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6「ふたなりドS淫魔!」
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「我が娘。よく帰ってきたな。まあくつろげ」
翼が生えたキャサリンは、風のように最上階まで飛んで行った。(振り落とされるかと思った)
そこは大魔王が住むフロア。
メチャクチャ豪奢だ。
内装は全て、と言っていいくらい金色。
本物の金だろう。
ところどころに宝石。
赤、青、緑……。
どれもがとんでもなくでかい。
床は大理石、ってやつか。
見たことないから多分そうだとしか言えないけど。
高い石って言ったら大理石。
同じ石で作られた彫像が、扉の脇に置いてある。
ここは純和風の城じゃなかったのか……。
それに比べて、大魔王本人はーー。
質素な服装だ。
冠とか杖もない。
座っているのも普通の座布団だ。(ここだけ和風!)
その場から浮いている、と言っていい。
それに大魔王、というわりには、恐ろしい感じがしない。
ていうかーー美人。
年齢が、若い。
キャサリンの母親っていったら、もっと老いていても良いはず。
二十歳、って言われても納得する。
「ただいま、ルシファー。とりあえず疲れたから、椅子とお茶、それからお菓子をくださる?」
「それくらい自分で持ってこい、バカ娘。あと翼をしまえ。邪魔でしょうがないだろ」
翼が小さくなって、小さな突起になる。
しばらくすると、それも体の中へ消えた。
「これで良いかしら」
妙な会話だ。
どう見てもルシファーの方が年下にしか見えない。
それにしてもぼくはどうしたらいいんだろう。
まごつく。
「あ、そいつ。わしが殺せって命令したやつじゃね?」
そう言えばそうだった!
やばくないか。
この状況。
「ああ、その子。気に入ったから持って帰ってきちゃった」
「あ、そう」
え、いいの。
それで。
あっさりしすぎじゃない?
助かったからいいけどさ!
さっきの豚鼻が三匹、階段を駆け上がってきた。
扉のところで一礼する。
その中の一匹がルシファーのもとまで歩み寄る。
耳打ちをして階段を降りて行った。
「二人とも。今日はここにとまっていけ。わしは少し、用事ができた。」
「うん。そうするわ」
どうやら、魔王城に一泊することになったようだ。
案内されたのは、魔王城のどこかの部屋。
入り組みすぎててここが何階かわからない。
トイレとお風呂はついてるし、食事も用意されている。
別に部屋から出なくてもいいけど……。
探検すると迷いそうだ。
今日はさっさと寝るとしよう。
疲れたし。
食事をすませ、シャワーを浴びる。
ドアを開けて部屋に戻る。
ーーすると。
「はぁい。元気?」
若い女がベッドに座っていた。
銀色の髪をした、褐色の女。
白い、ウエディングドレスのようなものを身にまとっている。
薄い唇。
切れ長の目。
酷薄そうな印象だった。
ん、後で食べようとしていたプリンが、空になっている。
泥棒か?
食べ物の恨みは深いぞ。
「まあそんなに驚くなよ、ペット君。あと睨むな。元気そうでいいけどね。ーー心配しなくても、ここはあたしの部屋だから、くつろいでくれていいよ」
あたしの部屋……?
部屋を間違えたのか?
「ああ、いや、間違えたわけじゃないーー。合っているよ。ここは君が案内された部屋だ」
何を言っているんだ?
ぼくの部屋でありながら、彼女の部屋?
「ちょっと違うかな。正確にいうなら全然違うけどね。君はペットにされたんだよ。あたしのね」
パシッ
激しい音とともに、両腕と両足が束縛される。
よく見ると、縄で縛られているようだ。
一瞬でーー。
まさか。
魔法。
「そうそうその通りー。頭いいのね。感心しちゃった。いじめがいがありそうでなによりだわ」
縄をふりほどこうともがく。
そんなぼくを女は哀れんだ目で見る。
銀色のナイフを取り出す。
刃が妖しく光る。
静かに近づいてきて、しゃがむ。
そして、ぼくが着ている衣服をゆっくりとした動作で切断して行く。
恥。
侮辱。
屈辱。
残りはパンツ一枚、といったところで、女は止まった。
涙目になって見上げる。
「ねえ。お願いしてくれない?懇願して欲しいの。やめて、許して。もうしないで、って」
わずかな望みをいだいて、ぼくは言った。
ガタガタ震えながら。
お願いです。もうやめてください。許して!
「ーーやだ♡」
ビリッ
最後の一枚を切り捨てられる。
丸裸だ。
初対面の女の子の前で。
完全な蹂躙。
にも関わらずぼくは少しだけ興奮していた。
そう、少しだけ。
「あらあ?ちん○んが立ってるじゃない。興奮してるの?この、犬」
素足でペ○スを踏まれる。
結構強い。
痛い。
痛い。
「踏み潰してやろうかしら。去勢してやろうかしら。ふふ。わたしも興奮してきちゃったわ。駄犬の穴だけど、使ってやろうかな」
穴?なんのことだ。
ドレスをたくしあげる。
そこには、勃起したペ○スがついていた。
ふたなり。
両性具有。
「そう。あたしたちの家系は、こういうのが生まれやすいみたいでね。あのルシファーも、生えてるのよ?」
ルシファーも?
ということは、この女。
「そう、あたしはあの女の娘。キャサリンとは異母姉妹なの。よろしくね。ペット君」
翼が生えたキャサリンは、風のように最上階まで飛んで行った。(振り落とされるかと思った)
そこは大魔王が住むフロア。
メチャクチャ豪奢だ。
内装は全て、と言っていいくらい金色。
本物の金だろう。
ところどころに宝石。
赤、青、緑……。
どれもがとんでもなくでかい。
床は大理石、ってやつか。
見たことないから多分そうだとしか言えないけど。
高い石って言ったら大理石。
同じ石で作られた彫像が、扉の脇に置いてある。
ここは純和風の城じゃなかったのか……。
それに比べて、大魔王本人はーー。
質素な服装だ。
冠とか杖もない。
座っているのも普通の座布団だ。(ここだけ和風!)
その場から浮いている、と言っていい。
それに大魔王、というわりには、恐ろしい感じがしない。
ていうかーー美人。
年齢が、若い。
キャサリンの母親っていったら、もっと老いていても良いはず。
二十歳、って言われても納得する。
「ただいま、ルシファー。とりあえず疲れたから、椅子とお茶、それからお菓子をくださる?」
「それくらい自分で持ってこい、バカ娘。あと翼をしまえ。邪魔でしょうがないだろ」
翼が小さくなって、小さな突起になる。
しばらくすると、それも体の中へ消えた。
「これで良いかしら」
妙な会話だ。
どう見てもルシファーの方が年下にしか見えない。
それにしてもぼくはどうしたらいいんだろう。
まごつく。
「あ、そいつ。わしが殺せって命令したやつじゃね?」
そう言えばそうだった!
やばくないか。
この状況。
「ああ、その子。気に入ったから持って帰ってきちゃった」
「あ、そう」
え、いいの。
それで。
あっさりしすぎじゃない?
助かったからいいけどさ!
さっきの豚鼻が三匹、階段を駆け上がってきた。
扉のところで一礼する。
その中の一匹がルシファーのもとまで歩み寄る。
耳打ちをして階段を降りて行った。
「二人とも。今日はここにとまっていけ。わしは少し、用事ができた。」
「うん。そうするわ」
どうやら、魔王城に一泊することになったようだ。
案内されたのは、魔王城のどこかの部屋。
入り組みすぎててここが何階かわからない。
トイレとお風呂はついてるし、食事も用意されている。
別に部屋から出なくてもいいけど……。
探検すると迷いそうだ。
今日はさっさと寝るとしよう。
疲れたし。
食事をすませ、シャワーを浴びる。
ドアを開けて部屋に戻る。
ーーすると。
「はぁい。元気?」
若い女がベッドに座っていた。
銀色の髪をした、褐色の女。
白い、ウエディングドレスのようなものを身にまとっている。
薄い唇。
切れ長の目。
酷薄そうな印象だった。
ん、後で食べようとしていたプリンが、空になっている。
泥棒か?
食べ物の恨みは深いぞ。
「まあそんなに驚くなよ、ペット君。あと睨むな。元気そうでいいけどね。ーー心配しなくても、ここはあたしの部屋だから、くつろいでくれていいよ」
あたしの部屋……?
部屋を間違えたのか?
「ああ、いや、間違えたわけじゃないーー。合っているよ。ここは君が案内された部屋だ」
何を言っているんだ?
ぼくの部屋でありながら、彼女の部屋?
「ちょっと違うかな。正確にいうなら全然違うけどね。君はペットにされたんだよ。あたしのね」
パシッ
激しい音とともに、両腕と両足が束縛される。
よく見ると、縄で縛られているようだ。
一瞬でーー。
まさか。
魔法。
「そうそうその通りー。頭いいのね。感心しちゃった。いじめがいがありそうでなによりだわ」
縄をふりほどこうともがく。
そんなぼくを女は哀れんだ目で見る。
銀色のナイフを取り出す。
刃が妖しく光る。
静かに近づいてきて、しゃがむ。
そして、ぼくが着ている衣服をゆっくりとした動作で切断して行く。
恥。
侮辱。
屈辱。
残りはパンツ一枚、といったところで、女は止まった。
涙目になって見上げる。
「ねえ。お願いしてくれない?懇願して欲しいの。やめて、許して。もうしないで、って」
わずかな望みをいだいて、ぼくは言った。
ガタガタ震えながら。
お願いです。もうやめてください。許して!
「ーーやだ♡」
ビリッ
最後の一枚を切り捨てられる。
丸裸だ。
初対面の女の子の前で。
完全な蹂躙。
にも関わらずぼくは少しだけ興奮していた。
そう、少しだけ。
「あらあ?ちん○んが立ってるじゃない。興奮してるの?この、犬」
素足でペ○スを踏まれる。
結構強い。
痛い。
痛い。
「踏み潰してやろうかしら。去勢してやろうかしら。ふふ。わたしも興奮してきちゃったわ。駄犬の穴だけど、使ってやろうかな」
穴?なんのことだ。
ドレスをたくしあげる。
そこには、勃起したペ○スがついていた。
ふたなり。
両性具有。
「そう。あたしたちの家系は、こういうのが生まれやすいみたいでね。あのルシファーも、生えてるのよ?」
ルシファーも?
ということは、この女。
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