ポチッと押したらオタクの俺は本当に異世界にいました。

竜虎

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ベルン魔法研究編

Dinner Party (後編)

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そう言ったマギナは外見相応の笑みを浮かべた。ちょっと待てよ。情報を整理しよう。まず、オウター家の意思はマギナに結婚して欲しい。俺がマギナと結婚しても問題はない。そして、マギナが26歳。まあ前二つは理屈が通っていたから良しとして、最後のは本当か?マギナはいわゆる合法ロリって奴なのか!?

まあじゃなかったら、あの好青年の姿で、まんまの性格の合成音声の元になった男子とマギナの面影はあるが、スタイルが良いので、マギナと血がつながっているのかを疑いたくなる女性が弟と妹ということが説明付かないしな。あの人のよさそうな青年が人をだましているとは考えたくないし。なにより、だます理由が思いつかない。

あ、でもマギナが邪魔だから早めに排除したいとかか?意外とエグイ理由の可能性もあるのか。でも、その理由だとしてもこれまでの旅を考えるにマギナが悪いとは考えづらいし、魔法で口封じされているとかなら魔法をつかって解いて聞けばいい。だから、取り合えずはマギナと結婚しても良いか。

というか、何でマギナはロリ体型なんだ?あれか、大人の事情とかか?まあ、創作物でもないしそんなのはありえないか。だとすると、緋弾○アリアパターンで特殊な金属で作られた弾が入っていたとか特殊な金属の近くにいたからとかそんな感じのパターンか?まあそこらへんもマギナから聞くか。そんな風に考えごとを終えると、マギナ(弟)が話しかけてきた。

「魔法を作成する方法をどうやって見つけたんだ?」
「ある人に聞いたんです」
「誰かな?できれば接触しておきたい」
「神です」
「ほう。先進的な知識を持っているのに神を信じるか。さっきしっかり、僕が信用できる人物か考えていたことといい、前に来たベルン食を広めた異世界の知識を持つ転生者とは一味違うようだ」

「え!なぜそのことを解ったんですか?」
「まず、先進的な知識を持つのは簡単なことでエレベーターや暗証番号などを見てもさほど驚いていなかったということだろう。監視カメラには気づかなかったようだが。そして、私が信用できる人物か考えていたことを解ったのはチラッと私を見て考え事をしていたのと、流れから来る勘、かな」
「やはり、オウター家は頭が良いんですね」
「みんなはマギナ姉さんほど頭が良いわけではないけどね」

「そう。ギフトのおかげ」
「ギフトとは何ですか?」
「そこはおいおい食べながら話して行こうじゃないか。父さんたちも話したがっていることだろうしね。あと、マギナ姉さんの設備ほどではないけど、想像の範疇はんちゅうを越える結構凄いものも出てくるかもしれないから驚かないようにね」

俺は覚悟決めマギナのお父さんの前に座った。ちなみに、マギナは隣に座っていた。

俺は結婚相手の親との関係は重要なので、まずはすっかり忘れていた自己紹介から始めることにした。

「こんばんは。櫻井 氷河と言います。ドラゴン退治をした事があるので、自分で言うのもなんですが結構強いです。なので、その力を使いマギナさんを守りながら幸せにしていきますのでよろしくお願いします」
「そういえば、自己紹介を忘れてたね。わたしはマギナ姉さんの弟のオウター・シェルクだ。繰り返すようだが、マギナ姉さんを頼む。姉だからというのもあるが、今後の科学技術の発展にもマギナ姉さんは必要なんだ。だから、頼む」

「わたくしはオウター家の次女、オウター・ガネーシャです。お姉様をよろしく頼みます。お姉様の扱いに困たっりしましたら何時でも屋敷に来ていいですよ」
「横取りは出来ない」
「え、どういうことだ?」

そう俺が言うと向かいにいるマギナのお父さんが笑いながら言った。

「ガネーシャは、強い男が好きなんだよ。だから、龍を倒し、魔法を作る方法を知っている男というのをマギナから聞いた時に、狙っていたんだ」

「で、繋がりを作っておくべきだから自分が結婚する。というと、世にも珍しいことに研究以外では意見を言わないマギナが、自分が結婚すると言ったもんだから、しかたなく引き下がった」

「だが、諦めてないんだろう。だから、マギナにマイナスの感情を持っている時にアイツは自分の良さや女の武器を使って篭絡するつもりなんだろう。で、それにマギナは気づいて反応した。という訳だ」

