72 / 90
第4章 紫禁編
灯る火種
しおりを挟む
~紫禁城中心部、太和殿~
───太和殿
紫禁城の中心部に位置する、最も重要な建物。
一般人なら触るのも躊躇うような豪勢な扉を、正装に着替えた鈴麗は店のドアのようにあっさりと開け放った。
そこにいた人物は計3人。
一人目は先ほど鈴麗を呼びにきていたフェイ。
二人目は鈴麗の父親であり、中華民国の現皇帝である宣 溥儀。
そして三人目は、階位としては参謀長に位置する中華民国の頭脳とも言うべき男。名は慈 恩来という。
『鈴麗。無事に帰ってきてくれて良かった』
『ご迷惑かけて、申し訳あ『親の前で堅くなる必要はない。本当に、無事で良かった』
『………ごめんなさい、父上』
『ガッハッハ!まぁまぁ、良いではないですか!フェイの言ったとおり、一層麗うるわしくなって帰って来られたのですから!』
『…………お褒めに与り光栄に存じます』
『………………ふんっ』
溥儀に対しては、『父上』と呼んでいる所を除いては普通の親子の会話をし、恩来に対してはかなり他人行儀な会話を交わす。恩来はその事が不服だったらしく、耳を澄ませば舌打ちが聞こえてきそうな形に顔をゆがめていた。
ざまぁみろ、と。
鈴麗は心の奥で口角をつり上げた。
正直に言って、鈴麗はこの慈 恩来という男が嫌いだ。どこが嫌いかを語らせたらキリがない。
まず見た目。
ふくよか、というか贅沢な暮らしで無駄に脂肪を蓄えた体型。存在だけで暑苦しい。今アイツの体重を支えているあの椅子を心の底から可哀想だと思う。もちろん、そんな男がイケてる面子、つまりイケメンであるわけがない。『成金』というイメージがついても何も文句が言えない、何というかすごくタチの悪そうなデブ。あ、言っちゃった。
服装のセンスもゼロ。やけにふかふかした服のそこかしこに金が散りばめられて、それに反射した照明の光がピカピカと邪魔くさい。
何より嫌いなのは、その性格の悪さだ。父上の前ではかなり媚びへつらっている(猜疑心で出来ている鈴麗の目にはバレバレだ)ようだが、その裏では、自分に舞い込んでくる金の事しか考えていない節がある。
かなり色々と語ってきたが、鈴麗が言いたいことは一つ。
(やっぱり私、コイツが遺伝子レベルで大ッッ嫌い!!)
『ところで鈴麗、一つ聞きたいんだが』
『どうしたの、父上?』
鈴麗は顔に暗い影を落としていたどす黒い感情を一瞬で胸の奥底に押し込んで、素の朗らかな笑顔で応対する。
『ずっと日本にいたのは、間違いないんだな?』
『えぇ、二年ほど。それまでの一年間は国内にいたわ』
『なぜ日本に二年もいたんだ?私たちに見つかりたくないなら各地を転々とするのが得策だと思うが?』
『うーん、そんな事できる蓄えがなかった、ってのと日本が思いの外住みやすかった、ってのがだいたいの理由ね』
『……………………拉致されたわけでは、無いんだな?』
『そんなニュースが日本でも流れてたけど、全くの嘘っぱちよ。心配いらないわ、安心して』
『そうか……………………そうか、っ』
それを聞いた溥儀は大きく肩の力を抜いて椅子に腰を落とした。自慢の娘が三年間も行方不明になっていたのだ、溥儀の心労は外野には計り知れないものだろう。その重圧は、彼の震える声や涙をためた瞳が如実に表していた。
感動の再会に彩られた空気は、しかし男の一声によって打ち砕かれた。
『…………何だと!!』
親子二人で会話を交わしているときに、途中から入っていた伝令を聞いていた恩来が、突然驚嘆の声を上げた。
『殿下、大変ですぞ!』
恩来は焦燥感極まる伝令の内容を溥儀につたえる。
『どうやらこの中華民国に賊が入り込んだようでございます!』
『………………何だと?』
