫌だったので条件をつけた。

それは愛人でいるのは一週間に一日限りという条件だ。一週間に一日だったら、気が移ることもすくなくなるだろう。これで、問題ないはずだ。でも、ヒョウガはウンディーネのことも好きなのかもしれない。だってウンディーネのこと消せばいいのにわざわざ人にするんだもん。気をつけなきゃ。

そんなことを思いながらわたしは宿屋の中に入った。
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