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第4章 紫禁編
踏み込んだ一歩
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天を仰いでいた塊が孔雀の羽のように拡散し、洋斗たちに襲いかかる。
一本一本が太さ1、2mの特大サイズで、妄みだりがましさなど微塵もない。刺されば貫通する、叩きつけられれば潰される、そんな怪物が軍勢となって二人のもとへ襲い来る。
洋斗は斬撃と雷撃、ユリアは銃撃によって迫る触手を確実に打ち砕いていく。
だが、
「き、キリがっ!無い、です!」
「やっぱり本体を倒すしか、ないな」
いくら破壊しても、その先にはまだ何倍もの触手が天を仰いでおり、しかも触れた建材を更に吸収してしまうため、その本数は最早無限。半永久的に守衛に回り続けることになる。
「二人で近づくぞ」
「はいっ!」
無論このままでは敗北必至、かといってユリアは接近戦タイプではないし、洋斗のみで向かうとユリアが集中攻撃を受けてしまう。なので、このまま守衛に回りながらも少しずつ前に進む。
一つの塊から放射状に飛んできている以上近付くほどに攻撃の密度は高くなっていくが、それでも着実に近づいていく。
そして、およそ5mほどになるまでジリジリと近付いたところで。
「ふっ!!」
洋斗が一気に抜け出した。
二人への攻撃の分散を避けるために、少しでも洋斗の方に意識を向けさせる必要がある。そのための突進。
『ぐ…………っ!』
その誘いに何とか乗ってくれた。
後ろをのぞいた前上下左右の5方向から触手の弾幕が押し寄せる。
雷撃で限界まで身体能力を強化して、それらを一気にかいくぐり、一定の空間が空いた場所にでる。
───その先にいたのは、仰天の表情で片膝を突いて立つローブの女性。
躊躇っている余裕などない。
低空姿勢のまま、突いているシロの膝の前に大きく踏み込み、床を踏みしめる。
ぐっと拳に全ての力を乗せ───、
シロの顔面めがけて、それを一気に振り抜いた。
───ゴッッッ!!、と。
轟音が炸裂する。
顔面にたたき込まれた洋斗の拳はシロの身体をホテルの外まで吹き飛ばす。
だが、
その瞳は、まだ力尽きてはいなかった。
『ごぶ、ぅ、お………………おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおォォォォォォォォォォォォォォ!!!!』
シロは怒りの表情で喉から血を吐き出しながらも、腹の底から雄叫びをあげる。
(この身は滅んでもいい!アイツら、いや、あの男だけでも殺す!全ては中華民国のために…………………ッ!!)
残る全ての体力を使って、その腰を大きく回して、同様に落下していた塊付きの棒を横凪ぎに振り抜いた。そこで同時に、残る全ての生命力を手中の棒に流し込む。
その苦し紛れの挙動に、呼応する巨躯があった。
ビル一棟に相当する巨大な塊が屋上の洋斗めがけて飛来する。アッパーカットぎみのフックを相手のわき腹にぶつけるように、ホテルの一角ごと洋斗の体を抉えぐり潰すべく迫る。
「ユリア!!」
「!?」
まだ壁が残っている所から見上げているユリアには横から迫る驚異が見えない。
だが洋人の、自分を睨む視線からユリアは察した。
───洋斗が自分に何かを求めている。それが何なのかを。
洋斗は、最上階のわずかな床を全力で蹴ってホテルの外側、思い切り上へと跳び上がる。
───だが、足りない。
脚力を強化した洋斗の跳躍を持ってしても、迫る巨塊の軌道から逃れることは叶わない。
ここまでは想定の範囲内。
理解してくれただろうか?
心の中で、洋斗は冷や汗を流す。
伝えている時間はなかった。
彼女に何をして欲しかったのか。
理解してくれていると、信じるしかない。
不安とともに、洋斗は空中からユリアの方を見る。
「!!」
ユリアは、
キッとこちらを睨み、銃口を向けていた。
(ユリア……………………よしっ!!)
