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第4章 紫禁編
撹乱
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~洋斗~
「と、意気込んで入ったものの…………」
洋斗は周りを見渡す。
「やっぱり誰もいないな」
当然そこはもぬけの殻だった。
フロントに居たのはさっきのヤツ一人だけだったようだ。休憩所に掛けてあった大画面テレビはコードが繋がったまま床に落ちている。音は出ていないが、画面は乱れながらも根気よく映像を映していた。
日常とあまりにかけ離れた光景にしばし周囲を見回していたが、こんなところで観光してる暇はないと首を振る。
洋斗はユリアが向かったのと逆の方向、つまり入って左側の方の階段へと走る。
階層を一つ上がると、物陰に身を潜めた。このホテルの構造としては、一直線に伸びる長い廊下の片側に個室のドア、反対側に窓が並んでいる。そのため、その廊下の両端に位置する階段の所から一番奥の部分まで一挙に見ることが出来る。洋斗は陰から約20秒ほど廊下の様子を伺い、何もないと判断したらまた一階層上がって様子を見る。その行程を繰り返しながらホテルの階段を上っていく。
このホテルは25階立てで、ここらでは一番高くて有名なホテルだ。上の行程を5回ほど繰り返したところで、洋斗は遂に第2ローブを発見した。
ローブは部屋の扉一つ一つに向かって火球を放って片っ端から爆破していた。
(あいつ、容赦ないな………よく考えたら、そもそもあいつらの目的ってなんなんだ?)
ある程度行動を起こしているから目立たなかったが、洋斗たちは相手側がこれほどの破壊活動を起こす理由を知らない。今まで深く考えなかった自分に憤りを感じながらも思考を巡らせる。
(あれほど理不尽で残酷なことをやってるんだし、それなりの理由があるはずなんだ。けど、さっきの人を見たところあいつらは中国人、ここまでの行動を起こさせる『何か』を日本がやらかすとは思えない)
色々考えるが、情報が圧倒的に不足しているため全く考えがまとまらない。結局の所、行き着く先はとてもシンプルだった。
(あいつを倒して聞き出そう、うん)
とりあえず目の前の障害に対処する方針を固める。その方が色々と早いことに気づいたのだ。その決意の上で改めてローブを見る。
相手はあれほど派手に騒いでいるのだ、こっそり近づいて不意打ちするのは雑作もない。だが、ここでの洋斗の目的は相手全員の気を引きつける事、それを忘れてはいけない。それならいっそ、こちらも派手に騒ぐのが得策だと思われる。
(だったら───好きにヤらせてもらおう)
そんなんでいいのか?と思う人がほとんどだと思われるが、もし本気でやるなら、こちらを認識できる時間すら与えたりはしない。そのレベルで瞬殺できる自信が、洋斗にはある。
だが目的を忘れてはいけない。
どうせ派手にやるのが目的なら、多少遊ぶくらいの方が本人的にはやりやすいのだ。決して出来心ではないのだ。決して。
そんなわけで早速洋斗は逆薙の刃先に雷撃を集める。距離にしておよそ15m。その先のローブに向かって、溜めていた雷撃を投げ飛ばした。
それは、魚釣りで仕掛けを投げる『投げ釣り』に似た動作で、手から投げる動作よりもイメージしやすくて、かつ狙いも定めやすい。
刃先から放たれた雷撃は火花を散らしながら一直線に相手の方へ走り抜けて、相手の側頭部に命中した。
『う゛ご……ォ!』
苦悶の声を上げ、その衝撃で数mほど転がった。
相手がゆっくり起きあがろうとしている間に、強化した脚力で一気に飛びかかり、両腕に両膝を乗せるかたちで再び床にたたき伏せる。
「さあ、洗いざらい吐いてもらおうか?ってまるで悪人の台詞じゃんかこれ…………とにかく、質問には全部答えてもらうぞ?」
『くそ…………っ!つーかお前何で楽しそうなんだ!?この体勢でその顔は怖すぎる!』
「? あーそうだ、言葉の壁があるの忘れてた……………てことは、ここにいても何も情報はつかめない訳か。それならあとはコイツを派手に吹っ飛ばすだけなんだけど、どうしよっか?」