「そんな理由で娘を嫁に出してもいいんですか?」
「子供たちがそれでいいと言うなら親はそれを信じる。それで、子供たちが転んだら起き上がるのを手伝うのが親ってもんだ。と思っているからな。まあわたしがマギナを信じなかったとしても、わたしはこの結婚を支持しただろうが」

「ご期待にそえるように、頑張ります」
「わたしはマギナの母のオウター・エススだ。よろしく」
「父のオウター・シュタインだ。よろしく。ちなみにこの名前は神の名前の一部から取ったらしい。父は恐れ多いことをしたものだ」
「おっと来たようだね」

そう、シェルクさんが言うといつの間にか消えていた。コックが料理が乗っている台車を押してきていた。すると、シェルクさんが言った。

「ベルン料理は食べてきただろう?だから、それ以外の個人的に美味しいと思った料理をチョイスさせてもらったよ」
「そういえば黒目黒髪と出身は極東かい?ここらへんまで来るとは珍しいね」

ということは、住んでいる人種の分布は、一緒という事だろう。ということは、極東には島国がある可能性が高い。すると今度は笑いながら話してきた。

「というのは嘘だよ。実はさっき話した、ベルン食を広めた人がそんなことを聞いてきたんだよ。ちなみに、僕が知る限り黒目黒髪の人種はしらないね。さすがの僕やマギナ姉さんだって人だから天才でも限界があるからね。そんな人がこの世界に君以外いないことを保障できるわけじゃないけど」

「だまして悪かったね。でもさっきの表情から見てあの変生者の生まれてくる前に生きてたニホンという出身のものと一緒に見て正しそうだね。だが、特徴から見てあの変生者とは違い、転移してきたというところか」

「変生者っていうのはなんですか?」

「生まれ変わってきた人という意味だ。昔の文献に祖先が生きているもので考えた結果グルグルと意識は回る。という結論出した。そこで、その理論の説明の前提として生まれ変わったものは変生者と呼ぶと書いてあったんだ。だから、この言葉を使っている」

「生まれ変わるというのはあるんですか」
「あるんだろうね。だが、説明があまりに理論的ではないから、信じていなかったんだけどね。実例がある以上信じるしかないだろう」
俺がトマトソースらしき物が焼いてある寒鳥かんちょうの肉にかかったものを一口食べるとシェルクさんが言った。

「話を戻そう。君は神に連れてこられたのかい?それとも魔法を使ってか?それとも科学技術で?」
「神にです」
「ほう。神か。あの暗号どおりならまずいことになるな」
「あの暗号とはなんですか?」

「あの暗号とは、マギナ姉さんや妹が好きな絵本に書くされていた暗号さ。その暗号を読み解くとこうなる。『異世界から人が訪れるときこの世界に災いが降りかかるだろう我ら《アークウィザード達》に降りかかったように》となる。これは絵本についている練習用の暗号なんだが、練習用にしては物騒だと思っていたんだよ。でも、マギナ姉さん達は唯たんに勇者みたいな男に憧れただけで、ちっとも練習にはなっていないようだがね」

そういうと、シェルクさんは苦笑した。まるでそれが合図のように普通の話題に切り替わった。マギナが昔、試作品を壊しただとか、15歳の頃にあの最初に入った部屋に置かれていた近未来なテーブルのマイナーバージョンを作ったとか、そんな内容はとんでもないが、大まかに見れば普通の家族が会話するような分類の会話をして俺がデザートに手を付くところでさぞ当たり前のことだ。といわんばかりにマギナの父が言った。

「あ、マギナは先祖がえりで長寿だから300歳くらい生きるから」
「え、」

驚きで思わず言葉が口から出てしまった。エルフって長寿じゃないんだよね、なんで先祖がえりでそこまで生きるの?まあそう考えればあの容姿も納得だけど。エルフが長寿じゃないのに先祖がえりとは何かという件について聞いた。

「エルフは長寿じゃないと聞いたんですが」
「あー。ハーフエルフは数千人に一人が長寿なんだ。だから、そのハーフエルフの遺伝子が今になってマギナに発動したわけだ。まあ、大体今のマギナの体は次女と比べると十歳前半といったところだ。だから、あんまり激しくするなよ」
「あんた、デリカシーがない」
「すまんすまん」

マギナの父の最後の言葉を聞きマギナは顔を真っ赤にした。そしてデザートを食べさっきまでしていた似たような話をすると、お開きになり、マギナのあのテーブルと共に帰った。時刻は22時27分だった。
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