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おもちゃ屋の男編(序章①)
おもちゃ屋の男
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クリスマス、10日前の事、
とあるおもちゃ屋に13件の手紙が届いた。
それは発注の手紙だった。
この店の男がある事を企む。
それは発注の箱に爆弾を仕掛ける事だった。
爆弾の仕組みは箱を開いたら作動する
単純なものだった。
爆弾の威力は2部屋を吹き飛ばすくらいだ。
使えなくなったおもちゃの部品をかき集め、
設計図を狂ったように殴り書く。
施錠式爆弾を設計図を見ながら作った。
爆弾を開く部分に慎重に取り付け、
発注の手紙に書いていたおもちゃを箱に入れ、
爆弾作りは終了だ。
「終わったー、よし、発注の人に電話しよう。」
プルルルルと小高い音で携帯から出る。
「こちら、辻岡宅配便の三浦でございます。
ご要件はなんでしょうか?」
「おもちゃが入っている段ボール、
13個を発注してほしいのだが。」
「あっいいですよ。住所をお願いします。」
「東京都三田区おもちゃ屋の三田です。」
「分かりました。今、近くに来ているので、
約6分くらいで付きます。」
「待ってます。」
6分後三浦さんが来た。
「丁度に来たね。」
「お客様に言った事は守らなければならないので。」
「ちょっと聞いてほしい事があるんだが。」
「なんでしょう?」
「私の祖父は東京の隅っこでおもちゃ屋を経営していたんだ。」
祖父の家に行くとおもちゃが沢山あって興奮した。
おもちゃが沢山あるのはおもちゃ屋だからだ。
「急にどうしたんですか?」
「いや、取り敢えず、わいの話を聞いてくれ。」
「はい…」
「家に行った翌日に祖父の家は何者かに燃やされたという電話が警察から来てね。本当に辛かったなぁ。祖父に幼少期は育てられた感じだったからね。実は母親に虐待では無いけど無視されていたんだ。」
悲しんでいる暇も無い感じだった。
「いわゆる、育児放棄ってやつですか?」
「うん。本当に心の中が痛かったよ。」
「それは本当に辛いですよね。自分は虐待を母親から
受けていましたが、同じように心の中が
痛かったです。」
「そうだよね。続きを聞くれるかい?」
「はい。」
「両親はわいがおもちゃ屋になるのを反対していたんだけどね。両親はおもちゃ屋を引き継ぐかどうかを
考えて。その考えた結果が結局、両親はおもちゃ屋を引き継ぐ事になってね。両親の親とも金持ちだった
為、全て借金することは無くて困らなかったん
だけど店が全く繁盛しないまま、数年後病魔に負けた父親は死んでしまっただよね。その父親が死んだ事がショックを受けた母親はわいを残し焼身自殺して
死んだ。私は母親の葬式には行かなかったんだ。」
理由は勝手に死んだから。
「父親は本当に優しい人で暴力とか無視とかは
しなかったから葬式に行ったんだけど母親は
自分を無視していたから行かなかったんだ。」
「お爺さんも同じ境遇なんですね。」
「ん?」
「いや、先月母親が死んだんですけど、
自分に虐待をしていた人に顔を合わせたくないという思いがあったので葬式には行かなかったんです。」
「最後を聞いてほしい。」
「はい!」
「両親が死んだ事により私がおもちゃ屋を引き継ぐ事になったんだよ。しかし、周りの大人達の反応は悪く
"辞めろ"や" ここから出ていけ"などの暴言を吐かれ、ストレスで満ち溢れていて、自殺を考えていたが、母親と同じように無惨に死にたくないと思ったんだよね。」
「分かりますよ。周りの大人達はなんでも
言いますからね。だから僕は心無い言葉は
全て断ち切ったんです!あっ、そろそろ時間なので
発注する物頂いたいのですが…」
「三浦さん。強いね、心が。
話す人がいないからつい長話してしまって。
はい。発注する物だよ。重たいから気をつけて。
じゃあ頑張ってね。」
「貴方のお話は一つの経験として刻みます!
