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碧の癒し
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「……仏間の、押入れだけど? ――これ! ちゃんと全部食べてから席を立ちなさい!」
「ご免! 母さん。今すっごく大事な探し物してるんだ! それ置いといて。必ず後で食べるからッ」
勢いよく仏間の押入れを開けた秀行は、「頼むよ、ばぁちゃん」と仏頼みをしながらアルバムを捲っていった。何枚かは、自分も一緒に写っている写真がある。だがどれにも、それらしい女の子などいはしなかった。
「えー、どーしてだよぉ……」
泣きたい気分で、もう一度最初から捲っていく。
「……これ……?」
一枚の写真、そこで視線が止まる。そういえばさっきも、一瞬この写真に目を奪われた。それは祖母が一時期入院していた病院を退院してきた時に、親戚一同が集まってお祝いをした時の写真。「もう駄目かも」と言われていたのが、奇跡的に回復したのを祝ってのものだった。
しかしそれには自分も含め、親戚しか写っていない。
「これが……いったいなんだって、言うんだ?」
「ご免! 母さん。今すっごく大事な探し物してるんだ! それ置いといて。必ず後で食べるからッ」
勢いよく仏間の押入れを開けた秀行は、「頼むよ、ばぁちゃん」と仏頼みをしながらアルバムを捲っていった。何枚かは、自分も一緒に写っている写真がある。だがどれにも、それらしい女の子などいはしなかった。
「えー、どーしてだよぉ……」
泣きたい気分で、もう一度最初から捲っていく。
「……これ……?」
一枚の写真、そこで視線が止まる。そういえばさっきも、一瞬この写真に目を奪われた。それは祖母が一時期入院していた病院を退院してきた時に、親戚一同が集まってお祝いをした時の写真。「もう駄目かも」と言われていたのが、奇跡的に回復したのを祝ってのものだった。
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「これが……いったいなんだって、言うんだ?」
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