内容が内容なだけに、溥儀の顔つきも父親のそれから皇帝のそれへと変わっていく。
『現在は、大人数で上海のホテルに居座っている模様です!如何なさりますか、殿下!』
『…………………恩来が中心となって、対処に当たってくれ』
『御意!』
恩来は溥儀に対して両手を組んで頭を下げる。
そして、踵をかえして扉の元へ向かう。その時に鈴麗の横を通るのだが、そのとき、恩来の口がわずかに笑っているように見えた。
(………………………まさか)
流石のアイツでもそこまで不躾ではないだろう。
───このときはまだ、その程度にしか思っていなかった。
『ねぇ、あまり刺激しすぎるのも良くないんじゃないの?恩来に直接指示したってことは軍を送るんでしょ?』
慈恩来は参謀長であると同時に、軍の総司令官でもある。つまり、恩来に対処させるという事は軍を用いて対処しろ、と指示しているも同義なのだ。
もちろん、そんな事もわからない皇帝ではない。
『ただの賊なら上海の自警団にでも通告する。だが…………私の娘が帰ってきたこのタイミングだ。もしかしたら情報を聞きつけてお前を攫いに来たのかも知れない。皇帝であると同時に私は一人の父親であり、愛する娘を守るのも私の使命だからな』
『皇女の帰還』と『謎の来訪者の到来』、この二つの一致が、皇帝には偶然と掃き捨てることが出来なかった。そのため、軍を用いてこの不安分子を排除する事となった。
───実際の所、この二つの事柄の一致は完全なる偶然だ。
そして皮肉にもこの行動が一連の事件の引き金となるのだが、そんな事は誰一人として知るものはいなかった。
───太和殿
紫禁城の中心部に位置する、最も重要な建物。
一般人なら触るのも躊躇うような豪勢な扉を、正装に着替えた鈴麗は店のドアのようにあっさりと開け放った。
そこにいた人物は計3人。
一人目は先ほど鈴麗を呼びにきていたフェイ。
二人目は鈴麗の父親であり、中華民国の現皇帝である宣 溥儀。
そして三人目は、階位としては参謀長に位置する中華民国の頭脳とも言うべき男。名は慈 恩来という。
『鈴麗。無事に帰ってきてくれて良かった』
『ご迷惑かけて、申し訳あ『親の前で堅くなる必要はない。本当に、無事で良かった』
『………ごめんなさい、父上』
『ガッハッハ!まぁまぁ、良いではないですか!フェイの言ったとおり、一層麗うるわしくなって帰って来られたのですから!』
『…………お褒めに与り光栄に存じます』
『………………ふんっ』
溥儀に対しては、『父上』と呼んでいる所を除いては普通の親子の会話をし、恩来に対してはかなり他人行儀な会話を交わす。恩来はその事が不服だったらしく、耳を澄ませば舌打ちが聞こえてきそうな形に顔をゆがめていた。
ざまぁみろ、と。
鈴麗は心の奥で口角をつり上げた。
正直に言って、鈴麗はこの慈 恩来という男が嫌いだ。どこが嫌いかを語らせたらキリがない。
まず見た目。
ふくよか、というか贅沢な暮らしで無駄に脂肪を蓄えた体型。存在だけで暑苦しい。今アイツの体重を支えているあの椅子を心の底から可哀想だと思う。もちろん、そんな男がイケてる面子、つまりイケメンであるわけがない。『成金』というイメージがついても何も文句が言えない、何というかすごくタチの悪そうなデブ。あ、言っちゃった。
服装のセンスもゼロ。やけにふかふかした服のそこかしこに金が散りばめられて、それに反射した照明の光がピカピカと邪魔くさい。
何より嫌いなのは、その性格の悪さだ。父上の前ではかなり媚びへつらっている(猜疑心で出来ている鈴麗の目にはバレバレだ)ようだが、その裏では、自分に舞い込んでくる金の事しか考えていない節がある。
かなり色々と語ってきたが、鈴麗が言いたいことは一つ。
(やっぱり私、コイツが遺伝子レベルで大ッッ嫌い!!)
