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第2章
星の郷 2
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「もし良ければ、私に皆さんの担当をさせてもらえませんか?」
エリサはアイたちに真剣な表情を向けた。そんなエリサの言葉を聞いて、フランが不思議そうに小首を傾げる。
「担当…ですか?」
「はい、ここだけの話ですが…」
エリサはアイたち3人を呼び寄せると、声をひそめて話し始めた。
「詰所のスタッフの品質向上のために作られた制度でして、担当についた冒険者が活躍すると私たちにもボーナスが出るんです」
「なるほど」
おキクが納得したように相づちを打った。
「冒険者に気に入ってもらえるように、スタッフも接客態度に気を付けなくちゃいけないってことね」
「その通りです」
相変わらずの理解の早さに、エリサは満足そうに微笑んだ。
「え…でも、私たちなんかでホントにいいの?」
戸惑ったように、アイがエリサを見上げた。
「バカね…他にも担当の冒険者がいるに決まってるじゃない」
「あ、そっか」
おキクの言葉に、アイは安心したように笑った。
アイとおキクの会話を聞いて、エリサは思わず苦笑いになる。本当にこの子たちは、自分たちの凄さを全く自覚していない。
「そうですね。担当する冒険者の数に制限はありませんので、そういうスタッフも多いですが…私が声をかけたのは、皆さんが初めてですよ」
「どうして…?」
おキクが驚いた声を上げた。
「何といいますか…公平に接するために、誰かを選ぶコトをしなかっただけです」
そう言ってエリサは、優しい瞳で詰所のロビーを見回していく。
「しかし今回、フランさんたちとは不思議な縁で仲良くなれましたので、初めて声をかけさせていただきました…いかがでしょうか?」
「モチロンお願いします!」
アイが透かさず即答した。おキクとフランも、当然異論は唱えなかった。
「あ…ありがとうございます」
3人の反応を見て、エリサは深々と頭を下げた。
「ただ…報奨金の申請だけは担当の私にして頂かないといけませんが、それも大丈夫でしょうか?」
エリサはココだけ嘘をついた。本来こんな決まりはドコにもない。
「問題ないよ。どうせ私たちも、ここに戻ってこなくちゃいけないから」
特に何でもないように、アイが大きく頷いた。
「ありがとうございます。それでは担当者登録を開始します。この後、画面に表示される承認ボタンを押してください。それから今回の報奨金の申請を行います。ところで…いくらか現金化されますか?」
エリサの問い掛けに、3人は顔を見合わせた。
「…5万マールでお願いします」
暗黙の了解で、おキクが代表で答える事になった。
~~~
「アイ、昨日の戦闘で熟練度が上昇し、スロットをひとつ獲得しました」
詰所を出ると、セーレーがアイに話しかけた。
「スロット?」
「作成したバレットデータを保存することが出来る領域です。最後に使用した『炎のバレット』を保存しますか?」
「するする!」
アイは勢いよく頷いた。あんな灼熱地獄は、出来ればもう味わいたくはない。
「了解しました。情報読込の音声入力で、スロットが開くようななります」
「情報読込」
アイはさっそく試すことにした。するとお腹の前あたりに小さな魔法陣が現れ、赤く光る正四面体が浮かび上がる。
「おお!」
新たな機能にアイが感動していると、10秒程で勝手に消えてしまった。
「一定時間で自然に消滅しますので、使用の際は注意してください」
「…今思ったんだけどさ、特殊弾て何個も作り置き出来ないの?」
「次のスキル使用時に、未使用のバレットは自然消滅してしまいます。複数所持は出来ません」
アイのこの妙案に、セーレーがキッパリと引導を渡した。
一連のやり取りを眺めていたおキクは、興味深そうにアイの顔を覗き込む。
「今のってもしかして…スキルの熟練度が上がったの?」
「エヘヘ、そうみたい」
「へー、羨ましい」
言いながらおキクは、足元をちょこちょこと歩くミーコに期待の眼差しを向けた。
察したミーコが、おキクの顔をチラリと見上げる。
「残念ながら…おキクのスキルは、まだもう少しかかりそうです」