ありがとうございます。では。」
三浦さんは深々と頭を下げ、車に乗った。
それでは又、次の話で
とあるおもちゃ屋に13件の手紙が届いた。
それは発注の手紙だった。
この店の男がある事を企む。
それは発注の箱に爆弾を仕掛ける事だった。
爆弾の仕組みは箱を開いたら作動する
単純なものだった。
爆弾の威力は2部屋を吹き飛ばすくらいだ。
使えなくなったおもちゃの部品をかき集め、
設計図を狂ったように殴り書く。
施錠式爆弾を設計図を見ながら作った。
爆弾を開く部分に慎重に取り付け、
発注の手紙に書いていたおもちゃを箱に入れ、
爆弾作りは終了だ。
「終わったー、よし、発注の人に電話しよう。」
プルルルルと小高い音で携帯から出る。
「こちら、辻岡宅配便の三浦でございます。
ご要件はなんでしょうか?」
「おもちゃが入っている段ボール、
13個を発注してほしいのだが。」
「あっいいですよ。住所をお願いします。」
「東京都三田区おもちゃ屋の三田です。」
「分かりました。今、近くに来ているので、
約6分くらいで付きます。」
「待ってます。」
6分後三浦さんが来た。
「丁度に来たね。」
「お客様に言った事は守らなければならないので。」
「ちょっと聞いてほしい事があるんだが。」
「なんでしょう?」
「私の祖父は東京の隅っこでおもちゃ屋を経営していたんだ。」
祖父の家に行くとおもちゃが沢山あって興奮した。
おもちゃが沢山あるのはおもちゃ屋だからだ。
「急にどうしたんですか?」
「いや、取り敢えず、わいの話を聞いてくれ。」
「はい…」
「家に行った翌日に祖父の家は何者かに燃やされたという電話が警察から来てね。本当に辛かったなぁ。祖父に幼少期は育てられた感じだったからね。実は母親に虐待では無いけど無視されていたんだ。」
悲しんでいる暇も無い感じだった。
「いわゆる、育児放棄ってやつですか?」
「うん。本当に心の中が痛かったよ。」
「それは本当に辛いですよね。自分は虐待を母親から
受けていましたが、同じように心の中が
痛かったです。」
「そうだよね。続きを聞くれるかい?」
「はい。」
「両親はわいがおもちゃ屋になるのを反対していたんだけどね。両親はおもちゃ屋を引き継ぐかどうかを
考えて。その考えた結果が結局、両親はおもちゃ屋を引き継ぐ事になってね。両親の親とも金持ちだった
為、全て借金することは無くて困らなかったん
だけど店が全く繁盛しないまま、数年後病魔に負けた父親は死んでしまっただよね。その父親が死んだ事がショックを受けた母親はわいを残し焼身自殺して
死んだ。私は母親の葬式には行かなかったんだ。」
理由は勝手に死んだから。
「父親は本当に優しい人で暴力とか無視とかは
しなかったから葬式に行ったんだけど母親は
自分を無視していたから行かなかったんだ。」
「お爺さんも同じ境遇なんですね。」
「ん?」
「いや、先月母親が死んだんですけど、
自分に虐待をしていた人に顔を合わせたくないという思いがあったので葬式には行かなかったんです。」
「最後を聞いてほしい。」
「はい!」
「両親が死んだ事により私がおもちゃ屋を引き継ぐ事になったんだよ。しかし、周りの大人達の反応は悪く
"辞めろ"や" ここから出ていけ"などの暴言を吐かれ、ストレスで満ち溢れていて、自殺を考えていたが、母親と同じように無惨に死にたくないと思ったんだよね。」
「分かりますよ。周りの大人達はなんでも
言いますからね。だから僕は心無い言葉は
全て断ち切ったんです!あっ、そろそろ時間なので
発注する物頂いたいのですが…」
「三浦さん。強いね、心が。
話す人がいないからつい長話してしまって。
はい。発注する物だよ。重たいから気をつけて。
じゃあ頑張ってね。」
「貴方のお話は一つの経験として刻みます!
ありがとうございます。では。」
三浦さんは深々と頭を下げ、車に乗った。
それでは又、次の話で
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