その銃口から、火薬の破裂する音とともに黄金の弾丸が一直線に飛んでくる。
その弾丸
軌道は洋斗に向けて一直線を描く。
そして、
小さな円盤状の形。
ユリアを上に運んだ、あの円盤と全く同じだった。
飛んでくる円盤にタイミングを合わせ、一気にその円盤を蹴る。
その勢いで、更に上空へと跳び上がった。
───ズォォンッッ!!
直ぐ後ろで、ミサイルが爆発したような轟音が炸裂した。建材の塊がホテルの一角をえぐり取った音だ。
第二の跳躍によって、洋斗は巨塊の軌道から脱することに成功したのだ。吹き荒れる衝撃波で、バランスを崩しそうになるが、何とか持ちこたえる。
と、そこへ、
「主様ぁ!」
「ナギ!!」
建材にその身を捕まれてから、どうやらずっと塊の表面で待機していたようだ。豪速で通過する塊から、紺色の浴衣をなびかせたナギが飛んでくる。
絶妙なタイミングで刀に戻ったナギの柄をガッチリと掴み取って、洋人は下を見下ろす。
そこには、洋斗と同じように自由落下しているシロの姿があった。
恐怖心を殺しながら頭を下に向けて空気抵抗を最小限に減らし、全速力でシロを追う。
彼女の位置まで、着実に近づいていく。
二人の距離はおよそ3m、地面との距離は20m。
頭が下の体勢から身体を一回転させ、逆薙を峰打ちの向きで肩に背負うように振りかぶる。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
逆薙を振り下ろす。
逆薙はシロの腹部にめり込み、振り下ろす力と落下のエネルギーを一心に受けたシロの身体は、15mほどに近づいていた地面に亜音速で叩き落とされた。
その一撃をもって、シロの意識は完全に途切れる。その周りに走る亀裂が、落下の威力を物語っていた。
───と、ここでうかうかしていられないことに、洋斗は初めて気づく。
なぜなら、
(あれ、そういや俺確か骨折れてなかったか?こんな高さから落ちて大丈夫なのか?)
もう間もなく地面に激突する。
軽い走馬燈まで見え始めていた洋斗は、そっと目を閉じた。
一本一本が太さ1、2mの特大サイズで、妄みだりがましさなど微塵もない。刺されば貫通する、叩きつけられれば潰される、そんな怪物が軍勢となって二人のもとへ襲い来る。
洋斗は斬撃と雷撃、ユリアは銃撃によって迫る触手を確実に打ち砕いていく。
だが、
「き、キリがっ!無い、です!」
「やっぱり本体を倒すしか、ないな」
いくら破壊しても、その先にはまだ何倍もの触手が天を仰いでおり、しかも触れた建材を更に吸収してしまうため、その本数は最早無限。半永久的に守衛に回り続けることになる。
「二人で近づくぞ」
「はいっ!」
無論このままでは敗北必至、かといってユリアは接近戦タイプではないし、洋斗のみで向かうとユリアが集中攻撃を受けてしまう。なので、このまま守衛に回りながらも少しずつ前に進む。
一つの塊から放射状に飛んできている以上近付くほどに攻撃の密度は高くなっていくが、それでも着実に近づいていく。
そして、およそ5mほどになるまでジリジリと近付いたところで。
「ふっ!!」
洋斗が一気に抜け出した。
二人への攻撃の分散を避けるために、少しでも洋斗の方に意識を向けさせる必要がある。そのための突進。
『ぐ…………っ!』
その誘いに何とか乗ってくれた。
後ろをのぞいた前上下左右の5方向から触手の弾幕が押し寄せる。
雷撃で限界まで身体能力を強化して、それらを一気にかいくぐり、一定の空間が空いた場所にでる。
───その先にいたのは、仰天の表情で片膝を突いて立つローブの女性。
躊躇っている余裕などない。
低空姿勢のまま、突いているシロの膝の前に大きく踏み込み、床を踏みしめる。
ぐっと拳に全ての力を乗せ───、
シロの顔面めがけて、それを一気に振り抜いた。
───ゴッッッ!!、と。
轟音が炸裂する。
顔面にたたき込まれた洋斗の拳はシロの身体をホテルの外まで吹き飛ばす。
だが、
その瞳は、まだ力尽きてはいなかった。
『ごぶ、ぅ、お………………おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおォォォォォォォォォォォォォォ!!!!』
シロは怒りの表情で喉から血を吐き出しながらも、腹の底から雄叫びをあげる。
(この身は滅んでもいい!アイツら、いや、あの男だけでも殺す!全ては中華民国のために…………………ッ!!)
残る全ての体力を使って、その腰を大きく回して、同様に落下していた塊付きの棒を横凪ぎに振り抜いた。そこで同時に、残る全ての生命力を手中の棒に流し込む。
その苦し紛れの挙動に、呼応する巨躯があった。
ビル一棟に相当する巨大な塊が屋上の洋斗めがけて飛来する。アッパーカットぎみのフックを相手のわき腹にぶつけるように、ホテルの一角ごと洋斗の体を抉えぐり潰すべく迫る。
「ユリア!!」
「!?」
まだ壁が残っている所から見上げているユリアには横から迫る驚異が見えない。
だが洋人の、自分を睨む視線からユリアは察した。
───洋斗が自分に何かを求めている。それが何なのかを。
洋斗は、最上階のわずかな床を全力で蹴ってホテルの外側、思い切り上へと跳び上がる。
───だが、足りない。
脚力を強化した洋斗の跳躍を持ってしても、迫る巨塊の軌道から逃れることは叶わない。
ここまでは想定の範囲内。
理解してくれただろうか?
心の中で、洋斗は冷や汗を流す。
伝えている時間はなかった。
彼女に何をして欲しかったのか。
理解してくれていると、信じるしかない。
不安とともに、洋斗は空中からユリアの方を見る。
「!!」
ユリアは、
キッとこちらを睨み、銃口を向けていた。
(ユリア……………………よしっ!!)
その銃口から、火薬の破裂する音とともに黄金の弾丸が一直線に飛んでくる。
その弾丸
軌道は洋斗に向けて一直線を描く。
そして、
小さな円盤状の形。
ユリアを上に運んだ、あの円盤と全く同じだった。
飛んでくる円盤にタイミングを合わせ、一気にその円盤を蹴る。
その勢いで、更に上空へと跳び上がった。
───ズォォンッッ!!
直ぐ後ろで、ミサイルが爆発したような轟音が炸裂した。建材の塊がホテルの一角をえぐり取った音だ。
第二の跳躍によって、洋斗は巨塊の軌道から脱することに成功したのだ。吹き荒れる衝撃波で、バランスを崩しそうになるが、何とか持ちこたえる。
と、そこへ、
「主様ぁ!」
「ナギ!!」
建材にその身を捕まれてから、どうやらずっと塊の表面で待機していたようだ。豪速で通過する塊から、紺色の浴衣をなびかせたナギが飛んでくる。
絶妙なタイミングで刀に戻ったナギの柄をガッチリと掴み取って、洋人は下を見下ろす。
そこには、洋斗と同じように自由落下しているシロの姿があった。
恐怖心を殺しながら頭を下に向けて空気抵抗を最小限に減らし、全速力でシロを追う。
彼女の位置まで、着実に近づいていく。
二人の距離はおよそ3m、地面との距離は20m。
頭が下の体勢から身体を一回転させ、逆薙を峰打ちの向きで肩に背負うように振りかぶる。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
逆薙を振り下ろす。
逆薙はシロの腹部にめり込み、振り下ろす力と落下のエネルギーを一心に受けたシロの身体は、15mほどに近づいていた地面に亜音速で叩き落とされた。
その一撃をもって、シロの意識は完全に途切れる。その周りに走る亀裂が、落下の威力を物語っていた。
───と、ここでうかうかしていられないことに、洋斗は初めて気づく。
なぜなら、
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