『ところで鈴麗、一つ聞きたいんだが』
『どうしたの、父上?』
鈴麗は顔に暗い影を落としていたどす黒い感情を一瞬で胸の奥底に押し込んで、素の朗らかな笑顔で応対する。
『ずっと日本にいたのは、間違いないんだな?』
『えぇ、二年ほど。それまでの一年間は国内にいたわ』
『なぜ日本に二年もいたんだ?私たちに見つかりたくないなら各地を転々とするのが得策だと思うが?』
『うーん、そんな事できる蓄えがなかった、ってのと日本が思いの外住みやすかった、ってのがだいたいの理由ね』
『……………………拉致されたわけでは、無いんだな?』
『そんなニュースが日本でも流れてたけど、全くの嘘っぱちよ。心配いらないわ、安心して』
『そうか……………………そうか、っ』
それを聞いた溥儀は大きく肩の力を抜いて椅子に腰を落とした。自慢の娘が三年間も行方不明になっていたのだ、溥儀の心労は外野には計り知れないものだろう。その重圧は、彼の震える声や涙をためた瞳が如実に表していた。
感動の再会に彩られた空気は、しかし男の一声によって打ち砕かれた。
『…………何だと!!』
親子二人で会話を交わしているときに、途中から入っていた伝令を聞いていた恩来が、突然驚嘆の声を上げた。
『殿下、大変ですぞ!』
恩来は焦燥感極まる伝令の内容を溥儀につたえる。
『どうやらこの中華民国に賊が入り込んだようでございます!』
『………………何だと?』
内容が内容なだけに、溥儀の顔つきも父親のそれから皇帝のそれへと変わっていく。
『現在は、大人数で上海のホテルに居座っている模様です!如何なさりますか、殿下!』
『…………………恩来が中心となって、対処に当たってくれ』
『御意!』
恩来は溥儀に対して両手を組んで頭を下げる。
そして、踵をかえして扉の元へ向かう。その時に鈴麗の横を通るのだが、そのとき、恩来の口がわずかに笑っているように見えた。
(………………………まさか)
流石のアイツでもそこまで不躾ではないだろう。
───このときはまだ、その程度にしか思っていなかった。
『ねぇ、あまり刺激しすぎるのも良くないんじゃないの?恩来に直接指示したってことは軍を送るんでしょ?』
慈恩来は参謀長であると同時に、軍の総司令官でもある。つまり、恩来に対処させるという事は軍を用いて対処しろ、と指示しているも同義なのだ。
もちろん、そんな事もわからない皇帝ではない。
『ただの賊なら上海の自警団にでも通告する。だが…………私の娘が帰ってきたこのタイミングだ。もしかしたら情報を聞きつけてお前を攫いに来たのかも知れない。皇帝であると同時に私は一人の父親であり、愛する娘を守るのも私の使命だからな』
『皇女の帰還』と『謎の来訪者の到来』、この二つの一致が、皇帝には偶然と掃き捨てることが出来なかった。そのため、軍を用いてこの不安分子を排除する事となった。
───実際の所、この二つの事柄の一致は完全なる偶然だ。
そして皮肉にもこの行動が一連の事件の引き金となるのだが、そんな事は誰一人として知るものはいなかった。
0
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。
山椒
ファンタジー
そのコンビニにいた人たち全員が異世界転移された。
異世界転移する前に神に世界を救うために呼んだと言われ特典のようなものを決めるように言われた。
その中の一人であるフリーターの優斗は異世界に行くのは納得しても世界を救う気などなくまったりと過ごすつもりだった。
攻撃、防御、速度、魔法、特殊の五項目に割り振るためのポイントは一億ポイントあったが、特殊に八割割り振り、魔法に二割割り振ったことでチートな箱庭をゲットする。
そのチートな箱庭は優斗が思った通りにできるチートな箱庭だった。
前の世界でやっている番組が見れるテレビが出せたり、両親に電話できるスマホを出せたりなど異世界にいることを嘲笑っているようであった。
そんなチートな箱庭でまったりと過ごしていれば迷い込んでくる女性たちがいた。
偽物の聖女が現れたせいで追放された本物の聖女やら国を乗っ取られて追放されたサキュバスの王女など。
チートな箱庭で作った現代技術たちを前に、女性たちは現代技術にどっぷりとはまっていく。
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる