さこゼロ短編集

さこゼロ

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あのアニメの名セリフを冒頭かラストに入れて、3000文字以内の小説書いてみよう♪

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「見ろ、まるで俺がゴミのようだ!」

 俺はモノを見下ろしながら激昂した。目の前には、巫女のような格好の生意気そうな少女が、胡座の体制で浮いている。

「とにかく今すぐ転生させろ!」

「急にそんな事言われてもー」

 生意気そうな少女が、やっぱり生意気そうに頭の後ろで指を組んだ。

「神の悪戯で生命を落とした者は、異世界に転生すると相場が決まってるんだ!」

「そう言われてもー、ウチがやったのは軽くレモン汁を目に飛ばしただけだしー」

「だったら何で、こんな事になってる! 責任逃れをするつもりか!」

「それはアンタが勝手にー『目がぁ目がぁ』とか大袈裟に叫んでー、レストランの窓を突き破って道路に飛び出してトラックに撥ねられるとかー、そんな過剰なリアクションまで責任持てないしー」

「そ…そんな筈はない! あれは全てお前たちが仕組んだ筈だ!」

「認めるつもりないんだー?」

「無論だ」

 俺の返答を聞いて、目の前の少女が「はあー」と大袈裟に溜め息を吐く。

「はーもーしょーがない。ほんのほんのちょーーっとだけウチにも責任があるかもしれないからー、一応望みは聞いてあげるー」

「ほ、本当か⁉︎」

「要らないなら、やりたく無いんだけどー?」

「よろしく頼む」

「だけどー、こんな状況じゃ大した手助けはしてあげられないよー?」

「それは困る。せめてチートのひとつくらいは誠意を見せてみろ」

「あーもー分かった、だったら勇者。それでいーよねー?」

「勿論だ、やれば出来るじゃないか」

「まー成り手が居なかったからちょうど良いかー。だけど知らないよー」

「何がだよ」

「一週間後には魔王に攻め滅ぼされるー、危機に瀕した世界だけどー、ホントに行くー?」

「何だ、そんな事か。当然行くに決まってるじゃないか。温いスローライフ等に興味はない」

「わお、カッコいー! だったら精々死なないよーに頑張ってねー」

 少女のその言葉を最後に、俺は光の奔流に飲み込まれる。

 そうして目が醒めたとき、そこは知らない天井だった。それから細いしなやかな腕が伸びてきて、俺の身体を抱き抱える。

「見て陛下。まるで天使が舞い降りたようですわ」

「ああ、そうだな。この子はきっと、女神に愛されているに違いない」

「めがぁ、めがぁ」

「うふふ、この子も女神さまに感謝してるのね」

 おいおいちょっと待てーー!

 赤児からだなんて、聞いてないぞーーーっ!
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