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碧の癒し
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んな訳あるか、と心の中で突っ込む。俺にはあの子の言葉も、俊介の言葉すらも、聴こえなかったのだから。
でも――。
「でもそんなら。尚更入らなきゃなんねーよなぁ」
彬の呟きに、微かに隆哉が目を瞠る。暫く探るように彬を見つめていた瞳が、呆れたように逸らされた。
彬を置いて、再び石段を上がり始める。
「待てって!」
慌てて足を踏み出した彬は、鳥居の前で弾かれるようにして足を止めた。「むー」と不満げに狛犬を睨みあげ、パンッと勢いよく手を打ち合わせた。
「ワリィな! 駄目元でも、友達の助けになりてぇんだ。無理矢理にでも、通るぜッ」
拝むように宣言し、グッと足を踏み出す。
「へ…?」
強い抵抗があると覚悟していた彬は、スイッと抵抗なく入れた事に、怪訝に眉を顰めた。
「どーゆうこった?」
三段程石段を上がった所で足を止め、振り返る。入ってしまえば、さっきの拒絶がウソのように、やさしい空気が自分を包んでいた。
木々の間から洩れる、うっすらと傾いた陽差し。ピィーピィーと囀る、鳥の声。鼻を擽る、青葉の匂い。
でも――。
「でもそんなら。尚更入らなきゃなんねーよなぁ」
彬の呟きに、微かに隆哉が目を瞠る。暫く探るように彬を見つめていた瞳が、呆れたように逸らされた。
彬を置いて、再び石段を上がり始める。
「待てって!」
慌てて足を踏み出した彬は、鳥居の前で弾かれるようにして足を止めた。「むー」と不満げに狛犬を睨みあげ、パンッと勢いよく手を打ち合わせた。
「ワリィな! 駄目元でも、友達の助けになりてぇんだ。無理矢理にでも、通るぜッ」
拝むように宣言し、グッと足を踏み出す。
「へ…?」
強い抵抗があると覚悟していた彬は、スイッと抵抗なく入れた事に、怪訝に眉を顰めた。
「どーゆうこった?」
三段程石段を上がった所で足を止め、振り返る。入ってしまえば、さっきの拒絶がウソのように、やさしい空気が自分を包んでいた。
木々の間から洩れる、うっすらと傾いた陽差し。ピィーピィーと囀る、鳥の声。鼻を擽る、青葉の匂い。
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