『だから何愉しそうにしてんだ気持ち悪い!もはやおまえの方がよっぽど悪人じゃねえか!大体誰なんだよお前!?』
「コイツを殺さないように、でも派手に…………こうして考えると案外難しいな。能力ともなると調整も難しいし…………」
『聞けよ!あーもう言語の壁が鬱陶しい!』
そういえば先程から、膝の下のローブは何やら騒ぐばかりで何もしてこない。もしかしたら、派手に爆発させることしかできないのでは?と洋斗は自己完結させることにする。一般より登校歴が浅い洋斗にとって、外人に対して理由を聞くには言葉の壁が厚すぎた。
そんな事より………と再び思考を戻す。派手にするならドカンと一発お見舞いしてしまえば話は早いのだが、考え無く爆発してしまうと建物そのものを倒壊させかねない。そうしてしまっては本末転倒だ。
「…………………………よし」
洋斗はごそごそとローブの中を漁り始めた。
探しているのは『無線機のような何か』。さすがに元の世界にあるような物はないにしても、これだけの組織である以上何らかの通信手段を持っているはずだ。
そして、見つけた。見つけたのだが…………。
「これ、だよな?」
使い方が全く分からなかった。そもそも元の世界でも無線機など使った事があるはずもない。半ばやけくそになってあれこれボタンを押していると、ガシュッとなにやら音が鳴った。
「ん?点いたのか?もしもし、聞こえてますか?って相手も中国人だから伝わらないんじゃ…………おい、何かしゃべってくれ」
『なんだ、喋れってか?てか今口に当ててんのスピーカーだからな。音拾う部分はそこじゃねえよ』
「ん?もしかしてここじゃない?となると…………ここか?」
『そうそこそこ。って俺うまく丸め込まれてないか?えー、突然の侵入者が今笑顔で俺をたたき伏せてる!場所は5階、もう心身ともに狂ってるやつだから気をつけろ!』
「……………終わったか?それじゃ暫く眠っててくれ」
『ほら、もう用が済んだなら離し゛っ゛!』
仰向け状態のローブのこめかみに、逆薙の石附をぶつけて気絶させた。ローブは苦悶と後悔の残る表情のまま白目をむいて力尽きてしまう。
延びているローブにわずかばかりの申し訳無さを感じながら、上の階へ向かった。
───そこからは何事もなく、13階まで到達。
ここから上二階分はフォートレスの貸し切りの階層となっていたはずだ。もしかしたらクラスメイトもいるかも知れない。
しかも、芦屋の部屋もこの階だ。今日は部屋にいると言っていたので、そこも不安材料の一つだった。
芦屋の部屋も見に行こう───と陰から顔を出したときだった。
「くせ者!!」
鮮明な声と共に白銀の一閃が迫ってきていた。
「と、意気込んで入ったものの…………」
洋斗は周りを見渡す。
「やっぱり誰もいないな」
当然そこはもぬけの殻だった。
フロントに居たのはさっきのヤツ一人だけだったようだ。休憩所に掛けてあった大画面テレビはコードが繋がったまま床に落ちている。音は出ていないが、画面は乱れながらも根気よく映像を映していた。
日常とあまりにかけ離れた光景にしばし周囲を見回していたが、こんなところで観光してる暇はないと首を振る。
洋斗はユリアが向かったのと逆の方向、つまり入って左側の方の階段へと走る。
階層を一つ上がると、物陰に身を潜めた。このホテルの構造としては、一直線に伸びる長い廊下の片側に個室のドア、反対側に窓が並んでいる。そのため、その廊下の両端に位置する階段の所から一番奥の部分まで一挙に見ることが出来る。洋斗は陰から約20秒ほど廊下の様子を伺い、何もないと判断したらまた一階層上がって様子を見る。その行程を繰り返しながらホテルの階段を上っていく。
このホテルは25階立てで、ここらでは一番高くて有名なホテルだ。上の行程を5回ほど繰り返したところで、洋斗は遂に第2ローブを発見した。
ローブは部屋の扉一つ一つに向かって火球を放って片っ端から爆破していた。
(あいつ、容赦ないな………よく考えたら、そもそもあいつらの目的ってなんなんだ?)
