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蒼い約束
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カードを見つけた事を知ってるかのような口振りで、顔を覗き込んでくる。
「どうして」
証しが見つかった事は、彬達にはまだ言っていない。訝しがる秀行に、彬は「勘!」と言ってカカカッと高笑いした。
「うっそ! 判るよ、お前の性格を知ってるからな。もし見つかってなかったら、学校来る訳ねぇもん。学校休んででも、探してくれただろ?」
まるで見透かされてしまっている事に、秀行は多少照れくさ気にフンと鼻に皺を寄せた。
「俺が登校して来なかったら、どうするつもりだったんだよ」
「そりゃもう。押しかけてくに決まってんだろ、お前んちに二人で」
指を二本突き出した彬の隣にいる隆哉は、それに対して不満はないらしい。チラリと視線を、彬へと向けただけだった。
「それで、『証し』は何だったの?」
低く問いかける隆哉に、明け方近くまでかかって探し出したカードを手渡す。
「なんだ? カード? こりゃまた、意外なモンが出てきたな」
手の中を覗き込みながら言った彬を無視して、隆哉はカードと秀行を交互に見遣った。
「……参ったな……」
「どうして」
証しが見つかった事は、彬達にはまだ言っていない。訝しがる秀行に、彬は「勘!」と言ってカカカッと高笑いした。
「うっそ! 判るよ、お前の性格を知ってるからな。もし見つかってなかったら、学校来る訳ねぇもん。学校休んででも、探してくれただろ?」
まるで見透かされてしまっている事に、秀行は多少照れくさ気にフンと鼻に皺を寄せた。
「俺が登校して来なかったら、どうするつもりだったんだよ」
「そりゃもう。押しかけてくに決まってんだろ、お前んちに二人で」
指を二本突き出した彬の隣にいる隆哉は、それに対して不満はないらしい。チラリと視線を、彬へと向けただけだった。
「それで、『証し』は何だったの?」
低く問いかける隆哉に、明け方近くまでかかって探し出したカードを手渡す。
「なんだ? カード? こりゃまた、意外なモンが出てきたな」
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「……参ったな……」
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