ミーコのその言葉に、おキクは残念そうにショボンとうな垂れた。
エリサはアイたちに真剣な表情を向けた。そんなエリサの言葉を聞いて、フランが不思議そうに小首を傾げる。
「担当…ですか?」
「はい、ここだけの話ですが…」
エリサはアイたち3人を呼び寄せると、声をひそめて話し始めた。
「詰所のスタッフの品質向上のために作られた制度でして、担当についた冒険者が活躍すると私たちにもボーナスが出るんです」
「なるほど」
おキクが納得したように相づちを打った。
「冒険者に気に入ってもらえるように、スタッフも接客態度に気を付けなくちゃいけないってことね」
「その通りです」
相変わらずの理解の早さに、エリサは満足そうに微笑んだ。
「え…でも、私たちなんかでホントにいいの?」
戸惑ったように、アイがエリサを見上げた。
「バカね…他にも担当の冒険者がいるに決まってるじゃない」
「あ、そっか」
おキクの言葉に、アイは安心したように笑った。
アイとおキクの会話を聞いて、エリサは思わず苦笑いになる。本当にこの子たちは、自分たちの凄さを全く自覚していない。
「そうですね。担当する冒険者の数に制限はありませんので、そういうスタッフも多いですが…私が声をかけたのは、皆さんが初めてですよ」
「どうして…?」
おキクが驚いた声を上げた。
「何といいますか…公平に接するために、誰かを選ぶコトをしなかっただけです」
そう言ってエリサは、優しい瞳で詰所のロビーを見回していく。
「しかし今回、フランさんたちとは不思議な縁で仲良くなれましたので、初めて声をかけさせていただきました…いかがでしょうか?」
「モチロンお願いします!」
アイが透かさず即答した。おキクとフランも、当然異論は唱えなかった。
「あ…ありがとうございます」
3人の反応を見て、エリサは深々と頭を下げた。
「ただ…報奨金の申請だけは担当の私にして頂かないといけませんが、それも大丈夫でしょうか?」
エリサはココだけ嘘をついた。本来こんな決まりはドコにもない。
「問題ないよ。どうせ私たちも、ここに戻ってこなくちゃいけないから」
特に何でもないように、アイが大きく頷いた。
「ありがとうございます。それでは担当者登録を開始します。この後、画面に表示される承認ボタンを押してください。それから今回の報奨金の申請を行います。ところで…いくらか現金化されますか?」
エリサの問い掛けに、3人は顔を見合わせた。
「…5万マールでお願いします」
暗黙の了解で、おキクが代表で答える事になった。
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「アイ、昨日の戦闘で熟練度が上昇し、スロットをひとつ獲得しました」
詰所を出ると、セーレーがアイに話しかけた。
「スロット?」
「作成したバレットデータを保存することが出来る領域です。最後に使用した『炎のバレット』を保存しますか?」
「するする!」
アイは勢いよく頷いた。あんな灼熱地獄は、出来ればもう味わいたくはない。
「了解しました。情報読込の音声入力で、スロットが開くようななります」
「情報読込」
アイはさっそく試すことにした。するとお腹の前あたりに小さな魔法陣が現れ、赤く光る正四面体が浮かび上がる。
「おお!」
新たな機能にアイが感動していると、10秒程で勝手に消えてしまった。
「一定時間で自然に消滅しますので、使用の際は注意してください」
「…今思ったんだけどさ、特殊弾て何個も作り置き出来ないの?」
「次のスキル使用時に、未使用のバレットは自然消滅してしまいます。複数所持は出来ません」
アイのこの妙案に、セーレーがキッパリと引導を渡した。
一連のやり取りを眺めていたおキクは、興味深そうにアイの顔を覗き込む。
「今のってもしかして…スキルの熟練度が上がったの?」
「エヘヘ、そうみたい」
「へー、羨ましい」
言いながらおキクは、足元をちょこちょこと歩くミーコに期待の眼差しを向けた。
察したミーコが、おキクの顔をチラリと見上げる。
「残念ながら…おキクのスキルは、まだもう少しかかりそうです」
ミーコのその言葉に、おキクは残念そうにショボンとうな垂れた。
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