ある程度行動を起こしているから目立たなかったが、洋斗たちは相手側がこれほどの破壊活動を起こす理由を知らない。今まで深く考えなかった自分に憤りを感じながらも思考を巡らせる。
(あれほど理不尽で残酷なことをやってるんだし、それなりの理由があるはずなんだ。けど、さっきの人を見たところあいつらは中国人、ここまでの行動を起こさせる『何か』を日本がやらかすとは思えない)
色々考えるが、情報が圧倒的に不足しているため全く考えがまとまらない。結局の所、行き着く先はとてもシンプルだった。
(あいつを倒して聞き出そう、うん)
とりあえず目の前の障害に対処する方針を固める。その方が色々と早いことに気づいたのだ。その決意の上で改めてローブを見る。
相手はあれほど派手に騒いでいるのだ、こっそり近づいて不意打ちするのは雑作もない。だが、ここでの洋斗の目的は相手全員の気を引きつける事、それを忘れてはいけない。それならいっそ、こちらも派手に騒ぐのが得策だと思われる。
(だったら───好きにヤらせてもらおう)
そんなんでいいのか?と思う人がほとんどだと思われるが、もし本気でやるなら、こちらを認識できる時間すら与えたりはしない。そのレベルで瞬殺できる自信が、洋斗にはある。
だが目的を忘れてはいけない。
どうせ派手にやるのが目的なら、多少遊ぶくらいの方が本人的にはやりやすいのだ。決して出来心ではないのだ。決して。
そんなわけで早速洋斗は逆薙の刃先に雷撃を集める。距離にしておよそ15m。その先のローブに向かって、溜めていた雷撃を投げ飛ばした。
それは、魚釣りで仕掛けを投げる『投げ釣り』に似た動作で、手から投げる動作よりもイメージしやすくて、かつ狙いも定めやすい。
刃先から放たれた雷撃は火花を散らしながら一直線に相手の方へ走り抜けて、相手の側頭部に命中した。
『う゛ご……ォ!』
苦悶の声を上げ、その衝撃で数mほど転がった。
相手がゆっくり起きあがろうとしている間に、強化した脚力で一気に飛びかかり、両腕に両膝を乗せるかたちで再び床にたたき伏せる。
「さあ、洗いざらい吐いてもらおうか?ってまるで悪人の台詞じゃんかこれ…………とにかく、質問には全部答えてもらうぞ?」
『くそ…………っ!つーかお前何で楽しそうなんだ!?この体勢でその顔は怖すぎる!』
「? あーそうだ、言葉の壁があるの忘れてた……………てことは、ここにいても何も情報はつかめない訳か。それならあとはコイツを派手に吹っ飛ばすだけなんだけど、どうしよっか?」
『だから何愉しそうにしてんだ気持ち悪い!もはやおまえの方がよっぽど悪人じゃねえか!大体誰なんだよお前!?』
「コイツを殺さないように、でも派手に…………こうして考えると案外難しいな。能力ともなると調整も難しいし…………」
『聞けよ!あーもう言語の壁が鬱陶しい!』
そういえば先程から、膝の下のローブは何やら騒ぐばかりで何もしてこない。もしかしたら、派手に爆発させることしかできないのでは?と洋斗は自己完結させることにする。一般より登校歴が浅い洋斗にとって、外人に対して理由を聞くには言葉の壁が厚すぎた。
そんな事より………と再び思考を戻す。派手にするならドカンと一発お見舞いしてしまえば話は早いのだが、考え無く爆発してしまうと建物そのものを倒壊させかねない。そうしてしまっては本末転倒だ。
「…………………………よし」
洋斗はごそごそとローブの中を漁り始めた。
探しているのは『無線機のような何か』。さすがに元の世界にあるような物はないにしても、これだけの組織である以上何らかの通信手段を持っているはずだ。
そして、見つけた。見つけたのだが…………。
「これ、だよな?」
使い方が全く分からなかった。そもそも元の世界でも無線機など使った事があるはずもない。半ばやけくそになってあれこれボタンを押していると、ガシュッとなにやら音が鳴った。
「ん?点いたのか?もしもし、聞こえてますか?って相手も中国人だから伝わらないんじゃ…………おい、何かしゃべってくれ」
『なんだ、喋れってか?てか今口に当ててんのスピーカーだからな。音拾う部分はそこじゃねえよ』
「ん?もしかしてここじゃない?となると…………ここか?」
『そうそこそこ。って俺うまく丸め込まれてないか?えー、突然の侵入者が今笑顔で俺をたたき伏せてる!場所は5階、もう心身ともに狂ってるやつだから気をつけろ!』
「……………終わったか?それじゃ暫く眠っててくれ」
『ほら、もう用が済んだなら離し゛っ゛!』
仰向け状態のローブのこめかみに、逆薙の石附をぶつけて気絶させた。ローブは苦悶と後悔の残る表情のまま白目をむいて力尽きてしまう。
延びているローブにわずかばかりの申し訳無さを感じながら、上の階へ向かった。
───そこからは何事もなく、13階まで到達。
ここから上二階分はフォートレスの貸し切りの階層となっていたはずだ。もしかしたらクラスメイトもいるかも知れない。
しかも、芦屋の部屋もこの階だ。今日は部屋にいると言っていたので、そこも不安材料の一つだった。
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鮮明な声と共に白銀の一閃が迫ってきていた。
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出版社: アルファポリス
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
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本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
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小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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