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碧の癒し
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それは、あのカード。銀色の髪に白いドレスを纏った、やさしく微笑む姫様の描かれたカードだった。彼女の手を離れたカードは看護師の手を経て、祖母へと返されたのだ。――あの時祖母はなんと言っていた?
『あの子もねぇ、ひぃちゃんと友達になりたいって言っていたよ』
そう言ったのではなかったか?
「クソッ」
吐き捨てるように呟いた秀行は、両手に拳を握り顔を埋めた。
『本当に死んだ女友達なんていないんだ』
『俺がそんな叶いもしない約束をするとも思えないな』
なんて酷い――俺は、なんて言葉を言ってしまったんだろう! もう何度、そんな女の子は『いない』と口に出してしまった事か。
ずっとそれを、あの子は聞いていたんだ。自分の後ろで。
彼女はなんと思っただろう。その言葉を聞く度に、自分の存在を否定する、その台詞に……。
何が、記憶力には自信があるだ。とんだ馬鹿野郎じゃないか!
ダンと拳を畳にぶつけた秀行は、勢いよく顔を上げた。
――探さないと。
ある筈だ。彼女が『いた』という証拠が。俺達が『友達』だという『証し』が。俺が受け取ったんだから、彼女の分身であるあのカードを。
「待ってろよ。必ず見つけるから」
膝に手をあて立ち上がる。きつく目を見開いた秀行は、廊下に続く襖を開けた。
『あの子もねぇ、ひぃちゃんと友達になりたいって言っていたよ』
そう言ったのではなかったか?
「クソッ」
吐き捨てるように呟いた秀行は、両手に拳を握り顔を埋めた。
『本当に死んだ女友達なんていないんだ』
『俺がそんな叶いもしない約束をするとも思えないな』
なんて酷い――俺は、なんて言葉を言ってしまったんだろう! もう何度、そんな女の子は『いない』と口に出してしまった事か。
ずっとそれを、あの子は聞いていたんだ。自分の後ろで。
彼女はなんと思っただろう。その言葉を聞く度に、自分の存在を否定する、その台詞に……。
何が、記憶力には自信があるだ。とんだ馬鹿野郎じゃないか!
ダンと拳を畳にぶつけた秀行は、勢いよく顔を上げた。
――探さないと。
ある筈だ。彼女が『いた』という証拠が。俺達が『友達』だという『証し』が。俺が受け取ったんだから、彼女の分身であるあのカードを。
「待ってろよ。必ず見つけるから」
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